北イタリアに位置する湖「コモ湖(Lago di como)」。ミラノから電車やフェリーを利用して1時間半ほどの距離にあります。逆Y字形の湖で、イタリアで3番目に広い湖です。

湖畔はローマ時代から避暑地とされ、長年にわたり貴族の別荘地として親しまれてきました。現在も多くの小説家やアーテイストに良いインスピレーションを与えています。東側にレッコ、西端にコモの都市があり、魅力的な小さな町がいくつもあります。

今回は、コモ湖の雄大な景色をパノラマで眺められる町、数々のセレブが愛するコモ湖周辺をご紹介します。

一度行ったら誰もが愛す魅惑のコモ湖

コモ湖はまさにイタリアの楽園であり、特にハイシーズンには世界中から観光客が集まります。アルプスの麓に位置するコモ湖は、世界でも有数のロマンチックで美しい景色です。ヴィラや庭園、ボートツアーや湖畔でリラックスし、自然の中を散歩してリフレッシュすることもできます。

日帰りでベラージオに滞在することもできますが、数日宿泊し周りにある小さな町にフェリーを利用して訪問することをおすすめします。

コモ湖の周囲には、魅力的な村や町が点在しています。特に人気のある目的地は間違いなくベラージオ、ヴァレンナ、そして湖の名前の由来となった都市であるコモです。

コモ湖の移動手段

コモ湖を一日で訪れる場合、または長期滞在する場合もフェリーを利用して小さな町を訪れるのがおすすめです。リラックスし、イタリアでバカンス気分の視点から湖の景色を楽しんでください。

ベラージオやヴァレンナなどの人気の町まで、フェリーで10~20分ほどで到着します。

プライベートツアーで自由にアレンジすることもできますが、手頃な価格で移動できるパブリックフェリーがおすすめです。車で乗り入れることもでき、便利なので筆者もパブリックフェリーを利用しましたよ。

魅惑の町ベラージオ(Bellagio)

コモ湖の真珠として知られているベラージオ。コモとレッコの頂点に達する真ん中に、有名なベラージオがあります。コモ湖の中で一番有名な町としても知られています。湖畔にはレストランやバーが並び、美しい石畳のメイン通りには歴史ある教会や雑貨屋さんがあり、1時間ほどで旧市街を探索できます。

メイン通りから離れた場所に、メルツィ邸(Villa Melzi)という花が咲き誇る庭園と壮大な歴史的邸宅があり、ベラージオの旧市街から徒歩で行くことができます。庭園からは壮大なコモ湖の景色と山々が広がり、小さな池、礼拝堂、博物館を備えたイタリアンガーデンなどが楽しめます。静かなオアシスで散歩したりくつろいだりするのに最適ですよ。

★ベラージオで人気のレストラン&バー★

リストランテ・ホテル・フローレンス|Ristorante hotel Florence

湖の目の前にあるレストランからは、壮大な景色を堪能しながら食事が楽しめます。広々としたオープンエアのテラス席からは、コモ湖の雄大な景色がすべて見渡せるのでおすすめです。

■Ristorante hotel Florence

  • 住所:P.za Giuseppe Mazzini, 46, 22021 Bellagio CO
  • 電話番号:+39 031 950342
  • アクセス:フェリーターミナルから徒歩約10分

https://www.hotelflorencebellagio.it/

グランド・ホテル・ヴィラ・セルベローニ テラッザ・ダルセーラ|Grand Hotel Villa Serbelloni Terrazza Darsena

丘の上にあるホテルにバーがあり、2階のテラスバーからの景色は言葉を失うほど素晴らしいです。サンセットの時間にはバンドの生演奏もあり、ゆったりとした時間が過ごせます。

■Grand Hotel Villa Serbelloni Terrazza Darsena

  • 住所:Via Teresio Olivelli, 1, 22021 Bellagio CO
  • 電話番号:+39 031 950216
  • アクセス:フェリーターミナルから徒歩約15分

https://www.villaserbelloni.com/

リストランテ・ラ・テラッザ|Ristorante La Terazza

湖の上に建てられたテラス席で贅沢な食事が楽しめます。コモ湖周辺で採れた新鮮な魚やコモ湖のあるロンバルディア州産の生ハム(プロシュート)など、地元の美食を湖の真上で味わうことができます。

■Ristorante La Terazza

  • 住所:Via Valassina, 33, 22021 Bellagio CO
  • 電話番号:+39 031 950410
  • アクセス:フェリーターミナルから徒歩約5分

https://www.belvederebellagio.com/it/ristorante-la-terrazza

穏やかな町ヴァレンナ(Varenna)

美しい湖畔の小さな村ヴァレンナは、絵のように美しい場所の一つです。カラフルな建物が並ぶ静かな通りや広場を散策するだけで数時間があっという間に過ぎてしまいます。

モナステロ邸(Villa Monastero) は、ウォーターフロントに沿って2km続く印象的な植物園がある豪華なヴィラ。修道院として建てられたヴィラは、現在 博物館として19世紀後半の家を展示しています。

珍しい木々や香りの良い植物が生い茂る敷地内は散歩に最適な場所です。カフェも併設されているので途中休憩もでき、可愛いアヒルが泳ぐ姿など印象的な光景が眺められます。

イタリアンガーデンを楽しむならトレメッゾ(Tremezzo)

トレメッゾはコモ湖の西岸、ベラージオの向かいに位置しています。主な必見スポットの一つとして、コモ湖で最も美しい別荘が2つあります。

1つは、コモ湖で最も有名なヴィラ・カルロッタがあります。博物館と植物園であるカルロッタ邸は、広大なテラス付き庭園に囲まれており、退屈することなく一日を過ごすことができます。

もう1つはイタリア人探検家が所有していた、素晴らしい山脈を背景にしたエレガントなヴィラ、バルビアネッロ邸。ジェームズボンドやスターウォーズなどの映画の舞台となった場所で、映画のファンタジーな世界感が満喫できます。

2つのヴィラをぜひ訪ねてみてくださいね。

ミラノから電車で1時間の距離にあるコモ(Como)

コモ市はコモ湖の南端にある小さな都市で、ミラノから電車で1時間ほどの距離にあり日帰りでも十分に楽しめます。

見事な大聖堂、素晴らしいレストラン、素晴らしい湖の景色など、魅力と個性に満ちています。

コモ駅の近くにはケーブルカーがあり、丘の上からコモ湖と市街地を一望できます。町のシンボル「コモ大聖堂」は、ゴシック、ルネッサンス、バロック建築が混ざりあった、豪華な大理石と美しいドームが特徴です。

壮観なドゥオーモ・ディ・コモ (コモ大聖堂) がある中央広場で郷土料理を味わいましょう。

また、コモ大聖堂を眺めながら食事が堪能できる場所があります。

コモ湖の郷土料理、コモ産ペルシコ魚のリゾット(Risotto con Pesce Persico)を地元の白ワインと一緒に楽しむことで至福な時間が過ごせます。

■リストランテ・イン・テアトロ|Ristorante In Teatro

  • 住所:P.za Giuseppe Verdi, 11, 22010 Como CO
  • 電話番号:+39 370 375 5072
  • アクセス:コモ駅から徒歩10分

https://www.ristoranteinteatro.it/

湖を見ながら休憩できるホテルに併設されたカフェバーがコモ駅近くにあります。目の前に湖が広がり、景色を眺めながらカクテルやコーヒーが堪能できる場所です。湖の素晴らしい景色を眺めながら、さわやかなカクテルやイタリアの特別な食前酒が楽しめますよ。コモ駅と市内中央の間に位置しているので、帰りに立ち寄るのに最適です。

■Garden Bar – Palace Hotel

  • 住所:Lungo Lario Trieste, 16, 22100 Como CO
  • 電話番号:+39 031 23391
  • アクセス:コモ駅から徒歩5分

https://www.palacehotel.it/garden-bar/

コモ湖で非日常的な休日を

コモ湖エリアは、石畳の階段や曲がりくねった路地を探索したり地元のバーでカクテルを飲んだりと、のんびり過ごすのに最適な場所です。

水辺で日光浴しながらリラックスして、ゆっくりとしたヨーロッパスタイルの休暇を満喫してください。絵のように美しい町、エレガントな別荘、どこまでも続くアルプス山脈、輝く青い湖があるこの夢のような風景を楽しんでくださいね。

https://www.veltra.com/jp/europe/italy/?sid=1554


Shiho Yamaguchi

余暇プランナー

欧米のライフスタイル・サステナビリティを発信しているフリーライターです。 ニューヨーク在住中にイタリア人と出会い、現在は拠点をミラノに移し夫と娘の3人暮らしをしています。趣味は、格安フライトやフェリーで行く月1回のヨーロッパ旅行。2歳の娘は、現在12カ国の旅行を経験し旅育にも力を入れています。トリリンガル子育て中です。 旅で経験した情報をお伝えしたいと思っています。

【イタリア】ミラノから1時間半♪ 世界のセレブが虜になる北イタリアの湖「レイク・コモ」とは?

情報提供元: YOKKA
記事名:「 【イタリア】ミラノから1時間半♪ 世界のセレブが虜になる北イタリアの湖「レイク・コモ」とは?