みなさんよくご存知の南国の楽園ハワイ。芸能人が年末年始に訪れたりすることで有名なハワイは、ハワイ諸島の中のオアフ島という島です。

今回ご紹介するのはハワイ諸島最大の島「ハワイ島」。こちらハワイ島は今なお火山活動が活発な大自然溢れる島です。通称ビッグアイランドと呼ばれています。

この島の東側の都市ヒロと、その地を守るヒロ大神宮についてご紹介します。


ハワイ島の東側に位置する、ハワイ州第2の都市Hilo(ヒロ)


ハワイ諸島最大の島「ハワイ島」の町「ヒロ」


ハワイ島はハワイの他の島を全部合わせた面積よりも約2倍近いという大きな島で通称「ビッグアイランド」と呼ばれています(東京都の約5倍の面積です)。


つい最近も日本でもニュースになるような火山活動が現在も続くキラウエア火山や海底からの高さがエベレストを超える世界最高峰のマウナケア山には雪が積もる等、他の島では見ることができない圧倒的な景色があちこちに広がる大自然豊かな島です。


ハワイはアメリカの州で一番南に位置し、その中でもハワイ島は諸島の最南端にある島なのでアメリカ国内でも最も南にある土地となっています。


この島には火山の女神ペレが住むと言われていて、火山が活発化すると「女神がご機嫌を損ねたから」とか地元の人々が話題にする、昔の日本の土地神様信仰に似たところのある神秘的な島です。


そんな大自然豊かなハワイ島ですが、東側と西側にそれぞれ大きな都市があります。


東のノスタルジックな町「ヒロ」と、西の観光都市「カイルアコナ」


西の大都市カイルアコナは日本からの直行便も運行している「コナ国際空港」からも近く、ヒルトン等の有名大型高級ホテルが立ち並ぶリゾート地で、ヤシの木がざわめく白砂の美しいビーチやショッピングセンターもある南国らしい雰囲気の町です。


今回ご紹介する東の町ヒロは、カイルアコナとは対照的に地元密着型の町となっています。


ヒロの町は過去に2度大きな津波災害があり、海岸沿いにレトロな街並みが残るダウンタウン地区では津波の爪痕や復興の歴史を学べる「太平洋津波博物館」があります。1900年代のはじめ、多くの日本人移民がヒロに渡って来たのが町の始まりでありヒロは日本人が作ったと町とも言われています。


そのため町中のビル(と言ってもハワイ島は高層ビルの建築が不可なので低層ビルですが)に日本人の名前がついた建物がたくさんあります。


なぜ日本人はハワイ島に移住してきたのでしょうか?


実は1800年後半頃ハワイ王国の砂糖産業の拡大を受けて農園での労働力が必要となり外国からの移民の受入れをはじめました。


その際に日本人も砂糖農園(サトウキビ農園)へ入植するためにハワイに渡ってきたそうです。


サトウキビ農園の仕事に従事する日本人の割合が、ハワイ全体で70%を占めた時期もあったほど日本人の移民が増えたハワイ。その後はサトウキビ産業の衰退や戦争で日本に帰国する人が多くなりました。


しかし、帰国しないでハワイに定住した日本人も少なくはなかったよう。


現在日系人の子孫が多くいることや、日本の文化や日本語の浸透具合からもハワイは特別だとわかると思います。


日本とハワイ島の繋がりがわかる町、それがヒロかもしれません。


「ヒロ大神宮」日本国外にある最古の神社


サトウキビ農園で働くためにハワイ島に多くの日本人が渡ってきました。


日系人の多いハワイには神社がいくつか祀られています。遠く日本を離れ異国の地で暮らす日本人にとって神社は心のより場であり、日本人同士が集うコミュニティの場だったことでしょう。


いっときはハワイ中で50社以上、ハワイ島だけでも20社近くもの神社がありました。現在は諸事情で神社の数はかなり減ってしまったようですが、寺院はまだ各町にあり夏の時期にはBON DANCE(盆踊り)等のイベントを行っています。


ハワイ島で唯一の神社である総鎮守「ヒロ大神宮」


こちらのご神体は天照大御神となっています。


「ヒロ大神宮」は明治31年(1898年)に創建されました。現存する海外の神社の中で最も歴史が古いお宮だそうです。


世界中に多くの神社がありますが、その中でも最古の神社がハワイ島にあるということは、日本とハワイの良好な関係を象徴しているのかもしれないですね。


「ヒロ大神宮」はハワイ大学ヒロ校の近くの閑静な場所にあります。ハワイ島は基本的に公共交通機関が発達していません。ヒロやカイルアコナにはバスも走っていますが本数はかなり少ないです。


タクシーやウーバーもありますが、やはり数が少ないのと高額になってしまうので旅行者も現地住民も移動は車になると思います。


こちらのヒロ大神宮には大きな駐車場もありますので、訪れる場合はぜひ車をご利用ください。因みにオアフ島のワイキキ等は有料駐車場がほとんどですが、ハワイ島は基本的に無料です。(※カイルアコナの都市部の一部やビーチや観光スポットの一部では有料の場合があります)


「ヒロ大神宮」はもちろん神社なので、新年には初詣や各種お祭り等のイベントもされています。


毎月1日と15日には「月次祭(ツキナミサイ)」も行われているそうですよ。イベントに合わせて参拝するのも良いかもしれません。


おみくじやお守りも用意されています


こちらではハワイ島限定の「オヒアレフア」のお守りがおすすめです!オヒアレフアはハワイ在来種の植物でハワイ島を象徴する花となっています。


ハワイ島では火山国立公園付近で多く見られる植物なので、火山の女神ペレを象徴する植物として知られています。


オヒアレフアの蕾や花は、女神ペレを謳ったフラを踊る際にレイ(花や葉で編んだ飾り)や装飾にもよく使われますよ。


お守りのカラーはこちらの赤色のお花と黄色のものがあり、他にも各種お守りや御朱印もあります。


そして、おみくじも引いてみました。


Photo by ひまわりどん


安心してください!表面に日本語も書いてあります。


嬉しいことに「大吉」でした!


英語だと「Excellent」なんですね、勉強になります。


日本文化とノスタルジーを感じられる町Hiloと、世界最古の神社ヒロ大神宮。


ハワイ島に旅行されましたら、ぜひ訪れてほしい場所です。


https://www.veltra.com/jp/hawaii/?sid=1554


https://hilodaijingu.amebaownd.com/


https://www.allhawaii.jp/


ひまわりどん

余暇プランナー

神々が宿る島ハワイ島在住のフリーライター。幼少期から近所の神社の雰囲気に何故か安心感があり、ひとりでも赴くことが多かったです。社会人になってからも年に一度は休みを取って京都・奈良へ旅立ち神社仏閣巡りをしました。平成7年にあった阪神・淡路大震災も奈良の宿坊滞在中に遭遇した経験があります。
現在は猫又化(笑)している22歳になる愛猫のお世話をしながら、神話やパワースポットの多いハワイ島で生活しています。
この強大なパワーを秘めるハワイ島から皆さんが元気になる情報をお届けします!

【アメリカ/ハワイ島】日本国外にある最古の神社「ヒロ大神宮」外国に渡った日本人のルーツを学ぶ旅

情報提供元: YOKKA
記事名:「 【アメリカ/ハワイ島】日本国外にある最古の神社「ヒロ大神宮」外国に渡った日本人のルーツを学ぶ旅