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基本的に日本の大晦日から新年と同じような流れで、お祝いの準備をする家庭が多いそうです。実家への帰省、大掃除、正月を迎えるための買い出し、家の玄関にはちょうちんを出したり赤い対句などを飾り付けたりと、やることは盛りだくさん!
綺麗に掃除した家には、 赤い飾りつけを施します。 春節の中国のメインカラーはおめでたい色とされている赤。 この春節の時期は街中が真っ赤に染まります。
また、過ごし方にもまだまだ日本と似ている点があります。子供たちが喜ぶお年玉の文化は、中国の春節にもあるそうです。 「紅包」と呼ばれるお年玉は目上の人から、子供たちや目下の人に配られます。 名前のとおり、この包み紙ももちろん赤。
幸運の象徴としての意味も持っているそうで、赤地に金字の装丁がとても煌びやかでおめでたい雰囲気をさらに盛り上げますね。
似ている過ごし方がある一方で、 日本では考えられない中国ならではの過ごし方もあります。 日本では、粛々とした雰囲気の中で大晦日の深夜0時に除夜の鐘の音が鳴り響き、新年が明けたことを静かに祝います。しかし中国はそんな静かな雰囲気とは裏腹に、 爆竹を盛大に鳴らす文化があります!
これは、 魔除けとして盛大に爆竹を鳴らしているのだとか。 地域によっては耳を塞いでも防ぎきれないほどの大音量で爆竹の音が鳴り響くところもあるそうです。
さらには花火を打ち上げて新年を祝います。 日本とは異なる、賑やかな新年の迎え方ですね!現在、爆竹は大気汚染の観点から、都市部では使用禁止とされています。派手な爆竹を見たい!という方は、事前にどこで見られるか、事前に調べておくことをおすすめします。
廟会とは、中国の春節において欠かせないイベントの一つです。日本でいうお祭りの縁日のようなもので、多くの人で賑わっています。なんとこの廟会は800年以上も続いている伝統あるイベントです。
元々は、仏教など宗教的に行われていた行事でしたが、時が経つにつれて春節などの多くの人で賑わう時期に 地元の民族文化や食文化を楽しむイベントへと変わっていったそうです。
民族文化や食文化が楽しめるイベントとして多くの露店が立ち並び、体の芯まで冷え切ってしまいそうな時にピッタリの温かい中国料理が堪能できます。
ちなみにこの廟会は、 「北京五大廟会」として大きな廟会が5つ存在 します。この5つの大規模な廟会を回ってみるのも、楽しみ方の一つ。訪れずれる土地によって、少しずつ民族的な部分や食文化が違うので、その違いを楽しんでみるのもおすすめですよ。
伝統的な催しとして、長く春節で披露されているのが 獅子舞 です。日本のお祭りでもみることができますが、中国では新年を祝うために豪華絢爛な獅子舞が登場します。 この獅子舞は廟会で披露されることが多く、龍が空を舞うように悠々と披露されます。
金や白などを基調とした獅子舞は細部までの造り込みが美しく、舞う姿には圧倒されます。 中国の雰囲気を感じられる銅鑼や太鼓の音、さらには爆竹と賑やかな中で舞う獅子舞。 大きな音が苦手な方はその迫力と大音量にびっくりしてしまうかもしれませんが、中国文化を感じるにはぜひ見ていただきたい催しです!
日本で大晦日には年越しそば、元旦にはおせちが食べられるように、春節でもそれぞれ 「年夜飯」「団年飯」と呼ばれる、縁起物を食べる文化があります。 豪華な料理たちが並ぶ食卓には、必ず家族全員が揃います。日本でも人気の高い春巻きや餃子などの中華料理も多く食べられるそうです。
また、 魚を丸々一匹使った「年年有魚」 と呼ばれる料理は地域によって使う魚が違うため、 訪れる場所によって違う味を楽しむことができますよ! 中国で「毎年裕福である」という意味を持つ縁起の良い言葉と、この魚料理の発音が似ていることから、縁起物として食べられるようになったそうです。食べれば裕福になれるかも?!
日本のおせち料理に一つ一つおめでたい意味が込められているように、 春節の食卓に並ぶ料理たちにも一つ一つ縁起の良い意味が込められている そうです。意味を知って食べると、また味もより一層深く感じることができるでしょう。
春節時期の中国の観光地には、観光客が通常に比べて少ないのが特徴です。そのため、じっくりと観光地を堪能することができます。しかしその一方で気をつけなければいけない点がいくつかあります。
まずは、交通機関。帰省が当たり前の中国の人たちにとって、駅も空港もどこに行っても交通機関に関係する場所は混雑しています。 帰省の人たちが一目散に実家へと急ぐので、電車やバスのチケットを入手することも困難 になりそうです。
次に、 大型のショッピングモールや銀行、そして政府機関までもが休業 します。お金が足りなくなったり、滞在中のトラブルにあったりしないように、 多めにお金を持っていくことをおすすめします。
また、春節で賑わうこの時期に中国に旅行しようと考える人は、国内外問わずたくさんいます。そのため、早くにホテルを予約しておかないと満室のホテルが多発することも。春節旅行の際は、念入りに早めの計画を立てましょう!
古来より、深く長い歴史で繋がっている日本と中国。似ているところもあれば、それぞれの国の文化特有ところもあり、日本のお正月、中国の春節、どちらにもそれぞれの魅力があります。
今年は日本流のお正月と、中国流の春節、2つのお正月を両方経験してみませんか?日本のお正月とは違った、新しい新年の迎え方の魅力を感じることができるかもしれません!
※最新情報は公式ウェブサイトもあわせてご確認ください。
参考・出典
余暇プランナー
ひとり旅をこよなく愛すWebライター。一番小さな県から日本全国どこまでも! 初めての海外旅行はひとり気ままにヨーロッパ。滞在を讃岐弁で乗り切った経験をもつ。 このひとり旅が中学生の頃からのフランス好きを加速させ、現在移住を夢見るお年頃。好きなものは、音楽、サッカー、おいしいもの。旅の楽しさや、いろんな場所の魅力をお届けします!
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