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桜と同じ頃におよそ8万本のラッパ水仙も咲き、足元の黄色と頭上の薄紅色のコントラストがとてもきれいです。
宇宙に旅立ち、地球に戻った神代桜の宇宙桜も公開されています。
山高神代桜(じんだいざくら)は山梨県北杜市武川町にある、 実相寺境内に咲くエドヒガンザクラ です。
樹高約10m、幹回りは約12mあり、日本で最古・最大の巨木として、大正時代に国指定天然記念物第1号にも選ばれた名木です。
福島県の三春滝桜、岐阜県の根尾谷淡墨桜と合わせて、 日本三大桜の一つ にも選ばれています。
https://www.hokuto-kanko.jp/sp/sakura_jindai
山高神代桜は 推定樹齢1800年~2000年 と言われています。
今が2023年ですから、とんでもなく長い歴史を見てきた桜だということがわかります。またそれだけ人々に守られてきた桜だということにも感動を覚えますね。
伝説では日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東征の際に植えたとも伝えられています。これが「神代桜」の名前の由来にもなっています。
また鎌倉時代には日蓮聖人が気が衰えているのを見て回復を祈ったところ、木が再生したという言い伝えも残っており、「妙法桜(みょうほうさくら)」とも呼ばれています。
真偽のほどは定かではありませんが、 日本武尊に日蓮聖人と日本の歴史に残る偉人たちとのエピソードが残るほど長い歴史を生きてきてきた名木 であるということがわかりますね。
毎年、桜の開花時期に合わせて「神代桜まつり」が行われています。
神代桜のある実相寺周辺では露店も並び、地元の採れたての野菜や山菜、花卉の販売、土産物屋や軽食などの出店もあります。満開の桜を眺めた後は、是非地元の特産物に触れてみてください。
そして実相寺境内には神代桜を中心に 約30本のソメイヨシノ も植えられており、同時に花見を楽しむことができます。
その他、周辺には 約8万本のラッパ水仙が桜と同時に咲き、ピンクと黄色のコントラストがとても美しい です。
また神代桜のある武川村は、南アルプスの麓に広がる町です。
境内の後ろには日本百名山の一つでもある甲斐駒ヶ岳や鳳凰三山を始めとした南アルプスの山々、遠くにはこちらも日本百名山である八ヶ岳の景色を眺めることができます。
https://www.jindaizakura.com/
武川町の眞原(さねはら)地区に広がる牧草地の道路脇の桜並木で、 約750mもの桜のトンネルが伸びています。
昭和20年代に入植してきた人達が土地の発展を願い、昭和40年代にソメイヨシノを植樹したのが始まりです。
満開時には甲斐駒ヶ岳など 南アルプスの残雪を眺めながら、桜吹雪のなかをゆったりと散策 できます。
また、近隣にはキジが生息しており、運が良ければ国鳥に出会えるかもしれませんね!
眞原桜並木(さねはらさくらなみき)は、 山梨県北杜市武川町にあるソメイヨシノの桜並木 です。
武川町眞原(さねはら)ちくにある牧草地の道路脇にあり、約750mのまっすぐな一本道に約200本の桜が植えられています。
満開の時期はまっすぐな道に桜のトンネルが出来上がり、ピンク色に染まった美しい景色を眺めることができます。
地元山梨では「さねっぱら」と呼ばれていて、人々に愛され続けている桜スポットです。筆者も一番のおすすめスポットで毎年満開の時期に花見へ訪れています。
前述した山高神代桜とは近距離にあるため、開花の時期は若干ずれますが、合わせて桜見物に訪れることができます。
https://www.hokuto-kanko.jp/sp/sakura_sanehara
眞原桜並木の歴史は比較的浅く、昭和時代になります。昭和20年代に入植してきた人々が土地の発展を願い、昭和40年代にソメイヨシノを植樹したのが始まりです。
樹齢は比較的若いですが、どの桜も大きく育ち、立派な桜並木を形成してきました。
一番の見どころは何といっても 「桜のトンネル」 です。
約750mのまっすぐな道路に延々と続く桜のトンネルは訪れる人々を魅了し続けています。前を向いても、後ろを向いても、上を見上げてもピンク色の桜の風景を眺めることができます。
桜並木は車道であり、一般車も走行します。ただし、歩行者が多いため車はスピードを出すことができないため、安心して桜並木を散策できます。
また眞原は南アルプスの麓にある地域で、桜並木の先には南アルプスの名峰・甲斐駒ケ岳の雄大な景色が広がっています。
残雪の残る甲斐駒ヶ岳と桜並木のコラボレーションした景色は感動の一言 で、写真映えすること間違いなしです。
桜並木沿いには露店も出店していて、地元で採れた新鮮な山菜や農作物の販売も行っています。
わに塚の桜は山梨県韮崎市にあるエドヒガンザクラです。盛り上がった塚の上に咲く見事な1本桜です。
推定樹齢は約330年、幹回りは3.6m、樹高は17mあり、周りに遮るものがないため、 のびのびと大きく枝を伸ばした桜の姿は圧巻 です。
近年、郵政省「さくらメール」のポスターや2004年に放送された「桜咲くまで」などのテレビドラマのタイトルバックに使用されたことから、一躍注目を浴びるになり、近年多くの観光客が訪れる桜の名所になりました。
https://www.nirasaki-kankou.jp/kankou_spot/shizen/shizen_dousyokubutsu/7609.html
わに塚の名前の由来は諸説ありますが、かつて王仁(わに)族がこの一帯に住んでいて、日本武尊の王子である武田王(たけだのきみ)の墓といわれることから「王仁塚」という説や、塚の形がわに口(仏具の一種)に似ていることから「鰐塚」という説などがあります。
わに塚の桜の見どころは何といっても 周辺にある残雪の残る名山たちとのコラボレーション です。
北には八ヶ岳、西には鳳凰三山を始めとする南アルプスの山々、南には富士山を眺めることができ、 残雪の残る山々ときれいに咲き誇る1本桜の風景はフォトジェニックな名所 として大変人気があります。
特に人気が高いのは 八ヶ岳との風景 で、撮影場所も設置されています。
桜周辺は家屋がなく、田畑が広がっているのどかな田園風景で、里山の景色がどこか懐かしく感じることもできます。
また開花時期には夜間のライトアップも行われていて、昼とはまた一味違った幻想的な桜の景色を楽しむことができます。
江戸時代に甲州街道の宿場として栄えた宿場町です。今でも古い民家や蔵が点在しており、 日本の道百選にも選ばれています。
街道には山梨の銘酒「七賢」の蔵元や元祖信玄餅の製造元で、近年は水信玄餅が好評な「金精軒」などがあります。
https://www.hokuto-kanko.jp/guide/daigaharajuku
南アルプスに源を発する名水・尾白川の地下深くから湧き出る 赤茶色の超高濃度の温泉 です。
多様なミネラルを豊富に含んでいて、疲労回復や温熱効果など様々な効能があります。
露天風呂からは甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳、金峰山などの 日本百名山を眺めることができます。
https://www.verga.info/%E6%B8%A9%E3%81%BE%E3%82%8B
国道20号線沿いにある周辺観光の拠点となる場所です。地元北杜市で採れた新鮮な野菜やお米などが販売されています。
名水百選にも選ばれている 白州の水を汲んで持ち帰ることもできます。
https://michinoeki-hakushu.com/
山梨の桜名所の魅力は何といっても残雪の残る山々とのどかな雰囲気の残る里山の景色の中で花見を楽しむことができることです。
日本百名山にも選ばれている南アルプスの山々や八ヶ岳と桜のコラボレーションした景色は、絶好の撮影スポットでもあり、訪れればきっと心を癒されることでしょう。
今年の春は是非山梨の桜を見に来てください。
余暇プランナー
元旅行会社勤務で今は山の中の観光施設で働きながら旅ライターを行っています。元々旅行好きで大学も地理学専攻と根っからの地理マニアです。大自然の絶景と寺社仏閣などの歴史建築が大好きで、連休などあればすぐに車中泊で出かけてしまいます。その他登山やランニングなどとにかく家に引きこもっていることが苦手で、常に自然の中で過ごしていることが私の癒しになっています。
【山梨県】残雪とのコラボレーション!南アルプス山麓の桜スポット3選