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ケンブリッジ(Cambridge)は、名門校であるケンブリッジ大学があることで知られるイングランド東部の大学都市。 街には自然も多くあり、歴史ある雰囲気のカレッジが立ち並ぶケム川沿いの風景が特に美しいことで、観光客からも人気を集めています。街の中心にはさまざまなお店が並び、学生が購入できるよう価格も抑えられているので、掘り出し物探しにもぴったりです。
ただしカレッジ巡りをする場合は、それぞれの公式サイトにあるスケジュールをチェックしておきましょう。 見学可能エリアの縮小や営業時間の変更が不定期に発生するため、目当ての場所がある場合には特に注意が必要です。
ケンブリッジは、ロンドンのキングス・クロス駅から鉄道に乗り、1時間半ほどでアクセスできます。 しかし、駅から中心部までは歩くと30分近くかかってしまいます。駅を出て左側にある乗り場からバスに乗れば、5分ほどで街の中心にあるバスステーションに行けるので、積極的に利用しましょう。
「キングス・カレッジ(King's College)」は、1441年当時のイングランド国王ヘンリー6世によって建てられたカレッジ。 設立当初から実に400年もの間、ロンドン郊外にある名門校のイートン校出身者以外の入学が固く禁じられてきた歴史を持っています。
門構えから立派な姿のキングス・カレッジは、 ケンブリッジで最も美しいと多くの人々から称賛されているスポット です、特に、正面玄関の右側にあるゴシック建築の 「キングス・カレッジ・チャペル」 は必見。両脇を色鮮やかなステンドグラスで覆い尽くした荘厳な空間が広がっており、中央の祭壇にはルーベンスの『東方三博士の礼拝』も飾られています。ケム川を望む緑が美しい中庭の散策もおすすめです。
ケンブリッジの北側に位置する 「セント・ジョンズ・カレッジ(St John's College)」は、1511年創立の歴史あるカレッジ 。ヘンリー7世の母親であるマーガレット・ボーフォート夫人により設立され、元々あった聖ヨハネ病院の名前がカレッジ名の由来とされています。
セント・ジョンズ・カレッジは創設以降、何度も増築が重ねられており、それぞれに違った魅力があります。カレッジの紋章が大きな彫刻で掲げられた 「フロントゲート」 や、ウェディングケーキの愛称で親しまれる城のような 「ニューコート」 など、建物の外観を見るだけでも面白いでしょう。 ヴィクトリア女王がその美しさを褒め称えた、パリのサント・シャペルをモデルにしたチャペル もあります。
「トリニティ・カレッジ(Trinity College)」は、ケム川沿いにあるカレッジ群のほぼ中央に位置するカレッジ。 ヘンリー8世に1546年に創設され、たくさんのノーベル賞受賞者を輩出していることで有名 です。
トリニティ・カレッジの主要な建物は、16世紀から17世紀のものがほとんどを占めています。中でも象徴的なのが 「グレートゲート」 と呼ばれる大きな門で、カレッジ内でも最も古い部分の1つです。また、このカレッジは アイザック・ニュートンゆかりの地 でもあり、万有引力の法則を見つけたとされるリンゴの木の末裔が門の前にあります。人気のフォトスポットなので、ぜひ旅の記念として撮っておきましょう。
「ため息橋(Bridge of Sighs)」は、セント・ジョンズ・カレッジに属するケム川沿いにかかるビクトリア様式の橋。 約200年前に建設され、ケム川に掛けられている橋で唯一屋根付きとなっています。
元々ケンブリッジ大学の敷地はケム川の東側のみでした。しかし、19世紀にケム川の西側にセント・ジョンズ・カレッジのニューコートの建設が決まり、橋が掛けられます。しかし、正式名称を「ニューブリッジ」とする橋は、イタリアのヴェネツィアにある有名な橋にそっくりだったために、すぐに「ため息橋」の名で親しまれるようになりました。
ため息橋は、 かつてヴィクトリア女王が「絵に映える橋」と絶賛したとも言われる 橋です。観光客からも人気の高いフォトスポットなので、ぜひカメラを持って訪れましょう。
https://www.joh.cam.ac.uk/bridge-sighs
「フィッツウィリアム博物館(The Fitzwilliam Museum)」は、ギリシャ神殿風の建物が目を引く観光スポット。 ケンブリッジ大学が運営しており、50万点以上の収蔵品が世界各地から集められました。収蔵品にはエジプトのミイラや貨幣コレクションなどの歴史的なものだけでなく、ファン・ダイクやピカソの絵画も含まれており、無料とは思えないほどの充実ぶりです。
また、ショップではオシャレな雑貨やポストカードが販売されており、併設されているカフェで休憩もできます。 ケンブリッジ観光のお土産探しにもぴったり なので、ぜひ立ち寄ってみてください。
「グレート・セント・メアリーズ(Great St Mary's)」は、ケンブリッジ大学の中心にそびえる大学全体の公式教会。 教会自体は13世紀から活動していたものの、現在の建物は15世紀から16世紀に建てられたもので、鐘の音は学校のチャイムの元祖と言われています。
この教会の特筆すべき点は、 ケンブリッジの全景が見渡せる塔の上からの眺め です。歴史的な建物と自然の緑のコントラストが美しいパノラマビューが広がっています。ただし、塔の上までは自分の足で123段の階段を上る必要がある点に要注意。かなりきついので、覚悟を決めて挑戦してみてください。
オックスフォードと並ぶ大学都市であるケンブリッジの魅力は、豊かな自然と歴史的建造物の組み合わせによる美しい風景です。特にケム川沿いの景色は格別で、カレッジの外でありながらその壮麗さが感じられます。
この記事を参考に、ぜひケンブリッジを訪れて大学都市ならではの魅力に触れてみてください。
https://www.veltra.com/jp/europe/uk/ctg/163197:oxford?sid=1554
出典・参考
余暇プランナー
1987年生まれの和歌山県在住のフリーライター、C.Wakisakaと申します。季節の風景・歴史・スイーツが好きで、カメラを持ってよくおでかけしています。関西を中心に一人旅や家族で日帰り旅行をするのが大抵ですが、時には夜行バスを使っての東京への弾丸日帰り旅行も。海外旅行はマカオ・パリ・南ドイツ周遊の経験があり、特にドラクエの雰囲気やメルヘンらしさを感じられるドイツを愛しています。「行ってみたい!」と思える情報を発信できればと思っています。
【イギリス】心が潤う大学都市「ケンブリッジ」を紹介!自然と調和した歴史ある街並みへでかけよう