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タイの首都バンコクには400を超える寺院があり、国民の信仰を支えています。その中でも有名なのが3大寺院と呼ばれている ワット・プラケオ 、 ワット・ポー 、 ワット・アルン でバンコクの観光スポットとしても人気です。バンコクを訪問する外国人旅行者の多くがこの3大寺院に訪れますが、バンコクの寺院はここだけではありません。
バンコクには、それぞれ特徴を持った寺院があります。幻想画が描かれフォトジェニックが映える寺院や人工的に作られた丘の上に建つ寺院などさまざまです。ここでは、バンコク観光でおすめの寺院を紹介します。
タイの寺院を訪れると同じ仏教のお寺であるのに、日本のお寺や僧侶の服装がずいぶん違うと思うかもしれません。それは、タイと日本では異なる系統の仏教だからです。日本の仏教は 大乗仏教 と言われている系統で、中国、ベトナム、韓国などを経由して日本に広められました。一方、タイの仏教はスリランカ、ビルマ(ミャンマー)、ラオス、カンボジアなど南方の国々を経由して広められた 上座部仏教 です。大乗仏教は誰でも悟りを開けて成仏できると教えられているのに対して、上座部仏教は出家をした者だけが救われると教えられています。
タイには中華系タイ人がたくさん暮らしています。その中でも、バンコクの西部に位置するヤワラートは中華系タイ人がたくさん暮らすバンコク屈指の中華街として有名です。ヤワラートに一歩入ると大陸文字の漢字ばかりで中国にいるかのように錯覚するほどです。そこには伝統的なタイの寺院とは異なる中華系様式の寺院や、美しい仏像が安置された寺院があります。
この寺院は、1871年に周辺の中華系住民の寄付で建立されたバンコクで最も古い中国の仏教寺院です。ここは願い事が叶うパワースポットとして有名で、中華系タイ人のみならずタイ全土から連日多くの人が参拝に訪れます。漢字では龍蓮寺と呼ばれているタイに3つあるうちの一つで、チャチュンサオ県とチャンタブリー県にも同じ名前の寺院があります。真正面の本堂にはご本尊である3体の釈迦如来とともに58体の神々が祀られている様式は、東南アジアでは珍しい中国南部の伝統建築様式と言われています。なお、全ての建物内で撮影が禁止されていますので拝観の際にはご注意ください。
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ヤワラート通りの終わりにあるこの寺院は1238年に建立されたと伝えられています。ここには、700~800年前のスコータイ時代に造られた 黄金の仏像 があります。この仏像は高さが3mで重さが5.5トンもあり、当時のビルマ軍の侵略から逃れるため全体が漆喰で覆われていたのでその美しさにに気づく人はいませんでした。1953年にこの仏像が安置されていた廃寺ワット・プラヤーグライの取り壊しが決まり、運びだそうとしたときに漆喰がはがれて中から美しい黄金の仏像が現れたと言われています。
今ではワット・トライミットに安置されて タイで最も美しい黄金の仏像 として人気です。
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バンコクではワット・ポーやワット・プラケオなど3大寺院と言われている寺院が観光スポットとして有名です。これらの寺院は規模が大きく同じところに位置しているため観光しやすいところが人気です。しかし、バンコクはこれだけではありません。ここでは、日本人旅行者がそれほど多くないバンコクでおすすめの寺院を紹介します。
ワット・サケットはアユタヤ王朝(1351年~1767年)から存在する歴史のある寺院です。サケットとは、王が散髪されることの王室用語で、チャオプラヤー・チャクリーがトンブリ―王朝末期に起きた騒乱を鎮静化した後にラーマ1世として即位する際にここで散髪をして臨んだと伝えられています。
この寺院は、ラーマ5世の時代に高さ80mほどの丘が作られて頂上に黄金のチャディ(仏舎利)が収められているため、 プーカオトン(黄金の丘)という名前で親しまれています 。頂上までは344段のらせん階段を登って行き、頂上からは360度バンコクの風景が見渡せます。
この寺院は、午後7時まで営業していますので冬のバンコク観光では6時頃に登っていくと頂上からは美しいバンコクのサンセットと夜景を見ることができます。
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ワット・パークナムは、チャオプラヤー川の西岸のトンブリ―に位置する王室寺院で正式名称はワット・パークナム・パーシーチャルンでアユタヤ王朝時代に創設されました。建物の中に踏み入れて最上階まで上がると 天井一面に美しい仏陀の生涯図 が飛び込んできます。この天井画をSNSで紹介されて日本でも有名になりました。さらに、2021年には世界で最も高いと言われている黄金の仏像が完成しています。
拝観の際は、寺院はタイ人にとって祈りをささげるは神聖な場所です。天井画を撮影する時に寝転がったり大きな声を出さないよう参拝のルールを守って静かにお参りしましょう。
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タイの寺院と言うと仏教のお寺を想像しますが、タイにはヒンドゥー教の寺院もあります。特にバンコクにはインド系の人たちもたくさん暮らしています。これらの寺院にはヒンドゥ―教徒だけでなく仏教徒のタイ人もたくさん参拝に訪れます。日本では、目にすることのできないヒンドゥ-寺院をバンコク観光で訪れてみてはいかがでしょうか。
この寺院は、バンコクのオフィス街で有名なシーロムに位置する タイ最大で最も古い南インド様式のヒンドゥー寺院 で、正式な名称は スリ・マハマリアマン です。このエリアにはインド系の人たちがたくさん暮らしていて1879年にインド人のコミュニティよって建てられました。
この寺院の特徴は美しい装飾で、タイにいることを忘れてしまうほどです。参拝の際は、寺院内のほとんどは撮影が禁止となっていますが外からは可能です。
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エラワン廟はバンコクで人気のショッピングスポットセントラルワールドの斜め向かいにあるヒンドゥー教の神様を祀る廟です。こちらは、グランドハイアット・エラワンホテル建設の際に事故が多発したため廟が建てられて、その後順調に建設が進んだと言われています。それ以降は 願いが叶う神様として知れ渡り 、願いを叶えるべくたくさんの人が祈祷に訪れます。
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バンコク観光の醍醐味の一つは寺院と言えます。それぞれの寺院には特徴があり参拝方法も日本と異なります。せっかくのタイ旅行では、ご自身に合った寺院を見つけて観光とともに参拝してみてはいかがでしょうか。
https://www.veltra.com/jp/asia/thailand/bangkok/?sid=1554
余暇プランナー
タイバンコクに在住のライターです。普段はタイの田舎巡りやゴルフなどをして暮らしています。タイは、観光スポットだけでなくバンコクを中心に新しい施設が続々誕生しています。在住者ならではの新しい情報を発信していきたいと思います。
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