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岐阜駅には、ひときわ目立つ 金ぴかの像 が建っています。 戦国の覇者、織田信長像 です。尾張名古屋で生まれ、岐阜で天下統一の礎を固めた信長ですが、名古屋の金シャチや派手好きは信長からはじまったのかもしれません。
駅前からしばらくは商店街が続きます。美川憲一さんの「柳ヶ瀬ブルース」の世界です。
商店街を抜けると、 金ぴかの鳥居 があります。その名もズバリ、金神社です。ご利益もわかりやすく、「 財宝・金運上昇・商売繁盛 」。これも織田信長がここで楽市楽座などの型破りな経済政策で財政基盤を固めたことから生まれました。
繁華街の中にあり、本殿の真後ろには高層マンションが分譲されています。住みたいような、住みたくないような。ここの 御朱印はもちろん金の文字 です。
岐阜城の城下町まで来ると、ひときわ大きな 大仏殿 が建っています。岐阜県の 重要文化財 で、通称岐阜大仏と呼ばれている、座高13.7mという国内最大クラスの釈迦如来坐像です。
200年近く前に作られましたが、製作になんと40年近くかかったというから驚きです。
この大仏様も、全身きれいな金箔です。
https://www.gifu-daibutsu.com/wp/
戦国時代、織田信長の前に美濃の国を支配していた 斉藤道三 。美濃のマムシと呼ばれています。 2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」 では、本木雅弘さんがこの斉藤道三を素晴らしく怪演して、ドラマ前半を盛り上げていました。その 斉藤道三が出家したお寺 が残っています。
絹本著色の斎藤道三像と息子の義龍像が残っていて、 国の重要文化財 になっています。本堂の屋根が銅板ですが、瓦の形に成型された、しかも30年近く経っている珍しいものです。
https://www.kankou-gifu.jp/spot/detail_5812.html
岐阜という地名は、織田信長によってつけられました。斉藤道三の時代までは、井ノ口とか稲葉山と呼ばれていました。岐阜城は稲葉山城、金華山は稲葉山でした。城下町は現在公園として整備され、総合案内所もあり、岐阜市の歴史博物館や昆虫博物館、水の体験学習館も入っています。
https://www.city.gifu.lg.jp/info/machizukuri/1007994/1008005/1008007.html
岐阜城は金華山の山頂にあり、山麓からロープウェーで5分でいけますが、登山すると1時間くらいかかります。ロープウェー乗り場の近くには、朱色の美しい三重塔が建っています。
ロープウェー降り場から天守閣までは少し尾根道を歩きます。天守からは日本3大清流のひとつ、長良川が流れる 岐阜市内を一望 できます。
https://www.city.gifu.lg.jp/kankoubunka/kankou/1013051/1005097/1005098.html
岐阜市は名古屋駅からも近く、在来線で20分程度です。JRはもちろん、赤い車両の名古屋鉄道も走り、名鉄岐阜駅もあります。
今回は紹介できませんでしたが、市街地には 伊奈波神社 という有名なパワースポットもあり、地元の人も県外からも初詣客が押し寄せるといいます。
とにかく岐阜は織田信長の本拠地として発展し、今なおその関係遺構は残っています。
余暇プランナー
仏像と歴史好きな、社寺建築の仕事をしていたおじさんです。全国の社寺、仏像を見て回り、古代から戦国の時代を空想しています。 空想しすぎて小説を書き、文学賞もらっちゃいました。旅ライターと小説家の2刀流おじさんです。