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イカは冷凍してもおいしさが損なわれにくいため、実は冷凍保存にとても向いています。もちろん冷蔵保存もできますが、日持ちさせたいなら、購入後はすぐに冷凍保存するのがおすすめです。そこで今回は、イカの上手な冷蔵、冷凍保存方法を写真付きで解説します。下処理の方法もあわせて紹介するので、参考にしてくださいね。
イカを上手に保存するポイントは、下処理を済ませ、部位ごとにカットしておくことです。魚介類は内臓から傷みやすいため、カット前のイカを購入したときは、すぐに身と内臓を離す作業をしておきましょう。
難しそうなイメージのイカの下処理ですが、身から内臓と軟骨を取り除いて、部位ごとに切り分けるだけなので、思いのほか簡単です。
ここから、イカの下処理方法について解説します。以下の記事でも紹介しているので、あわせて参考にしてみてくださいね。
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イカの切り方はこれで完ペキ!下処理とさまざまな切り方を写真付きで解説
イカの切り方をマスターすれば、イカを丸ごと購入しても困ることはありません。とくに下処理が難しく感じるかもしれませんが、一度やり方を覚えてしまえば思いのほか簡単に扱うことができるのです。そこで今回は、イカの下処理の仕方と数種類の切り方を写真付きで解説します。
胴の中に手を入れ、内臓と胴のつなぎ目を指で引き離します。軟骨(背骨のようなやわらかい骨)に沿うように引き離したら、ゆっくりと胴から内臓を足ごと引き抜きましょう。
ふたたび胴の中に手を入れ、軟骨も取り除きます。手で引っ張ると簡単に取り外せます。
胴を水でサッと洗い、中に残った内臓まできれいに洗い流します。洗い終わったら、ペーパータオルなどで水気を拭き取りましょう。
エンペラ(胴についている三角形の部分)と胴のくっついている部分に指を入れ、筋に沿って指を動かしながら胴とエンペラをはがしましょう。
エンペラの先端部分を持ち、皮ごとエンペラを胴から完全に引きはがします。
胴に残った皮を、キッチンペーパーやふきんなどを使いながらはがしましょう。エンペラの皮も同じようにはがしていきます。
目の下に包丁を入れ、足と内臓を切り分けます。
足の付け根の中央にある、かたい部分(くちばし)を手や包丁で取り除きます。くちばしを取り除いたら、足を水で洗い、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。
足は筒状になっているので、付け根に切り込みを入れ、開くとよいでしょう。
長く飛び出た足があるので、短い足の長さに合わせて切りそろえます(切り落とした足先は取り除く)。短い足の先端も少し切り落としておきましょう。
足についている吸盤は、包丁でしごいておきます。
3日以内に調理する予定があれば、冷蔵保存することができます。冷蔵庫のチルド室(約0~1℃)かパーシャル室(約-3℃)で保存しましょう。
下処理の済んだイカを、使いやすい大きさに切り分けます。部位ごとにラップで包みましょう。ラップで包む前に、水気が残っていないようにしましょう。
部位ごとにラップで包んだイカをまとめて保存袋に入れ、空気を抜いた状態で封をします。チルド室やパーシャル室に移し、保存しましょう。
スペースがない場合には、冷蔵室でも保存できます。チルド室よりも温度が高いため、1~2日ほどで使い切るようにしましょう。
すぐに使わない場合は、冷凍保存を活用しましょう。1ヶ月程度日持ちさせることができます。ここでは、3パターンの冷凍保存方法を紹介します。
冷蔵保存するときと同じように、下処理後のイカは切り分けて、部位ごとにラップで包んでおくと使いやすいでしょう。
下処理をしたイカを好みの大きさに切り分け、部位ごとにラップで包みます。
平らになるように冷凍用保存袋に入れ、空気を抜きながら封をしましょう。そのまま冷凍庫で保存します。
冷凍保存したイカは、凍ったまま調理に使うと便利です。新鮮なイカを冷凍しており、解凍後は生のまま食べたいというときは、冷蔵庫で自然解凍しましょう。
下処理をしたイカは、下味をつけてから冷凍することもできます。
冷凍用保存袋にお好みの調味料と、使いやすい大きさに切り分けたイカを入れます。封をしたら冷凍庫で保存しましょう。食べるときは、フライパンや鍋に移して加熱するだけでよいため、ササッと料理を済ませたい日にもピッタリです。
冷凍したイカをフライにして食べる予定があれば、衣をつけてから冷凍しておくと、とても便利です。
下処理をしたイカを輪切りやスティック状など、お好みのかたちにカットし、塩、こしょうで下味をつけます。小麦粉、溶き卵、パン粉をつけたら、冷凍用保存袋に入れて保存しましょう。食べるときは、解凍せずに凍ったまま油で揚げましょう。
イカは冷凍保存を上手に活用すれば、まとめ買いしても安心です。鮮度よく保存するには、家に持ち帰ったらできるだけ早めに下処理をすることが大切です。すぐに使うなら冷蔵保存、しばらく保存したいなら冷凍保存をして、献立にイカを使った料理を取り入れてみましょう。
冷凍したイカは、炒め物や煮物などさまざまな料理に活用できます。ここでは、おすすめのレシピを2つ紹介します。
1つ目は、イカを使った料理として定番の「里芋とイカの煮物」です。胴だけでなく、エンペラやゲソを一緒に使っても。部位ごとに異なる食感を楽しめます。
里芋とイカの煮物
冷凍イカ(輪切り)、里芋、○しょうゆ、○みりん、○酒、○砂糖
調理時間:30分
2つ目は「いかとパプリカのさっぱり炒め」です。イカは和風の味付けだけでなく、エスニックな味付けとの相性もバツグン!イカは使う分だけ冷凍庫から取り出し、凍ったまま炒めましょう。
いかとパプリカのさっぱり炒め
輪切りいか、パプリカ(黄色)、にんにく、○ナンプラー、○酢、○酒、○砂糖、赤唐辛子、ごま油
調理時間:10分