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炭酸飲料の定番であるコーラ。実はカフェインを含んでいるため、飲みすぎや飲むタイミングには注意したい飲み物です。
どのくらいカフェインが含まれるのか、コーヒーなどほかの飲み物と比較してぜひ知っておきましょう。
今回の記事では「コーラに含まれるカフェイン」や「1日の適量」について、管理栄養士が解説します。
コーラにはカフェインが含まれ、一般的な含有量は100mlあたり約10mgといわれています。
コーヒーの6分の1ほどであり、比較的少なめの量となっています。
このカフェイン量は、代表的なコーラである「コカ・コーラ」と「ペプシコーラ」のカフェイン含有量を参考にした数字です。
コーラの量によってカフェインの量は下記のとおり異なります。
コーラのカフェイン量は、100mlで10mg、350ml(缶)で35mg、500ml(ペットボトル)で50mg、1000mlで100mgとなります。
カフェインには覚醒作用があるため、コーラをたくさん飲んだり、寝る前に飲んだりすると、眠れなくなるなどの影響が出ることがあります。
コーラのカフェイン含有量は、ほかの飲み物に比べると少ないのですが、大量に飲むとカフェインを摂りすぎてしまいます。
またカフェインに敏感な方は、寝る前の少量摂取でも影響するかもしれません。
コーラをよく飲む方で「眠れない」などの悩みがある方は、コーラを飲む量を控え、夕方以降は飲まないようにするなどの工夫を行ってみましょう。
コーラの原材料名を見てみると「カフェイン」と記載されているため、カフェインが添加物として加えられていることが考えられます。
コーラにカフェインが添加されている理由は2つあります。
・カフェイン特有の苦みを加えるため
・昔の原料であった「コーラの実」にカフェインが含まれていたため
カフェインはコーヒーや茶葉の苦味成分でもあり、コーラに複雑な味わいをプラスしています。
また、コーラはもともと、カフェインを含むコーラの実から抽出されたエキスから作られていました。
現在は香料が使われているためコーラの実は使われていませんが、昔の流れをくんで現在もカフェインが添加されている、という考えがあるようです。
※参照:日本コカ・コーラ株式会社「よくあるご質問」,サントリーホールディングス株式会社「商品情報」
コーラにはカフェインが含まれることがわかりましたが、1日にどれくらい飲んでも大丈夫なのでしょうか?
カフェインの基準値から考えた場合と、糖質の適正量から考えた場合のコーラの目安をお伝えします。
カフェインの摂取量について、日本には基準値がありませんが、米国食品医薬品局(FDA)では1日400mgまでとなっています。
コーラを4L飲むとカフェインの量が400mgとなるため、カフェインの基準値から考えたときはコーラは1日4Lまで飲んでよい、ということになります。
妊婦、授乳婦はカフェインの1日の基準値が200〜300mgとされているため、2〜3Lという計算です。
しかし、カフェインの基準値では1日にコーラを2〜4L飲んでも大丈夫とはいえ、糖質やカロリーの摂りすぎに注意が必要です。
糖質の適正量を考えると、コーラは1日200ml以下が目安です。
コーラには糖質が多く含まれるため、飲みすぎにより肥満や糖尿病などのリスクとなり、健康へ影響することがあります。
また糖質を過剰に摂取することで眠気を招いたり、肌のコンディション不調を招いたりすることもあります。
砂糖などから摂る糖質の適正量は、1日25g程度とされており、コーラに換算すると約200mlとなる計算です。
しかし、料理やほかのお菓子類からも砂糖をとることを考えると、少量のコーラでも糖質を摂りすぎてしまう場合もあります。
コーラを毎日飲むよりは、たまに少量楽しむ程度にする方が、健康やコンディションを整えるためにもよいでしょう。
ちなみに、ペットボトル1本分(500ml)に含まれる砂糖の量は57gです。スティックシュガーや角砂糖に換算すると、約19個分に相当します。
くれぐれも飲みすぎには注意しましょう。
カフェインや糖質の量が気になるときは、ゼロタイプのコーラを利用するのもひとつの手です。
調べたところ、日本コカ・コーラ株式会社の「コカ・コーラ ゼロカフェイン」という商品は、カフェインや糖類、カロリーがゼロとなっていました。
気になる方は、一度チェックしてみてくださいね。
※参照:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」,農林水産省「カフェインの過剰摂取について」,厚生労働省「食品に含まれるカフェインの過剰摂取について」,食品安全委員会「世界保健機関(WHO)、ガイドライン「成人及び児童の糖類摂取量」を発表」
コーヒーやエナジードリンク、緑茶などのカフェインを含む飲み物と比較すると、コーラのカフェイン量は少なくなっています。
詳しい含有量を下記にまとめています。
コーラのカフェイン量は、コーヒー(60mg)、エナジードリンク(32~300mg)、紅茶(30mg)、緑茶(20mg)に比べると、少ないことがわかります。
しかし、注意したいのは、コーラは飲む量が多い点です。
コーラをペットボトル1本分(500ml)飲むとカフェイン摂取量は50mgとなり、緑茶をコップ1杯分(200ml)飲むよりカフェイン摂取量が多くなってしまいます。
カフェインの摂取量が気になる方は、コーラの量に注意するとよいでしょう。
今回の記事では「コーラに含まれるカフェイン」について、管理栄養士が解説しました。
コーラにはカフェインが含まれますが、コーヒーなどに比べると少なくなっています。
しかし少量でもカフェインを含むため、たくさん飲んだり寝る前に飲んだりすると、睡眠に影響する恐れがあるため注意しましょう。
また、糖質も多く含むことからも、飲みすぎは控えたいものです。
普段の水分補給には、糖質やカフェインを含まない水や麦茶、無糖の炭酸飲料などを取り入れるようにし、コーラは時々楽しむ程度にしておくとよいでしょう。