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室内外での寒暖差が強いと、体がだるくなったり疲れやすくなることが増えますよね。また免疫力が落ちて体調を崩してしまう、気分が落ち込んでしまうという方も多いです。
この記事では、そんな「寒暖差疲労」の原因と症状、具体的な対処方法について現役薬剤師が解説します。
寒暖差疲労とは、朝晩と日中や前日との大きな気温差や、エアコン等での過度な室温調整などによる室内外の気温差など、その変化に体がついていけず、疲労が溜まってしまうことです。
寒暖差疲労には様々な症状があります。また自分では気づいていない疲労もあります。なんとなく普段感じている疲労感も、もしかしたら寒暖差が原因かもしれません。どのような症状があるか、具体的に確認してみましょう。
寒暖差疲労で一番出やすい症状に挙げられるのが、倦怠・疲労感です。寒暖差に合わせて体温や呼吸など、自律神経を整えるのに体力を消耗しています。そのため倦怠・疲労感として症状を感じ始めます。
寒暖差疲労によって、体には気づかないストレスが溜まりやすくなってしまいます。そのストレスにより消化器官の働きが鈍くなり、便秘や下痢、食欲不振、吐き気やガスっ腹という症状につながっていきます。
寒暖差によって体を環境に慣らせるために、体温調節などで自律神経が頻繁に刺激されます。そのため必要以上に刺激された自律神経の調整に疲れが出て、調節しにくくなり自律神経失調の傾向になりやすくなります。
アレルギー症状は体のストレス反応と大きく関係しています。寒暖差により気づかない内にストレスが溜まると、体の免疫反応にも乱れが生じます。そのため些細なことに体が反応し、アレルギー症状が出やすくなります。
寒暖差疲労によって、様々な不調がでやすくなってしまいます。それを防ぐため、また不調を感じた時にできる対処法を確認しておきましょう。
睡眠は寒暖差疲労に限らず、日頃の免疫力・抵抗力に大きく影響します。1日当たり6~7時間以上は睡眠をとるよう心がけましょう。
連続して睡眠をとるのが難しい場合は、日中10分仮眠をとるなど体を休める時間を積極的に作っていきましょう。
入浴やマッサージは体を温め、血流を良くします。寒暖差疲労は体のめぐりを滞らせてしまいます。入浴やマッサージによって滞った体のめぐりを良くして、疲れをとりやすくしましょう。
寒暖差疲労で体のめぐりが悪くなると、「なんだかすっきりしない」状態になります。
運動は血流を良くして、固まった筋肉をほぐしてくれるので、寒暖差疲労の対策につながります。激しい運動だけでなく、1日数分のストレッチやウォーキングなど、できる範囲で始めてみましょう。
栄養バランスは寒暖差疲労だけでなく、日頃の疲労感や免疫力に影響します。日頃コンビニ食や即席料理、外食などが多く栄養が偏ってしまうと寒暖差疲労になりやすくなります。
食事をなかなかコントロールできない場合は、サプリメントなどで栄養を補っていきましょう。
寒暖差疲労は様々な症状に繋がりやすいですが、日頃のちょっとしたことから対策することができます。
体の小さな不調が大きな不調につながる可能性もあります。できることから対策をして、寒暖差疲労にならないよう取り組んでいきましょう。