- 週間ランキング
使いかけの豆腐、いつもどうやって保存していますか?
今までなんとなく適当にしていた方も多いかと思いますが、豆腐を長くおいしく楽しむために、一度豆腐の保存方法について知っておきましょう。
水や容器のポイント、また冷凍保存方法までお伝えします。
今回の記事では「豆腐の正しい保存方法」について、管理栄養士が解説します。
未開封の豆腐はそのまま冷蔵保存でOKですが、使いかけの豆腐の保存方法は3パターンあります。
・水につけて冷蔵保存:保存期間2~3日(賞味期限内)
・そのまま冷蔵保存:保存期間1~2日(賞味期限内)
・冷凍保存:保存期間1ヶ月
一番手軽な保存方法は「水につけて冷蔵保存」です。
水につけることで、乾燥や崩れを防ぎます。
豆腐の味わいを楽しみたい方は「そのまま冷蔵保存」がおすすめです。
そのまま保存することで、豆腐のうまみが水に流れ出てしまうのを防ぎます。
また豆腐は「冷凍保存」もできます。
冷凍すると、高野豆腐のような硬い食感に変化してしまいますが、食感の変化を活かして肉の代わりや高野豆腐のように使えます。
さらに詳しく、保存方法を紹介します。
豆腐の保存方法を「冷蔵」「冷凍」に分けて解説します。
使いかけの豆腐は、基本は水につけて冷蔵庫で保存します。
保存期間の目安は2〜3日で、賞味期限内に使い切りましょう。
豆腐がつかる深さのものであれば、容器は食器、プラスチック容器など、何でもOKです。
パックに入っていた水は捨て、新しい水を入れ、フタかラップをして冷蔵庫に入れて保存しましょう。
入れる水は、ミネラルウォーターなどではなく、水道水のほうがおすすめです。
水道水は塩素が入っており消毒されているため、傷みやすい豆腐を衛生的に保存できます。
衛生面から、水は毎日取り替えるようにしましょう。
また、さいの目などに切った状態で水につけて保存することも可能です。
切ってから水につけると、切り口が増えるため豆腐のうまみが抜けてしまったり、保存中に崩れたりしやすくなってしまいます。
朝食用に前日の夜にカットしておく場合ならよいですが、2〜3日保存するならカットせずにそのまま保存するほうが扱いやすいでしょう。
水につけると豆腐のうまみが流れ出てしまうため、豆腐好きの方はそのまま保存してもOKです。
水につける場合に比べ日持ちしにくくなるため、1〜2日を目安に食べきりましょう。
そのまま保存する場合は、深めの容器や皿に入れ、ラップやフタをして保存します。水気が出た場合は捨ててください。
豆腐の味わいをそのまま楽しめる、冷ややっこや湯豆腐などにするとよいでしょう。
豆腐を冷凍保存すると、食感が変化します。
一般的には「冷凍は不向き」といわれますが、あえてこの変化を楽しむ方法もあります。
高野豆腐に似た食感となり、弾力があるため、肉の代わりとしてそぼろ丼、ナゲット、煮物に活用できます。
冷凍する方法は、以下の3通りあります。
・丸ごと冷凍(パックのまま・取り出して)
・切って冷凍
・つぶして冷凍
詳しく方法を紹介します。
手軽に冷凍したい場合は、パックごとでOKです。
こちらの写真は凍ったものです。パックが膨張しているのがわかります。
解凍は冷蔵庫に移すか、流水解凍します。
冷蔵庫で解凍すると半日以上かかるため、早く使いたい場合は流水解凍がよいでしょう。
解凍した後に、切ったりつぶしたりして調理に使ってください。
丸ごと冷凍する場合でも、解凍に手間をかけたくないなら取り出して冷凍するほうがおすすめです。
パックごと冷凍すると解凍に時間がかかり、電子レンジにもかけられません。
水気をキッチンペーパーでふき取ってラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍します。
解凍は冷蔵庫に移して解凍するか、電子レンジでも解凍できます。
600Wなら4~5分、解凍モード(または200W)では10分以上かかります。様子を見ながら加熱してください。
冷凍した豆腐は黄色っぽく見えますが、解凍すると元に近い色味に戻ります。
食べやすい大きさに切って冷凍すると、解凍時間が短く済み、またそのまま使えるため便利です。
煮物や炒め物、ナゲットなどに活用したいときによいでしょう。
1つずつラップに包んで冷凍用保存袋に入れて冷凍します。
ラップに包んだほうが乾燥しにくいのですが、面倒な場合は直接冷凍用保存袋に入れてもOKです。
その場合は早めに使い切るようにしましょう。
解凍は冷蔵庫に移すか、電子レンジの解凍モード(または200W)でも可能です。
豆腐の量にもよりますが、1〜2分ほど様子をみながら加熱しましょう。
豆腐をつぶして冷凍すると、そぼろなどに使いたい場合に便利です。
冷凍庫の中で場所を取らない点もメリットです。
冷凍用保存袋に入れ、袋の上から手でつぶします。
平たくして冷凍しましょう。
解凍は冷蔵庫に入れるか、袋ごと流水で解凍してください。
冷凍すると豆腐の中の水分が凍り、解凍した際に空洞となるためスポンジ状になります。
豆腐のやわらかさはなくなり、弾力のある食感になります。
噛み応えがあるため「まるでお肉のよう」といわれることもあります。
肉の代わりに使えば、カロリーカットにも役立ちますよ。
またギュッと絞っても、崩れません。
このように絞って水分を抜くと、調味料がよくしみ込みます。
弾力や歯ごたえを活かして、以下のように活用できます。
・煮る(煮物)
・炒める(ぞぼろ丼)
・揚げる(豆腐ナゲット)
さまざまなメニューに使えるため、ぜひ食感の変化を楽しんでみてください。
調理後の豆腐料理で冷凍できるものは、豆腐ハンバーグやナゲット、豆腐を使ったパンケーキなどがあります。
一度つぶしているため、冷凍しても食感が変化しにくく、解凍後もおいしく食べられます。
麻婆豆腐や豆腐ステーキなどは、豆腐の形がそのまま残る料理のため冷凍には向きません。
冷蔵保存して早めに食べきるほうがよいでしょう。
今回の記事では「豆腐の保存方法」について、管理栄養士が解説しました。
豆腐は開封したら早めに使い切る必要があります。傷みやすい食べ物であるため、適切に保存しましょう。
長持ちさせたい場合は、ぜひ冷凍にチャレンジしてみてくださいね。
最後に、豆腐消費にもおすすめのレシピを3つ紹介します。
豆腐にたっぷりのきのこあんをかけた、お腹いっぱいになるレシピです。
豆腐ステーキきのこあんかけ
もめん豆腐、しめじ、小ねぎ(あれば)、○和風だしの素(顆粒)、○しょうゆ、○酒、○砂糖、●片栗粉、●水、片栗粉、サラダ油
調理時間:15分
豆腐と鶏ひき肉を使い、ふわふわした食感を楽しめます。
まとめて作って冷凍OKです。
豆腐入りふわふわつくね
鶏ひき肉、木綿豆腐、○片栗粉、○しょうがチューブ、○味噌、○酒、●しょうゆ、●みりん、●酒、●砂糖、サラダ油
調理時間:20分
ツナと豆腐で作るナゲットは、子どもから大人まで楽しめるメニューです。
こちらも冷凍OKです。
ツナと豆腐のナゲット
木綿豆腐、ツナ缶詰(油漬け)、○薄力粉、○マヨネーズ、○塩・こしょう、サラダ油
調理時間:20分