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秋が旬の甘くてジューシーな柿。
たくさんあるときにおすすめなのが「冷凍保存」です。シャーベットのように食べられ、とろける食感になり、おいしく日持ちさせることができます。
今回の記事では「柿の冷凍保存」をはじめ「食べ方」「保存期間」や「冷凍以外の長持ちする保存法」について、管理栄養士が解説します。
柿は冷凍保存が可能です。
保存期間の目安は3週間〜1ヶ月ほどで、様子を見ながら早めに食べきるようにしましょう。
丸ごと冷凍し、半解凍の状態で食べればシャーベットのような食感を楽しめます。
硬い柿でも冷凍できますが、やわらかい柿のほうがとろける食感を楽しめるためおすすめです。
そもそも柿は冷蔵庫で1〜2週間ほど保存できるのですが、以下の場合なら冷凍がおすすめです。
【冷凍保存がおすすめのシーン】
・柿を長く楽しみたい
・たくさん柿があって食べきれない
・熟してやわらかいため日持ちしそうにない
・飽きてきたためシャーベットのようにして楽しみたい
冷凍したい場合は、続けて紹介する保存方法をチェックしてみてくださいね。
柿を丸ごと冷凍すると、手間がかからず簡単に長く保存できます。
ヘタも取らず、皮も剥かないまま冷凍OKです。
食べる際は室温に30分〜1時間ほどおき、自然解凍します。
完全に解凍するとべちゃっとしてしまうため、半解凍の状態で食べましょう。
柿は水洗いし水気をふきとり、ヘタがついたままラップをします。
そのまま冷凍用保存袋に入れ、冷凍してください。
食べる30分〜1時間前に冷凍庫から取り出して自然解凍しましょう。
ヘタをくり抜き、スプーンですくってシャーベットのように食べられます。
今回撮影した11月中旬の気温では、45分ほどで包丁がスッと入るようになりました。
ヘタをくり抜いた部分からスプーンですくって食べましょう。
または、流水にあてると簡単に皮が剥けます。
皮を剥いてお好みの大きさに切って食べるのもよいでしょう。
柿は切ってから冷凍も可能です。
冷凍庫内で場所をとらず、また解凍も早いためすぐに食べられるのがメリットです。
柿は好みの大きさに切り分け、皮を剥きます。
ラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍してください。
食べる際は15〜30分ほど室温に置き、半解凍の状態で食べましょう。
冷凍した柿はそのまま食べるのもよいのですが、以下のようなアレンジも可能です。
すりおろしてシャーベットに。
室温に10分ほど置いておくと、すりおろしやすくなります。
すりおろしたものをヨーグルトにかけて食べるのもおすすめです。
甘くひんやりとした柿と、ヨーグルトの相性はバツグンです。
またスムージーにもできます。
切って冷凍した柿1/2個、バナナ1/2本、牛乳50〜100mlをミキサーにかけたら完成です。
砂糖が入っていなくても、柿とバナナでとっても甘く、とろける味わいです。
スムージーを作る場合は、柿の種を取り除いたもの、または種なし柿を使用してくださいね。
冷凍した柿でさまざまな食べ方を楽しみましょう。
柿の冷凍保存に関して、よくある疑問にお答えしていきます。
やわらかくても、硬くても、どちらの柿でも冷凍できます。
冷凍すると以下のような食感や味に変化します。
・やわらかい柿:甘くとろけるシャーベットのような食感に
・硬い柿:あっさりとした甘みでサクサクとした食感に
お好みではありますが、おすすめはやわらかい柿です。
熟しすぎてしまった柿が、冷凍するだけで驚くほどおいしいスイーツに変身しますよ。
冷凍保存した柿の保存期間の目安は「3週間〜1ヶ月」です。
冷凍保存したからといって半永久的に保存できるわけではなく、冷凍庫の中でも食品の劣化は進みます。
とくに家庭用の冷凍庫では、開閉による温度変化が激しいため、長期保存ができません。
1ヶ月を過ぎたらすぐに食べられなくなるわけではありませんが、おいしく安全に食べるためには早めに食べきることがすすめられます。
もし時間が経ったものを食べる場合は、柿の色や臭いなどを観察し、変わった様子がないかを確認したうえでジャムにするなど一度加熱して食べるとよいでしょう。
渋柿の渋みは、冷凍によっても抜くことができます。
渋柿には「タンニン」という成分が含まれ、渋みがあってそのままでは食べられません。
渋柿を干すことでタンニン細胞が変化して渋みを感じなくなるため、通常は干し柿にして食べられています。
タンニン細胞は冷凍することでも変化するため、手軽に渋抜きしたい場合には冷凍してみるとよいでしょう。
干す場合に比べると渋みが残りやすくなるといわれていますが、渋みが気にならない方はぜひ一度試してみてください。
柿を冷凍しない場合は、冷蔵保存がおすすめです。
常温でも保存できますが、熟成が進み傷みが早くなってしまいます。
2〜3日ですぐに食べきる場合は常温保存で、1〜2週間保存したい場合は冷蔵保存を選ぶとよいでしょう。
柿を常温保存する際は、ポリ袋などに入れて乾燥を防ぎます。
ヘタが乾燥することで追熟が進むため、ヘタを下にして乾燥を防ぎましょう。
様子を見ながら早めに食べきるようにしてください。
冷蔵保存では、1〜2週間ほど保存できます。
冷蔵庫内は乾燥しやすいため、ペーパータオルや新聞紙に包んだ上でポリ袋に入れましょう。
またはヘタが乾燥しないよう、濡らしたキッチンペーパーをヘタにあてることで、さらに長持ちするようになります。
キッチンペーパーは濡らして軽く絞り、ヘタの大きさにあわせて折りたたんでヘタにあて、ラップで包みます。
ポリ袋に入れて軽く口を閉じましょう。
2〜3日に一度、キッチンペーパーを取り替えてください。
やわらかい柿は日持ちしにくいため、この方法で保存した場合でも、様子を見ながら早めに食べるようにしましょう。
今回の記事では「柿の冷凍保存や保存方法」について、管理栄養士が解説しました。
柿は冷凍することで、いつもと違う味わいに変化します。
柿が余ったときや、長く保存したいとき、または飽きてしまったときはぜひ試してみてくださいね。
適切に保存して、おいしい柿を長くおいしく楽しみましょう。