肉や魚にかけたり、料理に使ったり、さらには飲み物に入れたりなど活躍してくれるレモン。でも、なかなか使い切れずに余らせてしまいがちです。レモンを長く保存するなら、冷凍保存がおすすめです。保存方法のコツを知り、最後までおいしく使い切りましょう。

レモンの保存のポイント

レモンの基本の保存方法は冷蔵です。

常温で売られているレモンの場合、涼しい時期は常温でも保存ができますが、傷むスピードが早くなるためあまりおすすめできません。買ってきたらすぐに冷蔵庫の野菜室に入れ保存しましょう。

冷蔵でも正しく保存すれば2週間〜1ヶ月と日持ちしますが、使いかけのものは2〜3日で使い切る必要があります。

使いかけのものを長く保存したい場合や、レモンがたくさんある場合は、冷凍保存をすると長持ちします。冷凍でも香りや酸味もしっかりキープでき、おいしくレモンを使い切れますよ。

レモンの保存方法

レモンの保存方法を冷蔵、冷凍の場合に分けて詳しく紹介します。

【冷蔵】すぐに使うなら冷蔵保存

レモンをすぐに使う予定がある場合は冷蔵保存します。丸ごとか切ったものかによって、方法や保存期間が異なります。

丸ごと:とりあえず保存する場合(保存期間:2週間~1ヶ月)

買ってきたものをとりあえず保存する場合は、丸ごとのまま保存します。保存期間はレモンの状態によって異なりますが、2週間~1ヶ月ほどと比較的長持ちします。

レモンは乾燥しないよう、ポリ袋などの袋に入れます。

乾燥しないよう、軽く口を閉じましょう。

レモンは鮮度保持フィルムという特殊な袋に入れられていることもあるため、購入した際に袋が密閉されていれば、そのまま保存してもOKです。

レモンはカビ、ヘタの変色などのトラブルが起きやすいため、様子を見ながら早めに使い切りましょう。

切ったもの:使いかけの場合(保存期間:2~3日)

使いかけのレモンは傷みやすいため、保存期間の目安は2~3日ほどになります。もし使い切れそうにない場合は、早めに冷凍保存すると良いでしょう。

使いかけのレモンは、切り口だけにラップをすると乾燥しやすくなります。全体をラップでぴったりと包んでください。

はちみつレモン漬けにして保存もアリ(保存期間:正しく保存すれば6ヶ月)

自家製のはちみつレモン漬けは、正しく保存すれば冷蔵庫で6ヶ月ほど日持ちします。たくさんレモンがある場合には便利な保存方法です。

長期保存ができるようにするために、以下のポイントを守りましょう。

・瓶を煮沸消毒する
・清潔な調理器具を使う
・新鮮なレモンを使う
・レモンの水気を十分にとる

もし瓶の消毒などを行わず、手軽な容器で作る場合は、長持ちしないためなるべく早めに使いきりましょう。食べる際はにごりやカビがないか、必ずチェックしてください。

はちみつレモン漬けは、レモン1玉に対しはちみつ150~200gほどが目安です。レモンがはちみつに浸かるくらいを目安にしましょう。

レモンとはちみつを交互に入れると、レモンが漬かりやすくなります。

1日ほど漬けたら完成です。お湯や炭酸水で割ったり、紅茶に入れたり、ヨーグルトにかけたりして楽しみましょう。

【冷凍】長持ちさせるなら冷凍保存する(保存期間:約1ヶ月)

冷凍保存することで、1ヶ月ほど保存が可能になります。冷凍すると香りがやや飛んでしまいますが、それでもレモンのさわやかな風味や酸味を楽しめます。

使いかけのレモンや、レモンがたくさんあるときは冷凍保存しておきましょう。

くし形:料理に添える・飲み物に入れる場合

くし形にして冷凍したレモンは、自然解凍して料理や飲み物に使えます。

乾燥やにおい移りを防ぐため、1つずつラップに包みましょう。

冷凍用保存袋に入れて冷凍してください。

くし形のレモンは、自然解凍して焼き魚や揚げ物に添えたり、凍ったまま飲み物に入れると氷の代わりにもなったりします。

輪切り:料理のトッピング・飲み物に浮かべる場合

輪切りにして冷凍したレモンは、自然解凍して料理のトッピングや飲み物に浮かべる場合に使えます。

乾燥やにおい移りを防ぐため、1枚ずつラップで包みます。

冷凍用保存袋に平らにして入れ、凍らせましょう。

南蛮漬けに添えたり、レモンを使った鍋やパスタのトッピングにしたり、また紅茶などの飲み物に浮かべたりして使いましょう。

レモン汁:料理やジュースに使う場合

レモン汁の状態でも冷凍保存ができます。

切ったものに比べ香りが飛びやすくなりますが、すぐに使えるメリットがあります。レモンを使ったドレッシング、レモネードなどの飲み物、ゼリーなどのお菓子作りなど活用法はさまざまです。

レモン1個で約30mlの果汁が絞れます。

種を除き、製氷皿に入れて冷凍します。フタがない場合はラップをかけ、におい移りを防ぎましょう。

凍ったら冷凍用保存袋に移してください。

使う際は、自然解凍するか、そのまま料理や飲み物に入れましょう。

刻んだ皮:料理の香りづけに使う場合

レモンの果汁を絞ったあと、皮の部分を薄く刻んで冷凍しておけば、料理の香りづけやお菓子作りに使えます。

レモンの皮を薄く剥き、せん切りにします。

冷凍用保存袋に平らにして入れ、冷凍します。

使う際は、使いたい分だけ取り出して使いましょう。

レモンは冷凍保存しても1ヶ月しか持たない?

冷凍保存の目安を1ヶ月とお伝えしましたが、「半年や1年くらい冷凍保存できないの?」と思うかもしれません。

1ヶ月過ぎたら絶対に食べられなくなるわけではありませんが、衛生面から1ヶ月以内に使い切ることをおすすめします。

これは、家庭の冷凍庫では急速冷凍が難しく、ゆっくりと冷凍されることでレモンの組織が傷みやすいことや、冷凍庫の開閉による温度変化などから品質が低下しやすいことが理由です。

また冷凍したものを使う前に、においや色、乾燥の有無をチェックし、なるべく早めに使い切るようにしましょう。

※参照:農林水産省「消費者の部屋」

レモンは上手に保存すれば長持ち!

レモンは適切に保存することで、長持ちさせ最後まで使い切ることができます。「うっかりしていたらカビが生えた!」などということを防ぐためにも、今回紹介した方法をぜひ試してみてくださいね。

情報提供元: トクバイニュース
記事名:「 【レモンの保存方法】冷凍すれば長持ち!使う目的に合わせた保存のコツ