- 週間ランキング
炒め物、汁物、天ぷらなど、さまざまな料理に大活躍のなす。
切り方がたくさんあり、どの切り方を選べば良いか迷ってしまいますよね。
今回の記事では、料理別になすの切り方を解説します。
また、どこを切り落とせば良いか、皮は剥くのかといった、下処理の詳しい方法もあわせてご紹介します。
なすの切り方をお伝えする前に、なすは水にさらすのか、また皮は剥いた方が良いのかといった基本をお伝えします。
なすを煮物、汁物に使う場合や、切ってすぐに使わない場合は5分程水にさらしましょう。
なすにはポリフェノール(アクの成分)が含まれ、切って空気に触れると黒っぽく変色してしまいますが、水にさらすことで変色を防げます。
ポリフェノールは食べても問題のない成分ですので、すぐに食べる場合や、炒め物にするなど色が気にならない場合は水にさらさなくてOKです。
なすの皮を全部剥くようなメニューは少なく、ほとんどのメニューは皮を剥かずに調理するか、なすの皮を縦に3~4本だけ剥く「しま目」に剥いて調理されています。なすの皮を剥くか剥かないかは、お好みでOKです。
【皮を剥かないメリット】
・煮崩れしにくくなる
・皮の色を活かした仕上がりになる
・皮の栄養(食物繊維やナスニン)が摂れる
【しま目に剥くメリット】
・火が通りやすくなる
・味がしみ込みやすくなる
・やわらかく調理でき食べやすくなる
夏のなすは皮が硬いことが多いため、しま目に剥いた方が調理しやすく、また食べやすくもなります。
なすの皮が硬いのかどうか判断がつかない場合は、しま目に剥いた方が失敗がないでしょう。
それではなすの下処理方法から見ていきましょう。
炒め物、汁物、和え物など、なすを切ってから料理に使う場合はヘタを切り落とします。
ヘタとガクの境目の部分を切り落としましょう。
なすの形を活かした揚げ物や煮物、焼きなすなどにする場合はガクだけを取り、ヘタを残します。
ヘタとガクの境目に包丁を入れ、ぐるりと一周切り込みを入れます。
手でガクを取り除きましょう。
なすの皮はピーラーを使って剥くと簡単です。
なすにピーラーをあて、縦に皮を剥きます。
しま目に剥く場合、間隔を空けて3~4ヶ所、同じように剥いてください。
料理別になすの切り方を紹介します。今回は皮を剥かずに切りますが、しま目に剥いてからの場合も同じ切り方です。
輪切りは、薄く切ったものは和え物、漬物など。厚めに切ったものは麻婆茄子、照り焼き、はさみ焼きなどの炒め物や焼き物、また煮物にも使えます。
炒め物や煮物にする場合、輪切りは乱切りに比べると切り口が小さいため、火が通りにくく、味がしみにくくなります。なすのコロンとした見た目を楽しむ場合は輪切りが良いですが、調理のしやすさで選ぶなら乱切りの方が良いでしょう。
なすは横向きに置き、端からお好みの厚さに切ります。
和え物や漬物はお好みで5mm~1cm、炒め物や焼き物、煮物などは2~3cmの厚さにすると良いでしょう。
半月切りは、薄く切ると和え物や汁物に、厚めに切ると炒め物などに使えます。
なすは縦半分に切ります。
切り口を下にして横向きに置き、端から好みの厚さに切ります。
和え物や汁物はで5mm~1cm、炒め物などは2~3cmの厚さにしましょう。
斜め薄切りは、和え物や炒め物に向いています。斜めに薄く切ることで火が通りやすくなるため、炒める時間を短縮できます。
なすは縦半分に切ります。切り口を下にして横向きに置き、端から斜めに薄く切ります。
乱切りは切り口が大きくなるため、火が通りやすく、味がしみ込みやすくなります。麻婆茄子などの炒め物や煮物などにおすすめできる切り方です。
なすを横向きに置き、頭の方から斜め45度に包丁を入れます。
なすを回して切った面が上を向くようにし、再び斜め45度に包丁を入れます。
これを繰り返して、大きさを揃えながら切ってください。
大きさを揃えることで、火の通りや味の染み方が均等になります。
なすを煮びたしにする場合は、縦半分に切るか、さらに半分に切ってくし形のように切ります。
縦半分に切るとなすの見た目を楽しめます。くし形に切ると断面が大きくなり、味が染みやすくなります。なすの大きさやお好みにあわせて選びましょう。
煮びたしにする際は、なすの皮に切り込みを入れると味染みが良くなります。縦半分切ったなすを横向きに置き、2~3mm幅に斜めに浅く切り込みを入れます。
さらに半分に切る場合は、切り込みを入れた後に切りましょう。
なすを天ぷらにするときは、末広(すえひろ)切りにすると見た目が華やかになり、また火の通りが良くなり短時間で揚げられます。
なすはガクを取り除き、横半分に切ります。
さらに縦半分に切ります。
ガクの部分に向かい、3mm幅に切り込みを入れます。
なすを上から軽く押し、切れ目を広げて形を整えてください。
天ぷらにするときは、水がはねやすいため水にさらさず、すぐに揚げるようにしましょう。
今回の記事では、料理別なすの切り方と下処理の詳しい方法を解説しました。
なすは切り方がたくさんありますが、絶対にこの切り方でないといけない、というわけではありません。お好みや食べやすさによって使い分け、なす料理をさまざまな切り方で楽しんでくださいね。