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栄養豊富なイメージのあるセロリ。でも独特な風味や苦みから、苦手な方も多いのではないでしょうか?セロリは摂りたい栄養素がさまざま含まれるため、おいしく調理してぜひ取り入れたいもの。今回は、セロリの栄養やほかの野菜との比較、おいしく食べられるレシピについて、管理栄養士が解説します。
セロリには食物繊維やカリウム、カルシウム、ビタミンCなどさまざまな栄養素が含まれています。美容や健康が気になる方だけでなく、成長期の子どもにもおすすめできる野菜です。
セロリに含まれる栄養素には、どのような効能が期待できるのか具体的にご紹介します。
食物繊維はお腹の調子を整える働きがあります。便の材料となり便通を良くし、また善玉菌のエサとなり腸内環境を整えます。
ほかにも、食後の血糖値の急上昇を防いだり、血中コレステロール値を下げたりするのにも役立ちます。セロリなどの野菜から食物繊維を十分に摂取しましょう。
カリウムは高血圧やむくみの対策に取り入れたい栄養素です。カリウムは塩分の摂りすぎを調整してくれる働きがあります。そのため、塩分の摂り過ぎが一因となる高血圧やむくみの対策に役立つというわけです。
むくみがちな方や血圧が気になる方は、塩分の摂り過ぎに気をつけ、カリウムを意識して取り入れましょう。
カルシウムは骨の健康作りに欠かせません。不足すると骨が十分に成長できなかったり、骨粗しょう症の原因になったりするため、大人も子どもも不足することなく取り入れたいものです。
牛乳などの乳製品とあわせて、セロリなどの野菜からもカルシウムを補給しましょう。
ビタミンCは健やかな肌を作るのに必要な栄養素です。コラーゲンの生成に欠かせないほか、抗酸化作用により細胞を老化から守る働きがあります。
また極端に不足することで疲労感や倦怠感の原因となることも知られています。ビタミンCは野菜が主な補給源となるため、野菜不足にならないよう野菜たっぷりの食事を心がけましょう。
※参照:文部科学省ホームページ「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」,厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
セロリにはさまざまな栄養素が含まれることがわかりましたが、ほかの野菜と比べるとどうなのでしょうか?
100gあたりの栄養素含有量を比較してみましょう。
ほかの野菜に劣る部分はありながらも、セロリにはさまざまな栄養素が含まれていることがわかります。またカロリーも低めであることから、カロリーが気になるときにも取り入れやすいでしょう。
栄養バランスが偏らないよう、ほかの野菜と組み合わせながら、セロリを上手に取り入れましょう。
セロリは苦みが特徴の野菜ですが、苦手に感じる方もいるでしょう。苦みを抑えたい場合は、加熱を長めにするか、油と組み合わせることで苦みが気になりにくくなります。
コトコト長めに煮込んでスープにしたり、油を使って炒めたり、ツナ缶や肉類などと組み合わせたりするメニューにすると食べやすくなります。
苦手なものを無理に食べなくても、ほかの食べ物から栄養は十分摂れますが、このようなセロリをおいしく食べられる工夫も挑戦してみてくださいね。
セロリはさまざまな栄養素が含まれ、日々の栄養補給に役立つだけでなく、シャキシャキとした食感や独特な風味を味わえる野菜です。和え物、サラダ、スープ、炒め物など、さまざまな料理でセロリを楽しみましょう。
セロリをおいしくたっぷり食べられるレシピをご紹介します。
セロリとツナの塩昆布和え
セロリ、ツナ缶詰(油漬け)、塩昆布、白いりごま
調理時間:5分
セロリとちくわのきんぴら
ちくわ、セロリ、○しょうゆ、○酒、○みりん、○砂糖、白いりごま、ごま油
調理時間:10分
ささみとセロリのマリネ
ささみ、セロリ、○レモン汁、○オリーブオイル、○はちみつ、○塩、○こしょう
調理時間:15分