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老若男女問わず人気の高いみかんは、旬の季節になるとまとめ買いをするという方も多いのではないでしょうか。しかし気づいたら皮にカビが生えていたり、ぶよぶよしていたり……ムダにしてしまうこともあるのが悩みの種です。そこで今回は、みかんを日持ちさせるコツと、正しい常温・冷蔵・冷凍保存の仕方について解説します。
みかんを日持ちさせるために押さえておきたい3つのポイントを解説します。
おいしさをキープしたまま日持ちさせるためにも、約8〜10℃の温度下で保存しましょう。みかんは温度と湿度が高いところが苦手なので、冬であれば風通しのよい場所で常温保存、それ以外の季節であれば冷蔵保存や冷凍保存を活用するとよいでしょう。
冷蔵保存の場合、3週間ほど保存がききます。冷蔵室だとやや温度が低すぎるため、より高い温度に設定されている「野菜室」で保存しましょう。
さらに長い期間保存したいという場合には、1ヶ月ほど日持ちさせることができる「冷凍保存」がおすすめです。冷凍みかんはシャーベットのようにシャリシャリした食感になるため、常温・冷蔵保存とは異なる味わいを楽しめる点も魅力的ですよ。
カビが生えていたり、皮が柔らかくなりすぎていたりと、明らかにほかのみかんと異なる見た目をしたものは、事前に廃棄しておきましょう。傷んだみかんを取り除かずに保存すると、傷みがほかのみかんに移り、全体的に腐りやすくなってしまいます。
みかんは柔らかくデリケートですが、ヘタの部分は比較的かたくて丈夫です。そのため、みかんを保存するときはヘタを下にして置くようにしましょう。重さによる負担がかかりにくくなり、傷み予防になります。
みかんの保存の手順について、常温・冷蔵・冷凍保存のパターンごとに紹介します。
購入後すぐに食べてしまうという場合には、通気性のよいカゴなどに盛って常温保存するのがおすすめです。しかし冬以外の季節には室温が高すぎる可能性があるので、常温ではなく冷蔵庫での保存がよいでしょう。
1. 傷んだみかんは避けておく
みかんをひとつひとつチェックして、傷んだものがあれば廃棄しておきます。
2. メッシュカゴなどを用意し、新聞紙を敷く
メッシュカゴやザルなど、湿気のこもらない容器を用意します。底には新聞紙を敷いて、湿気対策をしましょう。
3. みかんを乗せ、風通しのよい場所で保存する
みかんが傷まないように、カゴに山盛りにするのではなく、重ならないように置くのがおすすめです。ヘタを下にして置くと、より長持ちしやすくなります。暖房が入っていない室内など、10℃前後の風通しのよい環境で保存してください。
みかんを箱ごと購入したり、おすそ分けしてもらったりすることもあるかもしれません。そんなときは少し手間にはなりますが、日持ちさせるためにも以下のような下処理をしてから段ボールで保存しましょう。
1. みかんをすべて段ボールから取り出し、傷んでいないかチェックする
傷んだものがあれば、廃棄しましょう。
2. 空の段ボールを風通しのよい場所で乾かす
段ボールをしばらく風通しのよい場所で乾かし、湿気を取り除きます。
3. 段ボールの底に新聞紙を敷き、みかんを並べる(積み重ねる場合は、2段までを目安に)
段ボールの底に新聞紙を敷いたら、みかんが重ならないよう、ヘタを下向きにして並べます。1段並べ終わったら、新聞紙を敷いてからさらにみかんを積み重ねます。
重みでみかんが潰れてしまわないように、積み重ねるのは多くても2段までを目安にしてください。1週間ごとに1段目と2段目のみかんを入れ替え、傷んでいないかチェックしましょう。
4. 段ボールのフタは開けたまま、風通しのよい場所で保管する
湿気がこもらないように、段ボールのフタは開けたままにしておきます。暖房が入っていない室内など、10℃前後の風通しのよい環境で保存してください。
春から秋にかけて、また冬であっても2週間以上日持ちさせたいという場合には、冷蔵庫での保存がおすすめです。
1. みかんを1個ずつキッチンペーパーで包む
乾燥を防ぐため、1個ずつキッチンペーパーで包みます。この際、傷んでいるみかんがないかチェックしましょう。
2. ポリ袋にまとめて入れて軽く口を閉じたら、野菜室で保存する
冷蔵室ではなく、野菜室で保存します。
みかんが大量にあって食べきれない場合には、冷凍保存を活用するとよいでしょう。
1. 金属トレイにラップを敷き、みかんを並べて凍らせる
金属トレイを使うことで、みかんをはやく凍らせることができます。
2. 凍ったら冷凍庫から取り出し、ボウルに張った水にみかんを1個ずつくぐらせる
3. 金属トレイの上に並べ、再び冷凍する
みかんに氷の膜を作ることで、保存中の乾燥を防ぎます。
4. 再冷凍できたら冷凍用保存袋に移し替え、冷凍庫で保存する
凍ったまま食べるか、冷蔵庫で自然解凍してから食べましょう。
みかんは手で皮をむくだけで簡単に食べられる点が魅力です。しかし家にたくさんみかんが残っている場合には、生のまま食べるのに飽きてしまうこともありますよね。
そんなときは気分を変えて、料理に使ってみるのはいかがでしょうか。そこで今回は、キャロットラペにみかんの果肉を混ぜた「みかんのキャロットラペ」を紹介します。
みかんのキャロットラペ
にんじん、みかん、○酢、○オリーブオイル、○はちみつ、○こしょう、塩
調理時間:15分
塩もみをしたにんじんに、みかんと調味料を合わせるだけのお手軽メニューです。みかんの甘酸っぱさがアクセントになり、いつものキャロットラペとは少し違った風味を楽しめますよ。
常温・冷蔵・冷凍保存を使い分ければ、みかんが大量に家にあるときもムダにすることなく、おいしく最後まで食べきることができるはず。余っているみかんの量や、季節に合わせて、かしこく保存方法を選んでみてくださいね。
※参照:島本美由紀,2015年「ひと目でわかる!食品保存辞典」講談社