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大豆ミート(ソイミート)とは、大豆を原材料としながらお肉のような味や食感が楽しめる加工食品のこと。近年、健康意識の高まりや環境問題への配慮から、大豆ミートに注目する人が増えつつあります。そこで今回は、スーパーやドラッグストアなどで買える大豆ミート商品8種類の食べ比べを実施!本当にお肉の味がするのか?おいしいのか?などを詳しくレビューしたいと思います。
大豆ミートとは、絞って油分を抜いた大豆を加工して、お肉の食感を再現した加工食品です。これまではお肉を食べないベジタリアンやヴィーガンに向けた商品として注目されていた食品ですが、最近では栄養価の高さに注目が集まり、一般的なスーパーでも販売されるようになりました。「大豆ミート」以外にも、「ソイミート」「ベジミート」といった名前で販売されていることもありますよ。
大豆が主成分なので高たんぱく質であること、油分を絞っているため低カロリーなことなどから、ダイエット食品としても人気。グルテンフリーでビタミンやミネラル、食物繊維も豊富なので、お肉や魚と合わせて上手に食卓に取り入れている人も多いようです。
手軽に食べられるナゲットやミートボールなどは、「従来の特売品に比べると、ちょっぴり割高かな?」という程度。今回さまざまなスーパーを巡りましたが、スーパーによっては、大豆ミートの特設コーナーが設けられている店舗もありました。
ひとことで「大豆ミート」と言っても、種類はさまざま。それぞれ食べ方や味わいにも違いがあるので、覚えておくと安心です。
大豆ミート製品は、レトルト・乾燥・冷凍の3タイプで販売されています。レトルトタイプは、湯戻しや水切りなしでそのまま調理に使えます。今回調べた中では最も多くのスーパーで販売されており、一番手に入りやすそうだと感じました。そのままでも食べられますが、お肉と同じように煮る・焼くなど調理して使います。
乾燥タイプはお湯にひたす・茹でるといった下準備が必要ですが、長期保存ができるのがメリット。下味はついていないので、自分好みの味付けで食べられます。冷凍タイプは冷凍肉と同じように、冷凍庫から出してそのまま調理するだけ。普通のお肉と同じく、冷凍庫にストックしておくことができますよ。
大豆ミートは、普通のお肉と同じように、使い道に合わせて形も3タイプに分かれています。ミンチはひき肉と同じように、細かくなったタイプ。フィレはバラ肉に近い、カットされた肉をイメージさせる形状です。ブロックはからあげ・酢豚・カレーなど、大豆ミートをメインにしたい料理に使うのがおすすめです。
今回は、スーパーやドラッグストアなどで購入した大豆ミート8種類を食べ比べてみました。ボリュームと香り、味、食感、コストパフォーマンスの5項目に分けてジャッジしています。
ちなみに、筆者はお肉は大好きだけどささみやむね肉などあっさりした部位が好み。種類豊富な大豆ミートは味わいの好みに左右されるものも多かったので、肉肉しいものはちょっぴり苦手な筆者母と、お肉ならなんでも大好き!脂身上等!の筆者父のコメントも添えています。
ボリューム:★★★☆☆(高いほどボリュームが多い)
肉の香り :★★★☆☆(高いほどお肉の香りに近い)
肉の味 :★★★☆☆(高いほどお肉の味に近い)
肉の食感 :★★★☆☆(高いほどお肉の食感に近い)
コストパフォーマンス:★★★☆☆(高いほどコスパが高い)
まず食べてみたのはマルコメの「大豆のお肉 和風ブロック」。大豆ミートはそのままだと大豆の香りがするため、よりお肉らしく食べたい場合はちょっぴり濃いめの味付けにするのがおすすめ。今回は、和風ブロックを使ってすき焼き風の煮物を作ってみました。
九条ネギとしらたき、椎茸を入れて割り下で煮込むだけ!和食に合うように下味がついているので、大豆ミートはそのまま使います。生肉ではないので、野菜に火が通ればすぐ食べられるのもいいですね。
甘辛いだしが染みた大豆ミートすき焼きは、ちょっと硬めのお肉で作ったすき焼き、といった雰囲気です。どちらかというと、肉の香りよりは出汁の香りを強く感じます。カツオ系のしっかりした出汁を感じるため、和食用を洋食メニューに転用する、などの使い方はやめておいた方が良さそうです。
濃いめの味付けだと、食感のおかげで肉らしさを感じます。出汁のしみた白滝やネギと食べると、十分すき焼きとして通用しそうな味です。
マルコメの大豆ミートブランド「ダイズラボ」からは、レトルト・乾燥・冷凍の3タイプそれぞれで、ミンチ・フィレ・ブロックの商品が発売されています。また、今回使ったのは「和食に合う大豆のお肉」ですが、「洋食に合う」「中華に合う」シリーズや、野菜と炒めるだけのミールキット、サラダにそのままトッピングできるチーズ風味・ベーコン風味の大豆ミートなども販売されているようです。
ボリューム:★★★☆☆
肉の香り :★★☆☆☆
肉の味 :★★☆☆☆
肉の食感 :★★★★☆
コストパフォーマンス:★★★★☆
<商品情報>
商品名:marukome 大豆のお肉 和風ブロック
価格:212円(税込)
内容量:80g
無印良品の大豆ミートは、常温コーナーで販売されています。調理が必要な「ひき肉タイプ」や「薄切りタイプ」のほか、温めるだけで食べられる「ミートボール」や「ハンバーグ」も常温で保存が可能です。非常用としておうちにストックしておいてもよさそうですね。
袋から出したばかりの状態だとちょっと硬そうですが、レンジで温めてみるとふわっと柔らかくなりました。お箸で簡単に切れる柔らかさなので、お弁当のおかずにしても良さそう!
ほんのり甘塩っぱい味がついていますが、そのままだと少し大豆の味を感じます。トマトソースや照り焼きソースをかけても良いとのことなので、大豆ミート食品の中では薄味なのかもしれませんね。
筆者父は、ソースをつけて食べるとさらにおいしいといっていましたよ!
ボリューム:★★★★☆
肉の香り :★★★☆☆
肉の味 :★★☆☆☆
肉の食感 :★★★★☆
コストパフォーマンス:★★☆☆☆
<商品情報>
商品名:大豆ミート ミートボール
価格:290円(税込)
内容量:80g
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レンジアップするだけで食べられる、ソースが一緒になったハンバーグです。レンジアップだけでメインの1品になるので、忙しい日に重宝しそう!玉ねぎソース以外にも、「デミグラスソース」味や、「柚子おろしソース」味もあります。プライベートブランドからも大豆ミート製品を発売しているイオンには、たくさんの大豆ミート製品が販売されていました。
袋ごとレンジで温めると、玉ねぎソースのいい香りが広がります!このソース、子どもから大人まできっとみんなが大好きな味だと思います。甘辛く味付けされたソースなので、大豆の香りはほとんどありません。ハンバーグはお箸で切れる柔らかさ。飴色玉ねぎを使って作ったような、ふわふわ系ハンバーグです。
食感は本物のハンバーグと遜色ないのですが、大豆ミートには脂分がないため、ジューシー感のあるハンバーグが好みの人には物足りないかも?このままでも十分メインをはれるハンバーグですが、目玉焼きなどを乗せると、さらにおいしく食べられそうだと思いました。
ボリューム:★★★★☆
肉の香り :★★☆☆☆
肉の味 :★★★☆☆
肉の食感 :★★★★☆
コストパフォーマンス:★★★★☆
<商品情報>
商品名:大豆からつくったハンバーグ 焦がし醤油香る玉ねぎソース
価格:258円(税込)
内容量:156g
カルディでは、大豆ミートを使ったレトルト食品が販売されています。今回購入したのは、温めてそのままパスタにかけるだけのトマトソース。ひき肉タイプの大豆ミートが使われており、まるで本物の挽肉を使ったミートソーススパゲッティのような味わいです。ひき肉なので食感は薄いものの、味はまさにひき肉。今回食べた中では最も大豆感を感じさせない仕上がりでした!
野菜のうまみをしっかり感じるトマトソースは、少し味が濃いめ。酸味は控えめなので、お子さんにも喜ばれる味だと思います。子ども舌を自称する筆者父は「普通のレトルトのミートソースよりおいしいかも!」とご満悦でした。薄味派の人は、パスタの分量を増やすか、野菜などを加えてもいいと思います。カルディではこのほかに、「大豆ミートとひよこ豆のキーマカレー」も販売されています。
ボリューム:★★★☆☆
肉の香り :★★★★☆
肉の味 :★★★★☆
肉の食感 :★★☆☆☆
コストパフォーマンス:★★★☆☆
<商品情報>
商品名:大豆ミートと香味野菜のトマトソース
価格:298円(税込)
内容量:130g
筆者がいちばん食べやすく、おいしいと思ったのはこの「大豆ミートのからあげ」です。
見た目はよくあるチルドタイプのナゲットに近く、違和感もありません。下味ににんにくとしょうがが効いているおかげか、大豆の香りはなし。お肉感があるのに違和感が少ないというのは驚きです。普通のからあげよりもあっさりしているので、食べやすいのも嬉しいところ。
同じ値段・同じカロリーでも、あえて大豆ミートのからあげを選んでもいいかも、とまで感じました。
伊藤ハムの「まるでお肉!」シリーズからはレンジアップするだけで食べられるハムカツやナゲットのほか、加熱して食べる「焼き肉炒め」「うま塩炒め」なども販売されています。バリエーションが多いゆえにお店によって取り扱いが異なるのですが、コンプリート目指して食べてみたいと思っています♪
ボリューム:★★★★☆
肉の香り :★★★★☆
肉の味 :★★★★☆
肉の食感 :★★★★☆
コストパフォーマンス:★★★★☆
<商品情報>
商品名:まるでお肉!大豆ミートのからあげ
価格:358円(税込)
内容量:200g
「TOFFU PROTEIN」は、お豆腐由来のタンパク質をたっぷり食べたい人のためのシリーズ。今回食べた「ガパオ」のほかにも、「肉そぼろ」や「タコス」、「焼肉」などが販売されていました。「豆腐のごはん」という主食と置き換えできるタイプの大豆食品もラインナップされているので、大豆しばりのメニューも組めちゃいそうです。
ひき肉タイプの大豆ミートをたっぷり使ったガパオは、ナンプラーの旨味とバジルの香りが本格的!ひき肉に比べて多少ふんわりした食感があるものの、日常的によく食べるメニューではないからか、大豆ミートでもほとんど違和感は感じません。スパイスがしっかり効いているので、ご飯と食べても十分おいしくいただけます。
エスニック系が大好きな筆者と筆者母は大満足でしたが、ナンプラーが苦手な父だけはちょっぴり食べにくそうでした。本格的な味付けが好みなら、きっとおいしくいただけると思います!
ボリューム:★★★★☆
肉の香り :★★★☆☆
肉の味 :★★★★☆
肉の食感 :★★★☆☆
コストパフォーマンス:★★★★☆
<商品情報>
商品名:TOFFU PROTEIN 豆腐のお肉 ガパオ
価格:248円(税込)
内容量:110g
レンジでチンするだけで食べられる「大豆ミートキーマカレー」は、レタス約3個分の食物繊維入り。ひよこ豆と赤インゲンがしっかり入った本格派です。 豆の存在感が大きいキーマカレーですが、ひき肉の食感も感じられます。
カレーの香りが強いので大豆っぽさはほとんどなく、大豆ミートにあたると「おっ、ひき肉が入ってるな~」と感じるほど。野菜のコクを感じられるカレーは、お肉が入っていなくても満足感が高いです。容器の大きさに比べるとちょっとボリュームは少なめかな?と感じましたが、そのままご飯を盛りつけて食べられるという点では楽ちんかも。
日本ハムからも、たくさんの大豆ミート製品が発売されています。「野菜カレー」や「ナゲット」、「ハムタイプ」など、そのまま食べられるものが多くて使いやすそうですよ!
ボリューム:★★☆☆☆
肉の香り :★★★☆☆
肉の味 :★★☆☆☆
肉の食感 :★★★★☆
コストパフォーマンス:★★☆☆☆
<商品情報>
商品名:大豆ミートキーマカレー
価格:508円(税込)
内容量:180g
筆者がもっともお肉に近い味わいだと感じたのは、「まるでお肉!大豆ミートのからあげ」でした。下味がしっかりしているおかげか、本物の肉と比べても大きな違和感はありませんでした。「お肉!ではないけど、肉じゃないというのは嘘になる」くらいの肉感です。
また、大豆ミート初心者の方におすすめなのは、調理済のミンチタイプです。ミンチタイプだと噛み締めるというよりも、ほろっとほぐれる食感になるため、味付けの妙で本物のお肉っぽさを演出できます。ガパオやトマトソースなど、濃いめの味付けだとさらにお肉らしさが増しそうです。
ブロックタイプも味としてはおいしいけれど、「お肉かどうか」と聞かれると違和感を覚えるかも。食感は肉に近いものの大豆のほのかな香りや出汁の印象を強く感じるため、お肉っぽさが薄れるのではないかと感じました。
にわかに注目を集めている大豆ミート。味付けも食感も、どんどん本物に近くなっています。お肉の代わりとしてだけでなく、健康的な食生活にも一役買ってくれる嬉しい新食材を、ぜひ試してみてくださいね!