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新型コロナウイルスの猛威が収まらないまま、本格的に蒸し暑い夏を迎えました。今までウイルス対策として着用していたマスクも、着用し続けていると暑苦しく感じることも。そんな中、各社から発表されて注目を集めているのが、接触冷感機能などを持った「夏用マスク」。一体どんなマスクで、何を基準に選べばいいのでしょうか?
夏用マスクは、今までよく使われてきた使い捨ての不織布マスクとは違って、夏に快適に使用するための機能が満載です。接触冷感や、通気性アップ、UVカット機能など、各社が工夫を重ねた商品が発売されています。洗って繰り返し使うことができる商品がほとんどで、汗やムレが気になる夏におすすめの商品です。
夏用マスクとして発表されているマスクの素材には、一般的にマスクに使われる素材とは別のものが使用されている商品が多くなっています。
など、夏に快適に使えるように特殊加工された様々な素材が使われています。
夏用マスクのほとんどの商品には、「接触冷感機能」があります。接触冷感とは、ものに触れた時にヒヤッと感じる感覚のことです。ホームセンターなどで、接触冷感機能をもつ生地に触れたことがある人も多いかもしれません。
接触冷感機能のある生地は、それ自体が冷たいわけではないのですが、生地に触れた瞬間に肌から生地へ熱が移動して、冷たさを感じます。肌を持続的に冷却してくれるわけではなく、あくまで「接触」した瞬間に「冷たさ」を感じて気持ちいい!というのが目的です。
通気性をアピールしている夏用マスクもたくさんあります。通気性があることで、吐く息の熱がマスクの中にこもりにくくなるので、熱中症予防に効果があります。
UVカット機能のついた夏用マスクもあります。マスクが日焼け止めの代わりになるなら、顔の上半分だけメイクして、マスクの下はノーメイクでいけちゃうかも......?
医療機関で新型コロナウイルス対策のために使用されるN95マスクがとても息苦しく、医療従事者の方が大変な思いをされているというニュースが、一時期注目されていました。
高機能なマスクほど息苦しく感じるのであれば、通気性抜群の夏用マスクって、そもそもマスクしている意味がないのでは??と思ってしまいますよね?実は、マスクはターゲットの違いによって
の3種類に分類されていて、それぞれマスクやフィルターの性能が決まっています。
ターゲットの粒子の大きさでいうと、花粉>飛沫>ウイルスです。最も粒子の小さいウイルスをキャッチできるのはN95マスクなどの医療用だけで、一般の人が使用することはまずありません。
新型コロナウイルス対策でマスクの着用が推奨されているのは、咳やくしゃみなどの飛沫をブロックするためです。夏用マスクでも、飛沫をブロックする効果があるものなら、通気性の良い商品でも性能に関しては問題ありません。
夏用マスクは、需要が高まっていることもあり品薄状態ですが、買えればなんでもいいってわけじゃないんです。新型コロナ対策と、熱中症予防の2つの観点から、最低限チェックしておきたいポイントを解説します。
マスクをつけていて息苦しいということは、通気性が不十分な可能性があります。マスクの通気性が不十分だと、吐く息が持つ熱をうまく外に発散できずに体内にため込んでしまい、体温が上がり、熱中症の危険が高まります。着用していても、なるべく楽に呼吸できる商品を選びましょう。
せっかくマスクをつけていても、飛沫をブロックできなければ、何のために暑さに耐えているのか分かりません。マスクはウイルス感染を完全に防ぐものではありませんが、飛沫をブロックできることが何らかの形で表示されている商品を選ぶと安心です。
マスクは、サイズが合っていないと肌との間に隙間ができてしまい、飛沫を防ぐことができません。特に子供用のマスクは、各社サイズも様々です。サイズがぴったり合うマスクを選びましょう。
どんな夏用マスクがあるのか探してみたら、「夏マスク」を謳う商品が大量に出てきました。さすがに全部載せるのは難しいので、話題の商品や、性能が良さような商品をいくつかご紹介します。
※価格は全て税抜表記です
コックス株式会社が開発し、全国のイオングループ企業での販売が決まった「ひやマスク」。
おすすめポイントは、カスタマイズ性の高さです。飛沫防止のフィルターが内蔵されているのではなく、フィルターを装着できるポケットが内側に採用されています。付属のフィルターを使うもよし、高機能のフィルターを別途購入して使うもよしで、お好みの性能にカスタマイズできます。
耳にかけるゴム紐部分に、調節用アジャスターを取り付け、耳への負担を軽減し、男女兼用で使用できます。ぴったりサイズに調整できるので、飛沫防止効果も高まりそうです。
子供用もあるので、家族で使えますね。
化学素材メーカー・小松マテーレ株式会社が、これまで培ってきた技術力を生かして開発したのが、多彩な機能を兼ね備えた冷感マスク「ダントツマスクール」。特に熱中症対策におすすめの商品です。
呼吸などによるマスク内の湿気を、吸収し放出する「吸放湿性」を備えているのが特徴で、湿度の高い肌側からマスクの外部へ湿気を逃がし、ムレを抑えます。不織布マスク着用時と比べて、顔面の温度上昇を約2℃抑えられるというデータもあり、熱中症対策にぴったりです。
接触冷感効果も抜群で、通常の接触冷感生地の1.5倍を超える、極めて高い接触冷感能力を発揮します。使い心地も良さそうですね。
こちらも、子供用があります。
出典:株式会社ミラク
株式会社ミラクが、レディースウェアブランド【SONO(ソーノ)】から販売しているカラフルな夏用マスクが「Relief MASK」です。物理的なフィルターの高密度綿Wクロスと、静電フィルタリングのポリエステルシフォンが組み合わせられているので、飛沫飛散の緩和が期待できます。
また、肌面に接触冷感を持つCOOLガーゼが使用されているので、肌触りや快適性も良さそうです。子供サイズもあるので、家族で色違いにしたら楽しそうですね!
SNSなどで超話題の、ユニクロの「エアリズムマスク」。エアリズムの快適性は皆様ご存じの通りですよね。ただし、この商品は、夏用マスクとして販売されているわけではないそうです。
熱気を放出するエアリズム素材を使用していますが、夏用マスクではなく、オールシーズン用だということです。1年通して使えるのは便利ですね。
マスクとしての性能を試験機関を使ってしっかりとテストしているので、性能的にはとてもおすすめです。内蔵されている高性能フィルターが、飛沫、細菌やウィルスが付着した粒子、花粉などをブロックし、20回洗濯した後も、フィルターが一定の効果を持続すると証明されています。
子供サイズがラインナップされているのも、嬉しいポイントです。
マスク着用中は、着用していない場合と比べると、心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度が上昇するなど、身体に負担がかかることが分かっています。
「夏用マスクだから大丈夫」と過度に安心して運動したり外出するのは、熱中症のリスクもあり危険です。
ここからは、夏用マスクをしていても気を付けたい熱中症対策について解説します。
高温や多湿といった夏の環境でマスクを着用すると、吐く息が持つ熱をうまく外に発散できず体内にため込んでしまい、体温が上がります。
接触冷感機能のあるマスクも冷たく感じるだけで、実際に体が冷やされているわけではないので、マスク着用中は熱中症のリスクが高まります。
屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合には、マスクをはずすようにしましょう。
マスクをはずせない環境でも、長時間連続で着用せず、周囲の人との距離を十分にとれる場所で、マスクを一時的にはずして休憩することが必要です。また、外出は暑い日や時間帯を避け、涼しい服装を心がけましょう。
マスクを着用する場合には、強い負荷の作業や運動は避けましょう。やむを得ずそういった状況になる場合は、人と十分な距離(少なくとも2m以上)を確保するように心がけてください。
マスク着用によって口の中の湿度が保てる分、喉の渇きを感じづらくなります。そのため、水分補給を意識しにくく、気づかないうちに脱水が進んで、熱中症になる危険性も。
普段よりもこまめに水分補給をすることが必要です。
新型コロナウイルス対策に加えて、熱中症対策も......。気の休まらない夏が始まりました。各社から続々と発売されている夏用マスクを上手く活用し、何とか無事に乗り切りたいものです。
夏用マスクの人気商品は、売り切れが続出しています。お気に入りを見つけたら、ぜひ早めにゲットしておきましょう!