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チャレンジしてもなかなか上手くいかない家計のやりくり。節約上手さんの例を参考に、自分の節約方法を見直してみるのも手です。今回は通信費を見直すことにより、年間19万円ものダウンに成功した節約ブロガーのanicaさんに、そのステップや内容を教えてもらいます。
こんにちは。我慢しない節約を研究する節約ブロガーのanicaです。フルタイムで会社員として働きながら、夫と1歳の息子の3人で、地方都市で暮らしています。
毎日バタバタと過ごしながらも、節約生活を始めてから2年で500万円を貯金することができました。その大きな理由は、大幅な固定費の削減ができたため。
固定費の中でも通信費については、いろいろと取り組んでみた結果、年間で19万円のカットに成功しました。とはいえ、一気に19万円の削減に成功したわけではありません。
我が家の場合はマイホームを購入してから約3年かけ、通信費を少しずつ見直すことで、結果的に何もしていない頃より年間約19万円を浮かせることができました。この額は、私の一カ月分のお給料に相当します。
どんな方法で成功できたのか?通信費を見直した方法について、順を追って説明します。
一番最初に行ったのは格安スマホへの乗り換えです。それまでは夫婦2人で大手キャリア(docomo,SoftBank,auを指す)のスマホを使っており、2人で月額約2万円(データ容量は12GB程度)の費用がかかっていました。
格安スマホへ乗り換えたことで、2人合わせても月額約7,000~7,500円(データ容量15GB程度)となり、通信費節約の第一歩が踏み出せました。
スマホの乗り換え後はテレビの視聴環境の切り替えを実施しました。以前は賃貸住まいの時の名残でケーブルテレビを契約し、さらに月に数十分も見ないようなオプションチャンネルにも加入。インターネット回線とオプション含め、テレビまわりで月額約9,000円の支払いをしていました。
我が家はそもそもテレビ自体をそこまで長時間見ることがなく、見たとしても地上波がほとんど。そこで、ケーブルテレビの契約をやめてテレビアンテナを設置し、見られるテレビ番組を地上波デジタルに絞ることにしました(※地上波デジタル放送を見る場合、アンテナ設置やケーブルテレビ契約などの方法があります)。
テレビアンテナや関連機器、工事費で5万4,000円の費用がかかりましたが、今までの支払い金額と比べると7カ月で元が取れるため、思い切って設置しました。
テレビアンテナを設置した際にインターネット回線の契約をやめたので、ネット環境を継続するために月額4,000円強のポケットWi-Fiを契約。
また、小さな子どもがいること、夫がオプションチャンネルの解約に乗り気でなかったことから、追加でAmazonの「Fire TV Stick」(※1)を4,980円で購入し、映画やいろんなテレビ番組、YouTubeなどのアプリをテレビで見られるように工夫しました。
もともとAmazonのプライム会員(※2)だったので番組の視聴に追加費用はかからず、かかったのは必要な機器「Fire TV Stick」の費用4,980円のみです。
手数料なども含め、ここまででかかった費用は総額6万5,000円ほど。多少支出はありましたが、購入さえしてしまえば何年も使い続けられるものなので、毎月固定費として支払いが続くことと比べるとかなり負担は軽くなったと思います。
そうこうしているうちにスマホの乗り換え時期(所定の契約期間が終わり、解約に料金が必要とならない時期)がまたやってきたため、夫の意見を取り入れながら再度、別の格安スマホへ乗り換えを行いました。
「通信量がもう少し欲しい、電話はかけ放題にしたい」が希望条件だったので、二人で18GB、夫の方はかけ放題、私は10分かけ放題(1回10分以内の通話であれば何回も無料でかけられるという内容)のプランで乗り換えを実施。
料金自体はほぼ変わりませんが、かなり充実したプラン内容で、満足度はとても高い状態です。この乗り換えではスマホ端末自体も新しく購入しましたが、毎月の支払いは端末料金を含めても二人で月額7,000円~8,500円前後で推移しています。
このステップは、通信費を下げるためというよりも満足度をあげるために行ったものです。
約3年の年月をかけて、我が家は年間約19万円の通信費を削減することができました。はじめは何もわからないところからのスタートだったので、少し回り道をしていたかもしれません。ただ、どれも今の環境に辿り着くためになくてはならないアクションだったと感じています。
わからないながらも勇気を出し、思い切って行動していなければ、今でも年間19万円の不必要なお金を払い続けていたことでしょう。
もし「通信費が高いけど、どうしたらいいのか分からない……」と足踏みをしている方がいたら、希望のスマホデータ容量と1カ月の通話時間・回数などを明確にして、格安スマホのお店などに足を運んでみるのがおすすめです。切り替えの方法と料金を説明してもらえるので、家計改革の第一歩になるかもしれません。
私のこの経験が、節約に行き詰まっているどなたかの参考になれば幸いです。