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本州などでは「スパム」と呼ばれるあの食材、実は「ランチョンミート」が正式な呼び方なのはご存知でしたか。今回はランチョンミートを缶詰まるごと使い切れる、おいしいレシピ2品を沖縄料理研究家が紹介します。
本州などでは「スパム」、沖縄では「ポーク」と呼ばれるあの食材。正式な呼び方は「ランチョンミート」で、ひき肉や香辛料、調味料を原料とした加工食品です。沖縄以外で親しまれている呼び方の「スパム」とは商品名。食材全般を指す呼び方ではありません。
また沖縄では「ポーク」と呼ばれ、ポーク玉子やポークおにぎり、ポーク入りみそ汁、ポークとゴーヤーのチャンプルーなど、いろいろな料理に使用されています。昔は沖縄でしかほとんど見かけませんでしたが、最近では沖縄県外のスーパーや輸入食品のお店などでも取り扱われるようになりました。
ランチョンミートにはアメリカ産の有名な「SPAM(スパム)」や、デンマーク産の「TULIP(チューリップ)」がありますが、日本のメーカーから販売されている商品もありますよ。
今回はそんなランチョンミートを缶詰まるごと使い切れるような、おいしいレシピをご紹介します。
缶詰3種を使った、15分で完成する簡単レシピです。パンやサラダと合わせてワンプレートにするのもおすすめ。スパイシーさが苦手な方は、カレー粉を減らして調整してください。ポークランチョンミートに塩分があるので、具とトマトソースを一緒に食べるとちょうど良い味になります。
ランチョンミート缶詰 小1缶(200g) / トマト缶詰(カットタイプ) 1缶(400g) / ミックスビーンズ缶詰 1缶(120g) / にんにく 1片(みじん切り) / バジル 適量 / カレー粉 小さじ2 / 塩・こしょう 少々 / オリーブオイル 大さじ1
1. ランチョンミートは約1cmの角切りにする。
2. フライパンにオリーブオイル、にんにくを入れて弱火で熱し、香りが出たら1を入れ、中火にして焼き色が付くまで炒める。
3. 2にカットトマトとミックスビーンズ、カレー粉を加え、水分が半分になるまで炒め煮にする。
4. 3に手でちぎったバジルを加えて混ぜ合わせ、塩・こしょうで味を整えて火を止め器に盛る。バジルの葉が余ったら最後にトッピングするのもおすすめ。
韓国の海苔巻き(キンパ)には通常牛肉を使用しますが、今回はランチョンミートを使用してアレンジ。海苔巻きを切る時は、ラップを巻いた上から切るか、濡れ布巾を用意して切るたびに包丁を拭くときれいに切れます。巻きすがない場合は、ラップで代用してもOKです。
温かいご飯 3合 / ランチョンミート缶詰 小1缶(200g) / ほうれん草 1袋(200g) / たまご(M寸) 3個 / きゅうり 1本 / キムチ 150g / 焼き海苔 5枚 / 白いりごま 大さじ3 / 塩 少々 / ごま油大さじ2
1. ご飯はボウルに移し、ごま油(大さじ1)と白いりごまを加えて混ぜ合わせる。粗熱が取れたら濡れ布巾をかぶせておく。
2. ランチョンミートは幅と厚さが1cm程度になるよう棒状に切る。フライパンに入れ、両面焼き色が付くまで焼いてキッチンタオルで油を軽く吸い取っておく(焼く際に油は不要)。
3. 熱湯に塩(分量外)を加え、ほうれん草を根部分から入れてサッと茹で、冷水で冷やす。キッチンタオルなどで水分をとり、根部分を切り落とす。
4. たまごはボウルに割りほぐし、塩を加えて混ぜる。ごま油(大さじ1)をたまご焼き用のフライパンに入れて熱し、たまご焼きを作る。巻きやすい細さに切り、粗熱を取る。
※たまご焼き用のフライパンを使い、四角形に作ると巻きやすくなる。
5. きゅうりは両端を切ってから縦半分に切り、さらに縦に2~3等分に切る(曲がっているきゅうりは横半分に切ってから縦に切ってもOK)。
6. ご飯はしゃもじで5等分にする。
6. 巻きすに海苔をひき、手前1cm、奥3cmほどをあけて1/5量のご飯を薄くひく。
7. ほうれん草とキムチをご飯の真ん中あたりに、横一直線になるようにのせる(以下、具材は全て1/5の量を使用)。
8. 続いて先ほどのキムチとほうれん草に重なるように、ランチョンミート、たまご焼き、きゅうりをのせる。
9. 巻きすの手前を持ち、奥へ巻いていく。食べやすい大きさに切って皿に盛り付け、好みで白いりごま(分量外)を振る。
ポークおにぎりやチャンプルーの他にも、おいしく食べられるレシピはいろいろ。ぜひ試してみてくださいね!