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暑い季節は特に帽子が大活躍。お気に入りの帽子をかぶり続けてくたびれていませんか。お洗濯マニアの筆者が、帽子の洗い方とお手洗い方法を紹介します。
お洗濯マニアのハナです。最近ではどこのご家庭でも、UVカットや撥水などの加工が施された帽子を持っていらっしゃるのではないでしょうか。実はこの加工、永久加工ではありません。いつまでも気持ちよく帽子をかぶるためにも、お洗濯で汗や皮脂汚れを落として、専用商品でケアしていきましょう。
帽子にはキャップやハットなどいろいろな形のものがありますが、どのような形の帽子でも洗い方はほぼ同じです。
本洗いの前に、まずは下洗いをしましょう。帽子の内側は皮脂や汗、女性の場合はファンデーションなどのメイク汚れが付着して汚れています。まずは洗濯用固形石けんを、皮脂汚れが目立つ場所や内側にこすりつけて、ブラシやスポンジで洗うなどして軽く汚れを落としておきます。
目立つ汚れが落ちたら、洗濯用洗剤でつけ置き洗いをします。帽子の場合は15〜20分くらいのつけ置きが最適。
洗濯用洗剤ですが、お持ちの場合は「おしゃれ着用洗剤」がおすすめです。おしゃれ着用洗剤の液性は中性で「衣類にやさしい」のが特徴。つけ置きで洗い終わったら、よくすすぎましょう。
「帽子にのり付け?」と驚くかもしれませんが、のり付けすると帽子にパリッとハリが蘇ります。自宅に洗濯のりがあればぜひ挑戦してみてください。帽子は洋服よりもハリをもたせたいので、シャツなどの使用量より倍ぐらい濃くするのがポイント。のり付けの方法はとても簡単です。洗濯のりを溶かした水の中に、洗った帽子を入れてまんべんなく液体が帽子に染みわたればOK。時間にすると1分程度なので、気軽にどうぞ。
帽子の型崩れを防ぐために、脱水はタオルドライで。洗濯した帽子をバスタオルなどに挟んで、丸めるようにして水を切ります。
帽子の洗濯で最も重視したいのは干し方。無造作にピンチに吊り下げて干してしまうと、型崩れの原因になってしまうので気をつけましょう。
型崩れを防ぐために、帽子の中に膨らませたビニール袋を入れて、シワにならないように形を整えます。丸めた新聞紙やバスタオルを詰めてもOK。
あとは乾くまで陰干しします。しわが目立つ場合、必要に応じてスチームアイロンをかけましょう!
スチームアイロンをかけるとき、100円ショップなどで販売されているグローブタイプのアイロン用パットがあると、手に持ったままアイロンをかけられて便利ですよ。やけどには十分注意をしてくださいね。
Before写真は、洗濯した後干す前に撮影した帽子の様子。型崩れに気を付けて干したAfter写真では、きれいに形が整っていることがわかります。
紫外線対策ができるUVカット機能が付いた帽子は、その加工の種類にもよりますが、一般的な製品は2〜3シーズンでUVカットの効果が薄れると言われています。長く愛用している帽子や使う頻度の高い帽子でUVカットの効果に不安を感じたら、衣類用のUVカットスプレーを帽子に吹きかけるだけでも効果を蘇らせることができます。洗うたびにUVカットの効果が上がる洗剤というのもあるので、見つけたらぜひ確かめてみてください。
ゴアテックスなど撥水効果の高い帽子は、アウトドア愛好者を中心に人気がありますね。ゴアテックス製品の特徴として、撥水しつつも体が発する水蒸気は逃すという透湿性が高く夏でも蒸れにくいというものがあります。ただし、ビニールのような完全に水を通さない素材ではないので、使っているうちに雨がゴアテックスの生地に染み込みやすくなってしまいます。ゴアテックス製品に限らず、撥水加工が施されているのに撥水の効果が薄れてきた、と感じてきた場合には撥水スプレーを使ってケアをすると、買った時のような撥水力が蘇りますよ。なおその際に、注意したいのが撥水スプレーの種類です。
撥水スプレーには 「シリコン系」 と 「フッ素系」 の2種類があります。シリコン系は布の表面に油膜を作って水滴の侵入を防ぎます。
シリコン系は、生地の表面を水となじまない油性の膜(シリコン)でコーティングするイメージですね。
一方でフッ素系は、繊維の表面に細かい毛羽立ちを作り出すことで水滴の侵入を防ぎます。
透湿性が特徴のゴアテックス素材に、シリコン系の撥水スプレーを塗布してしまうとせっかくの透湿性が失われてしまいます。ゴアテックスなどの透湿性加工をされた素材には、フッ素加工の撥水スプレーを選ぶようにしましょう。
購入する際には、パッケージ裏の成分をよく見てお確かめください。UVカットや撥水加工のためにスプレーするときは、屋外など風通しの良い場所で、帽子全体に満遍なく吹きかけてよく乾かしましょう。
お気に入りの帽子が新品のように蘇ります。ぜひお試しください。