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エアコンの節電や、洗濯物の室内干しに活躍する「サーキュレーター」。一年中活用できますが、エアコンの運転時間が長くなり、急な雷雨で室内干しの機会が増え、室内の空気も湿気でよどみがちになるこれからのシーズンは、1台あると非常に重宝します。
そんな中でも、設置性やコスパのよさで評価が高いのは、アイリスオーヤマの製品。複数モデルを展開し、予算や目的に応じて選べるのも魅力ですが、筆者のイチ押しはこの春発売になったばかりの「サーキュレーター扇風機 KSF-DC151T」です。
その名が示す通り、サーキュレーターに扇風機の機能を融合した1台2役の製品。一般的に、サーキュレーターは空気の攪拌を目的とし、風を遠くに送るために直進的で風圧を感じる勢いのある風です。涼風を得るための扇風機としても使えないわけではないものの、優しい風ではありません。扇風機のように長時間の使用や就寝中の運転をサーキュレーターで代用すると、疲労感や過度な皮膚の表面の乾燥を促してしまうため、あまりおすすめできません。
ところが本製品は、「おやすみモード」を搭載。送風する角度に応じて風量を自動で調整する機能です。具体的には、風が直接当たる正面方向では風量を弱めて、人に当たらない上方向では、壁に強い風を吹き付けて跳ね返される間接的なやさしい風を浴びることができます。睡眠中はもちろんですが、起きている時でも非常に快適な風を浴びることができます。このモードの設定時にも風量を弱・中・強の3段階で選択することができ、体感の度合いに合わせて調節可能です。弱モードなら運転音は35dB未満と非常に静かなので、睡眠の妨げにもなりません。
本来のサーキュレーター用途としても秀逸。中でもユニークなのが「衣類乾燥モード」です。風量を中央付近では弱くして、端に向かうほど強く調節してくれる機能で、風の勢いによる衣類やハンガーのズレを防いで、洗濯物もムラなく乾燥してくれます。
こうした細かな運転制御を行えるのは、DCモーターを採用しているためでもあります。DCモーターは動きを細かく制御できる特質があります。本製品の場合には、風量の調整は10段階。最大運転での風の到達距離は31mにもおよびます。非常にコンパクトながら、サーキュレーターとして24畳の広さにまで対応しています。DCモーターは運転時の消費電力が控えめな点も特長です。
左右の首振り角度は60度・90度・120度の3段階。垂直方向には上側90度~下側15度と、サーキュレーターとしての機能もしっかりと押さえています。
切タイマーだけでなく、入タイマーも備えているのもポイント。ともに2・4・8時間の3パターンから設定が可能で、例えば帰宅する前の時間帯にタイマーをセットしておき、留守中にこもった空気を攪拌させておいたり、目覚める前にセットしたりと活用できます。
実売価格は1万4,200円前後(税込)。アイリスオーヤマのサーキュレーターとしては少し高めの価格ですが、1台でサーキュレーターと扇風機を兼用ができ、コンパクトな1台に収めて、どちらの機能も"いいとこ取り"できるというのは"お値段以上"と思います。
物をあまり増やしたくないけれど、どちらの機能も利用したいというご家庭にはもってこいの1台。収納時も非常にコンパクトな上、シンプルで飽きのこないデザインなので出しっぱなしでもあまり散らかった印象にならない、この夏おすすめの一台です。