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日本の家庭の食卓に欠かせない家電の1つ、炊飯器。食器や調理器具と同様に、衛生面には常に気をつかいたいところ。今回は炊飯器のお手入れでの注意点や、見落としがちなポイントをご紹介します。
炊飯器の内釜と内蓋、つゆ受け部分は、使用後は毎回お手入れが基本です。いずれも取り外せる部品なので、使用後、粗熱が取れて素手で掴めるぐらいの温度になってからお手入れを。お米のでんぷん質は水洗いで簡単に落とせるものですが、時間が経つと固まってこびり付いて落としにくくなってしまうため、あまり時間を置かずに掃除したほうが結果的に楽です。固まって落ちにくい場合には、しばらく水に浸してふやかして落としやすくしましょう。
内釜は柔らかいスポンジで台所用洗剤で丸洗いを。内側がフッ素樹脂加工が施されている場合が多いため、剥がれないように優しく洗います。
内蓋もスポンジを使った洗剤洗いでOKですが、隙間部分に汚れがたまっていることが多いため、刷毛などのブラシ状のツールを使うと便利です。
内蓋を取り外した際には、ついでに蒸気口部分もアルコール除菌スプレーで拭き取っておくことも忘れずに。この部分が詰まってしまうと蒸気がうまく排出されずに故障の原因となってしまうおそれがあります。
内釜に比べると、外釜はあまり汚れない部分。ですが、高温の水蒸気が発生する炊飯器の内側は、付着した汚れを放置しておくと雑菌が繁殖しやすくなります。
そこで、ご飯粒などのゴミは気付いた時にこまめに取り除くことを忘れずに。ただし、温度センサーやヒーターなどを備えている外釜は、水分が残っていると故障の原因になります。アルコール除菌スプレーなどは使わずに、乾拭き、または固く絞ったタオル等でていねいに拭き取っください。
内部のニオイが気になる場合には、取扱説明書に具体的な方法が記載されていないかをまずは確認。炊飯器自体にお手入れコースが搭載されている場合には指示に従って行いましょう。それ以外の基本的な対応としては、内釜の1~2合目程度まで水を入れ、小さじ1/2程度の重曹と20g程度のクエン酸を入れて、お米は入れずに炊飯するという方法です。
炊飯したご飯が直接触れる部分ではないものの、本体外側はホコリや調理の際に飛び跳ねた油などで汚れやすい部分。炊飯器の温度が下がったら、柔らかい布やキッチンペーパーにアルコール除菌スプレーをふき付けて、ていねいに拭いていきます。
また、見逃しがちなのが、炊飯器の裏側にある吸気口部分。ホコリと油がたまりやすいので、年に1回程度は汚れを掻き出すお手入れを行うとよいでしょう。
今回ご紹介したのは、炊飯器で一般的にお手入れすべき箇所と方法です。機種によってお手入れ方法に多少の違いはあるものなので、念のため、取扱説明書を確認した上で行ってください。