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洗濯だけでなく、食器洗いや掃除などさまざまな場面で使える「酸素系漂白剤」を使ったことはありますか。使う人にも環境にも優しく、幅広い用途に使える"万能選手"です。製造・販売元のシャボン玉石けん株式会社に、商品の特長などを聞いてみました。
酸素系漂白剤の成分は過炭酸ナトリウム。水に溶けると、過酸化水素と炭酸ソーダに分解され、この分解によって酸素が発生し、漂白効果が現れます。「漂白」「消臭」「除菌」の3効果があり、さまざまな場面で使えるのが特長です。
同社マーケティング部の南 藍さんに話を伺うと、塩素系漂白剤との違いは「色柄の衣類にも使える」「塩素系のツーンと鼻を刺すようなにおいがない」「塩素ガスが発生する危険がない」「過炭酸ナトリウム100%で自然派」とのこと。「使い勝手が良い」とオススメする酸素系漂白剤の活用方法を教えてもらいました。
コーヒーや紅茶、くだもの、調味料がついてしまった衣類のシミ抜きも、酸素系漂白剤でできます。色柄ものにも安心して使えます。使い方は、水2リットルに対して10gの酸素系漂白剤を入れて、シミが付いた衣類を15~30分程度浸すだけ。その後、水で十分にすすぎましょう。
スタイについてしまった食べこぼしのシミも大丈夫。シミ抜きの方法は衣類のシミ抜きと同様です。ベビー用品の漂白、除臭、除菌ができます。赤ちゃんや小さな子どもがいる家庭では特に、環境と人体に優しい洗剤を使いたいですね。
プラスチックでできた子どものおもちゃなどをつけ置きすると、除菌効果に期待ができます。酸素系漂白剤適量を水に溶かして、つけ置いてください。
ほかにも枕カバーや靴下のにおいなども、つけ置きでにおいが取れます。酸素系漂白剤が湯と反応して、酸素の発泡パワーで汚れを落とします。
湯のみやコップについてしまった頑固な茶しぶも、つけ置きするだけでキレイに。使用の目安は水2リットルに対して8gの酸素系漂白剤を入れて、15~30分程度つけ置きした後、水でよくすすいでください。
塩素系漂白剤では使えないことが多いステンレス製品にも使用できるので、ステンレス水筒の内側についた茶しぶも使えます。水2リットルに8gの酸素系漂白剤を溶かした水を、ステンレスボトルに注いで15~30分程度つけ置きします。洗浄の際には、水筒の中栓やフタは付けないでください。
スポンジでは洗いづらかったステンレスボトルの内側も、酸素系漂白剤を使ってきれいにできますね。コーヒーポットの内側の洗浄にも使えますよ。水筒の外装やアルミ製には使えないので、気を付けてください。
バケツや容器などに、排水口バスケットを入れて酸素系漂白剤を全体に振りかけます。30~50度の湯をバスケットが浸る程度に注いで30分程、つけ置きします。汚れがひどい場合は、歯ブラシなどで軽くこすって落としてください。注意したいのは、ステンレス以外の金属製のものには使用できません。目安は水2リットルに10gの酸素系漂白剤。バスケットの大きさや汚れ具合に応じて調整してください。
いやなにおいが気になりやすい排水口も除菌と消臭ができます。酸素系漂白剤100gを排水口に入れ、コップ1~2杯の湯を注ぎます。しばらく置いた後に大量の湯または水を一気に流すと、においも汚れも簡単に取れます。
デリケートなシルクやウール、水洗いのできない衣類、金属製の容器、ステンレス水筒の外装、アルミ製のもの、ボタン、バックル、漆器、水洗いができないものなどには使えません。また、酸素系漂白剤からは酸素が発生するので、密封容器などに保管しないように気を付けましょう。
南さんのオススメする使い方は「30~50度の湯で溶かして使うこと」。「温度が高すぎると、酸素系漂白剤の分解が急激に進んでしまい、十分な効果が得られません。高温での使用は素材を傷める場合があるので注意してください」と話してくれました。
シャボン玉石けんの「酸素系漂白剤」は750g入り、希望小売価格486円(税込)。ドラッグストアやネットショッピングなどで購入可能です。刺激臭がないので、哺乳瓶やおしゃぶりなどベビー用品にもおすすめな酸素系漂白剤。家庭のさまざまな場面で使ってみませんか。