梅雨やジメジメした時期になると、排水口から嫌なにおいが発生しやすくなります。ハウスクリーニング・宅配クリーニングサービスなどを全国展開する株式会社カジタクの弘田光聖さんに対策術を伺いました。


キッチン

においの原因は「野菜くず」や「油」

においの原因は、料理や食器洗いの際に出てくる「野菜くず」や「油」です。キッチンの排水口には、臭気などを防ぐ構造である「トラップ」、野菜くずなどをキャッチする「ゴミ受け」、排水口カバーなどがありますが、この部分に発生した雑菌やカビがぬめりとなって嫌なにおいの元となってしまいます。また、排水口の詰まりもにおいの発生源に。



排水口が詰まってしまう主な原因は、油。調理器具や食器についた油汚れが少しずつ排水管の壁に付着し、長い時間をかけてパイプの中を狭めてしまいます。さらにこの油汚れがほかの汚れを吸着しやすくしてしまうので、食べ物のカスや溶け残った食器洗剤などによって、排水口の詰まりを助長してしまうことにもなります。このような汚れを"栄養"として繁殖してしまったカビや雑菌がぬめりとなって現れ、嫌なにおいを発生させてしまいます。


油は熱湯で流そう

キッチン排水口の詰まりやぬめりを発生させないためには、調理で残った油を排水口に流さないことが大切です。油は冷えると固形状となって、排水口の内側にこびり付き、水の流れを悪くしてしまう原因になります。もしも間違って油を流してしまった場合はそのまま放置せず、熱湯を注いで油を溶かしながら流すことが効果的です。また、故意に流していないとしても、長期的に使用していれば少なからず調理などでの油分は流れているので、定期的に熱湯を流すと、より詰まりやぬめりが発生しにくい状況を作ることができます。そうすることで、パイプ洗浄剤を買わずにも済んで経済的。詰まりが起こる前から対策をしておくことが重要です。


ぬめり防止に「アルミホイル」



排水口の中に、ネットで包んだ10円玉やアルミホイルを丸めたものを入れておくと、イオン効果でぬめり防止につながります。


浴室

においの原因は「髪の毛」

排水口からドブのようなにおいがしたり、逆流するように水の流れが悪い......。それは、シャンプーの際に抜け落ちた髪の毛が排水口に詰まっているのが原因かもしれません。人の髪の毛は、特別な理由がなくても1日に50~100本ほど抜け落ちると言われています。シャンプーやコンディショナーを使う浴室で、排水口に髪の毛が溜まりやすいのも当然ですね。

排水口の汚れは、抜け落ちた髪の毛や体毛だけではありません。入浴時、体や頭皮を洗った時に落ちる皮脂汚れをはじめ、石けんやシャンプーのカスなどが排水口に流れています。これらの汚れが落ちた髪の毛などに絡みつき、汚水の流れを妨げてしまうのも詰まりの要因です。パイプの中で蓄積された汚れの中、細菌が繁殖してしまい、ヌルヌルとしたヘドロ汚れへと変化していきます。このヘドロ汚れを触りたくないからと言って放置していると、換気扇ではごまかせないほどの悪臭が漂い、排水口を詰まらせてしまう原因になります。



湿気を防ごう

浴室はキッチンや洗面台よりも湿度が高いため、嫌なにおいやヘドロの原因となる細菌やカビが繁殖しやすい傾向にあります。毎日のお手入れとしては、入浴後は窓を開けたり換気扇を回したりして、浴室内に湿気がこもらないよう心掛けましょう。

また、排水口に流れ込む髪の毛などはパイプが詰まる原因になります。ヘアキャッチャーだけでは十分とは言えません。ヘドロや詰まり、悪臭防止のためにもこまめに髪の毛などの汚れを取り除くことが大切です。

キッチンも浴室も、毎日使う場所だから排水口の汚れもにおいも気になります。100円ショップのネットなどを上手に利用して、負担なく定期的に掃除しましょう。


情報提供元: トクバイニュース
記事名:「 気になる排水口のにおい対策! --ぬめり防止に"アルミホイル"が有効