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家庭内の家電製品の中でも、電力消費量が高い他界とされている冷蔵庫。しかし、24時間356日電源を入れっぱなしにしておく必要があるため、電気代を大きく削減することはできません。とはいえ、冷蔵庫の電気代はちょっとした工夫や日々の心がけ次第で節約することは可能です。以下に、冷蔵庫の消費電力を抑えるための秘訣をご紹介します。
ちなみに、2006年以降に発売された冷蔵庫であれば、JIS規格(日本工業規格)で定められた測定法により、年間の電力消費量がカタログなどに必ず明記されています。これをもとに、例えば年間消費電力量が300kWhの冷蔵庫の場合、1kWh(キロワット時)あたり25円の契約の世帯では25円×300=7,500円というふうに、1年間の電気代の目安がわかります。
冷蔵庫の適正温度の目安は、冷蔵室が1~5℃、冷凍室が-18~-22℃、野菜室が3~7℃。冷蔵庫をムダに冷やしすぎると、そのぶん消費電力が高くなるため、室温が低い冬場は夏場ほど冷やす必要がありません。通常冷蔵庫は、強・中・弱といった具合に庫内の温度設定を変更できるので、少なくとも季節に応じて調節しましょう。製品によっては、"節電モード"や"夜間モード"といった控えめな温度設定で省電力で運転する機能を搭載しているものもあるので、賢く設定しましょう。
冷蔵庫に食品を詰め込み過ぎてしまうと、冷気の循環が悪くなり、庫内を冷やすために電力消費が高まります。また、冷蔵庫の冷風口付近に食品などを置くのも同様に、冷気の循環が悪化します。それによって、庫内を冷やすために必要以上に電力を消費してしまうため、置き方にも注意しましょう。
熱いままの食品を冷蔵庫に入れるのも、庫内の温度を上げてしまう一因。冷蔵庫が庫内の温度を保つための過剰な運転を行う必要があり、ムダな電力消費につながります。また、周囲に保存されている他の食品の温度上昇にもつながり、食材をいためてしまう原因にもなります。
扉を開けている間に冷気が外に逃げてしまうため、再び冷却するために冷蔵庫が電力を消費します。そのため、開けている時間が長くなるほど、回数が多いほど無駄な電力消費につながります。冷蔵庫の中の食品を効率よく出し入れができるように、庫内はできるだけ整理して、どこに何があるかをしっかり把握しておくことも節電の秘訣です。
冷蔵庫は内部を冷やす反面、外部に熱を逃がす構造になっています。そのため、冷蔵庫の背面や側面にすき間がなければ、こもった排熱により冷蔵庫本体が熱くなり、それを冷やすために余計な電力消費につながります。壁との間隔は5~10cm程度が目安ですが、詳しくは取扱説明書で確認しましょう。もちろん、冷蔵庫の上にも物を載せないほうがベターですが、収納スペースの関係でどうしてもという場合には、すのこなどを利用して、隙間を確保できるようにしましょう。
本体の断熱機構の改良やモーターを制御するインバーター技術の進歩により、冷蔵庫の省エネ性は年々改善されています。そのため、最新モデルを10年前の製品と比較すると、消費電力が40%程度抑えられているとも言われます。古い世代の冷蔵庫を使い続けるよりも、思い切って最新の製品に買い替えたほうがランニングコストの節約につながるケースが多いです。
24時間365日日常的に使用する冷蔵庫は、完全に壊れてしまってから買い替えるのでは生活にも大いに支障をきたすため、冷えが悪くなったり、異音がしたり、不調を感じ始めた時点で、早めに買い替えを検討することをお勧めします。
以上、冷蔵庫の電力を節約するためのポイントをご紹介しました。今日からさっそく実践してみてください。