- 週間ランキング
子どものインターネットの利用について、お悩みのご家庭も多いのではないでしょうか。家電評論家の筆者もその1人です。インターネット上の情報やコンテンツは、まさに玉石混交。優良なコンテンツも多い反面、子どもに見てほしくない有害なものも多数存在しています。
また、いわゆる"ネット中毒"の状態も悩みの種。深夜、寝る間を削ってまで、ネットワークゲームなどに夢中になり、翌朝起きられなかったり、寝不足で登校して授業中に居眠りをしたり。さらには健康被害も心配な要素です。
保護者としては、そうした弊害から子どもたちを守るために、やはりネットのフィルタリングサービス機能を利用するのが良いとは感じています。しかしながら、いまやインターネットにつながる端末は1つではありません。パソコン、スマホをはじめ、ゲーム機など様々な機器がインターネットの入り口になっているのが現状。それら1つひとつにフィルタリング機能で対応していくというのは大変で、その都度費用も必要になってきます。
そこで小学校高学年の子を持つ筆者が利用しているのが、家庭内の無線LAN接続を一括して管理・制御ができるサービス。セキュリティーベンダーであるトレンドマイクロ社が提供している「ウイルスバスター for Home Network」です。これを使えば、家庭の無線LANルーターに専用の端末を接続することで、ルーターに接続されているネット機器をスマホアプリで一式管理することが可能になるというものです。
例えば、端末ごとにインターネットの利用可能時間や1日の最大利用時間を設定したり、アダルト、出会い系サイトといった有害コンテンツのフィルタリングも可能。ゲームやSNSサービスなど、特定のアプリを利用した際に通知してくれるなど、家庭内のインターネットの利用状況の監視と管理ができ、初年度は端末代と1年間のサービス料金を合わせて1万9,224 円、2年目以降は年間6,480円(共に税込)で利用できます。
一方、無料で利用できるサービスも。NECの無線LANルーター「Aterm」シリーズ向けに提供されている「こども安心ネットタイマー」がおススメです。Atermに接続している家庭内のデバイスごとに、ネットブラウザー上で曜日や時間帯を指定してWi-Fi接続の可否を設定でき、ネットの接続時間をコントロールできます。
「ウイルスバスター for Home Network」に比べると簡易的な機能ではあるものの、やはり無料なのは魅力。Atermの設置が必要ですが、一度機器さえ買えば標準で利用できる便利な機能。製品自体の価格もリーズナブルで、信頼性も高い製品なので、買い替えの際には候補の1つとして検討してみてください。
ご紹介したいずれのサービス、機能も、対象機器が家庭内のネットワークに接続されている時に有効な機能です。したがって、携帯電話回線経由でのネット接続は管理することができません。とはいえ、何もせず無防備に子どものネット接続を無制限に許可するよりは、断然有効な手段です。物理的にインターネットを遮断してしまうことで、子どもが"ネット依存"状態に陥るのを防ぐことができます。
スマホのネット接続も含めて、完全にコントロールしたい場合には、キャリアが提供するフィルタリングサービスなども合わせて利用すればより万全の対策を取ることができるでしょう。