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食パンを買うときに、四角い「角食」と上部が丸く膨らんだ「山型」のどちらを買うか悩むことはありませんか。人気の食パン「超熟」を製造販売している敷島製パン株式会社に、その違いを聞きました。スライスの厚みの違いも気になるところ。こちらは驚きの地域性が明らかになりました!
「超熟」は、多くのスーパーやコンビニで購入できる食パン。現在の国内の食事用パン市場において、NO.1シェア(※)を誇る大人気商品です。「超熟」シリーズを製造販売している敷島製パン株式会社広報担当者によると、2017年の販売数は2億5,400万袋とのこと! その数字からも、大ヒット商品であることがわかりますね。
※インテージ社・SCIデータ「食パン」全国市場における2010年4月~2018年12月のブランドシェア(金額ベース)による
人気の秘密の1つは「超熟製法」。この製法は、小麦粉の一部を熱湯でこねる「湯種製法」をもとに、同社が独自開発した特許製法です。この製法は手間がかかり、大手製パンメーカーが採用するにはハードルが高かったといいます。しかし、小麦本来のおいしさを感じながら、しっとり・もっちりとした食感を実現することを可能にし、製パンメーカーでの量産化に成功しました。
おいしさに加えて、もう1つの人気の理由が。「超熟」シリーズは2006年よりトランス脂肪酸を、2008年よりイーストフードと乳化剤を使用せずに製パンを行っていることも特徴です。「余計なものは、入れない。」というブランドキャッチフレーズは、そんな理由から。また、2015年より小麦粉の一部に国産小麦「ゆめちから」を使用しています。毎日食べるパンとして、より安心して口にできる材料である点は、多くの人から支持を得ています。
そんな魅力たっぷりの「超熟」食パン。売り場には、形状では角食の「超熟」と山型の「超熟山型」の2種類があり、切り方では5種類(スライス枚数が4枚、5枚、6枚、8枚、10枚)に分けられています。さらにサンドウィッチ用もラインナップ。サンドウィッチ用以外のそれぞれの違いはどのようになっているのでしょうか。敷島製パン株式会社の広報担当者が教えてくれました。
「角食は、製造時にフタ付きの四角い食型で焼き上げます。このため焼きあがったパンは正方形に。フタをつけて焼き上げるため、水蒸気が逃げにくく、またパンの気泡が伸びにくくなります。それにより、きめが細かく、しっとりしたパンに仕上がります」。
もともともっちりしっとりとした食感が特徴の「超熟」食パンですが、角食はその魅力を存分に楽しめる形状だそう。もちもちとしたパンがお好みの人は、角食を選びましょう。
広報担当者おすすめの「超熟」食パン(角食)の食べ方は、「サンドイッチや厚切りトースト」とのこと。もっちりしっとりとした食感をより引き立たせるアレンジで、ぜひ味わってみてください。
「山型はフタのない食型で焼き上げます。角食と比較すると水分の蒸発が多く、パンの気泡も大きく伸びます。そのため食パンのきめは粗く、トーストするとパリッとし、サクサクとした食感を楽しめます」。
サクサクとした食パンや軽めの食感が好きな人は、山型が良いようですね。しっかり焼いたサクサクのトースト派の人は、山型の食パンをどうぞ。
※山型は「5枚スライス」「6枚スライス」のみの販売です。
角食と山型の形状による違いがわかったところで、次に気になるのはスライスの厚みによる違いですね。こちらについても聞いてみたところ、「厚みは好みによるものが大きい」との答えが。ただし、食パンの厚さの嗜好には地域性が大きいといいます。
「東日本地区はそばやもんじゃ焼き、煎餅などが好まれる背景もあり薄めの食パンが、西日本地区は、うどんやお好み焼き、たこ焼きなど粉モノが好まれ、厚めの食パンが支持される傾向があります」。
上記の表からわかるように、関東と北陸、中部地方での売上1位は6枚スライスですが、近畿、中国、四国地方では5枚スライスが1位となっています。また、関東では8枚スライスの売上が24%と約4分の1を占めるのに対し、西日本では1桁台と大きな差があるのも地域性の違いを強く感じるところですね。
「超熟」を毎朝食べているという人も多いことでしょう。お好みの食感や厚みがわかれば、よりおいしく朝ごはんを食べられますね。好みに合わせて食パンを選べるのも「超熟」シリーズの魅力です。
また、「超熟」シリーズにはイングリッシュマフィンやロールパンのほか、昨年10月に登場した「超熟フォカッチャ」もあります。食パン以外にもいろいろな種類のパンを試してみて、"マイベスト超熟"を見つけましょう!