オキシクリーンを使った大人気の「オキシ漬け」。特にバスルームをオキシ漬けできれいにする方法は、ラクにすっきりきれいにできると話題ですね。ですが、「うまくできない」という声も多数。オキシ漬けをより効果的に行う正しい方法を掃除のプロが教えてくれました。お風呂の床をオキシ漬けをする際に必要となる排水口をしっかり塞ぐ裏技も必見です。


北海道・札幌で家事代行サービスを営むYurikaです。話題の洗剤「オキシクリーン」はアメリカ版と日本版がありますが、日本で入手しやすいのは日本版。こちらの成分は、過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)と炭酸ナトリウムです。酸素系漂白剤はとても万能ですが、アルカリ性が強く手荒れの原因になりがち。アルカリ性にはたんぱく質を溶かす性質があるため、使用する際にはゴム手袋を着用するようにしましょう。それではオキシクリーンを使ったお風呂丸洗い術を紹介します。 

使用したのは日本版オキシクリーン 

今回使ったオキシクリーンは、日本製の環境に優しいもの。アメリカ版と違う点は界面活性剤が入っていないこと。排水がもたらす環境への影響が少なく、安心して使用できます。


「オキシクリーン 1500g」1,280円(税抜)

オキシクリーンでお風呂丸洗い

浴槽を使ったオキシ漬け

まずは浴槽とバスルームにある様々な物をオキシ漬けします。入浴後の残り湯を使う場合は、入浴剤などを入れていないことを確認してから始めましょう。

1. 浴槽に40~60℃の湯をはり(一般的な給湯機の湯はり温度設定では45℃程度までとなるため、45℃以上にするためには火傷に気を付けながら熱湯を足すか、シャワーで湯をためて温度調節をすること)、オキシクリーンを付属スプーン5杯(140g)分入れて溶かす。オキシクリーンは汚れ具合に合わせて多少多めに入れてもOK(湯80リットルに対し、付属スプーン20杯まで)。

2. 浴槽にバスチェア、風呂桶、子どものおもちゃ、お風呂グッズなどきれいにしたい物を入れる。



3. 数時間そのまま浸け置く「オキシ漬け」をする。目安は最低20分、最長6時間まで。

4. シャワーで洗い流す。汚れが残っている箇所は、ブラシやスポンジでこすってから流すとよりきれいに。浴槽も同様に必要であればこすり洗いする。


こびりついた汚れはオキシ漬けだけでは落ちないことも。その場合、こすり洗いの併用を。写真右半分がこすり洗い後

写真左はオキシ漬け前、右はオキシ漬け後。見違えるほどきれいに

お風呂の床はオキシ漬けで黒ずみ退治!

お風呂の床は、定期的に掃除をしないと黒ずんだり、水垢で白くなったりしてしまいます。石けんカスが原因で繁殖する酵母菌によるピンク汚れが発生するケースも。ピンク汚れは放置すると黒カビに変身してしまいます。お風呂のカビはオキシクリーンでは落とすことができないほど頑固です。手遅れになる前にピンク汚れの段階で早めに対処しましょう。

重要! 排水口の塞ぎ方

なお、床のオキシ漬けで一番大事なことは、排水口からオキシ液が流れていかないことです。そのために排水口を塞ぎます。家にあるもので簡単にできる塞ぎ方を紹介します。

1. まずはビニール袋に水を入れて口を締めて排水口に置く。



2. 1の上に、別のビニール袋で排水口の溝全体を覆うように置き、蓋をのせる。しっかり塞げるよう、十分なサイズのビニール袋を選ぶこと。

床のオキシ漬けを開始

排水口をしっかり塞いだら、さっそく床のオキシ漬けを開始します。

1. バスルームの床全体に付属スプーン5杯程度(広さによって要調節)のオキシクリーンを撒く。撒いたところにシャワーで40~60℃の湯をかけ、全体が浸るまでオキシクリーンを溶かす。


付属スプーン5杯に対し、湯は4リットルが目安

2. 浴槽同様、最低20分(最長6時間まで)オキシ漬けし、排水口のビニール袋を取り除いてオキシ液を流してからシャワーですすぐ。その後ブラシでこすると黒ずみやピンク汚れがなくなる。


左がオキシ漬け前、右がオキシ漬け後。黒ずみがとれてすっきりきれいに

「重曹オキシペースト」で隙間を掃除

浴槽と床、細かい物がオキシ漬けできれいになったら、続いて隙間の汚れもオキシクリーンで掃除しましょう。ここでは、オキシクリーンと重曹を使います。



重曹にはオキシクリーンにはない研磨作用があり、またペースト状の洗剤を作ることができるという特徴も。重曹とオキシクリーンはどちらも「アルカリ性」。混ぜて使うことにより、酸性汚れに対して洗浄作用をより発揮してくれます。

1. 重曹オキシペーストを作る。重曹とオキシクリーン、ぬるま湯をすべて同量で混ぜ合わせるだけと簡単。

2. 1を気になる溝の汚れなどに塗る。


重曹オキシペーストは時間が経つと固まってしまうので、必要分だけを作りすぐに塗るようにする

3. 1時間ほど放置してから、スポンジやブラシでこすり洗いをする。水で洗い流して完了。

オキシクリーンの使用上の注意点

とても便利なオキシクリーンですが、正しい使用法を守ることがとても大切です。私が日頃の家事代行でオキシクリーンを使う際に気を付けていることを紹介したいと思います。

密封・密閉しない

炭酸ガスが発生するので、密閉容器やチャック付きの密封袋には移し替えないようにしてください。市販のオキシクリーンの容器には、見えない程度の大きさの穴が開いていて、密閉されない仕様になっています。

使用できない素材

革製品、麻製品、金属、ステンレス、ウール製品、シルク製品、畳、大理石、宝石などの水洗いができない素材には使うことができません。

コーティング素材に注意

換気扇の掃除などで、コーティングが剥がれてボロボロにしてしまうことがあります。換気扇などコーティングしてあるものの漬け置き洗いには、重曹を使いましょう。

オキシ液やオキシペーストは作り置きしない

オキシクリーンは溶かしてから時間が経つと分解され、効果がなくなってしまいます。使うときにその都度溶かして使いましょう。水に溶かしてから30分~6時間以内を目安に使用してください。

ゴム手袋&換気はマスト

オキシクリーンには酸素系漂白剤が配合されているため、使用時にはゴム手袋をはめ、換気を忘れずに行ってください。

掃除の時短につながる、強い味方のオキシクリーン。たくさんの使用方法を身につけて、楽にキレイを保ちましょう。


情報提供元: トクバイニュース
記事名:「 オキシ漬けの次は「オキシペースト」! オキシクリーンでお風呂丸ごとキレイ