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台湾で「一家に一台」と言われるほど一般家庭に普及している「大同電鍋」。台湾の大手老舗電機メーカー・大同が販売する電気調理鍋で、日本にも2015年上陸しました。加熱と保温のみとシンプル機能がゆえの手軽さや、レトロなデザインも相まって人気です。今回紹介するのは、そんな大同電鍋の進化版の「フュージョンクッカー」です。
元祖・大同電鍋と同様の加熱機能に加えて、「グリル」「煮込み」「ケーキ」の4つのモードを備え、より多彩にお料理が楽しめるようになっています。
フュージョンクッカーは、ヒーターや制御部を備えた本体部分の他に、鍋とフタといった4つの部品で構成されています。深鍋またはグリル鍋を本体にセットし、フタはガラス鍋と金属鍋の2種類を選ぶことができ、その組み合わせによって前述の4パターンの調理方法が可能になります。深鍋と金属鍋を組み合わせることで無水調理にも対応します。
加熱モードとグリルモードは、手動のコース。加熱モードは火力を5段階で、グリルモードは60~230℃までの範囲で温度を8段階で指定でき、タイマー設定も可能です。
一方、煮込みモードとケーキモードは、材料や調味料をセットしてスタートするだけのおまかせコース。センサーが内部の温度を感知して自動で火力と時間を調整し、煮込み料理をはじめ、パンやケーキといったスイーツまで自動で仕上げてくれます。
電気自動調理鍋としての本製品の特長は、パーツの組み合わせによる活用シーンの幅広さにあります。キッチンで使用する電気鍋としてだけでなく、IHクッキングヒーターやホットプレートとしても活用できます。これ1台で卓上調理器具やグリル、オーブンとしても使えるので、マルチに使い倒したいという人におススメです。
非圧力式のため、重く密閉性の高い金属蓋の効果で蒸気がしっかり内部に閉じ込められるせいか、他の電気自動調理鍋に比べても仕上がりも使い勝手も一般的な鍋に近い印象。煮込み系の料理で煮崩れが起きにくく、食材の旨味がしっかりと引き出された仕上がりが印象的です。深鍋の周りにセットして使用する断熱カバーにより、鍋の保温性が高いとも感じます。
鍋の内側にはフッ素加工が施されており、焦げ付きにくく、お手入れもラク。LED表示される操作パネルは高級感があり、操作もシンプルでわかりやすいです。
煮込みモードとケーキモードに関しては、予約調理にも対応します。ただし、設定できるのは調理の開始時刻のみ。季節や時間によっては中の食材が傷んでしまう可能性もあるので、上手に活用しましょう。
とはいえ、通常の鍋とは違って火元から離れての加熱調理ができるため、その間に他の家事をしたり休んだりと、時間を有効活用できます。
鍋の容量は3L。2~4人程度の家族にちょうどいいサイズだと思います。本体サイズは幅29.8×高さ26.6mm×奥行31mmと、大きすぎず小さすぎずなサイズ感な上、複数ある各部品をスタッキングしてコンパクトに収めておけるので、収納場所は最小限で済むのもポイントが高いです。
気になる価格は1万700円前後(2019年1月11日現在編集部調べ・税込)。本連載で紹介する製品の中では最もリーズナブルです。鍋以外としても幅広く活用できるのがポイントで、「予算はそんなにないけれど、毎日の食事作りでラクしたい」と思う人にもオススメです。