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「ストックがあるのに同じものを買ってしまった」「使っていない食器で場所が取られている」…こんな経験はありませんか。心当たりがある方は、物が増えすぎて悪循環に陥っているかもしれません。持っている物の量を整理して、使いやすい快適なキッチンを作りましょう。今回は、整理収納コンサルタントの金内朋子さんにすっきりするキッチン収納術を教えていただきました。
収納を見直す際には、まず一度すべての物を収納している場所から取り出してみるのがおすすめなのだとか。「物を全て取り出したら、いる物、いらない物、迷う物の3つのに分けましょう。手放すかどうか迷う物は期間を決めて保管しておきます。1年後などに見直して、その時に必要無いと思ったら、処分したりリサイクルに出したり、人に譲るなどして手放してしまいましょう」と金内さん。
しまっている物を一度取り出すと聞くと、とても手間だと感じるかもしれません。しかし、この工程をおろそかにすると、必要な物の量が把握できず散らかる原因に。快適なキッチンを目指してチャレンジしてみましょう。
毎日使うキッチンは、思い入れのある食器や食材が多い場所。どんなものを捨てたらいいのか迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな場合には、使用頻度の低いものから見直してみましょう。シリコンスチーマーやエスニック調味料など、実はあまり使っていないものは、なぜ使わなくなったのかを考えてみて、今後同じように買ったものの使わなかった、ということがないようにしましょう。
いる物、いらない物、迷う物に分けることができたら、いよいよいる物を収納していきます。「収納する時に意識していることは、”効率の良さ”です。コンロ周りで使うものは、コンロの近くに収納する。使用頻度の多い食器は棚や引き出しの手前に収納し、使いやすくするなど、料理動線を考えながら収納して行くと快適になりますよ」。
調味料の他、シンク下に入れておくパスタなどのストック食材は、全て収納ケースに移し変えているという金内さん。袋からその都度出すことが面倒が省けるという理由から取り入れた収納方法なのだとか。そうすることによりストックの量がわかりやすい他、統一したケースに収納することですっきり見せることもできます。
コンロで使うフライパンなどはコンロの下に収納し、可能であれば立てて収納するのがおすすめ。金内さんは、コンロで使うフライ返しやおたまなども収納しているのだとか。「使いやすく、しまいやすい。ということを意識しています。とことん効率です」。物は積み重ねて収納してしまうと、下にある物が使いづらくなってしまいます。立てて収納できるスペースがある方は立てる収納に切り替えてみてはいかがでしょうか。
食器も最低限必要なものだけ持つようにしているという金内さん。コップやカップはカウンターバックの棚に収納し、よく使うガラスコップは下の棚に。使用頻度の低い来客用のティーカップなどは上の棚に収納されています。使用頻度を意識して収納しましょう。
金内さんのキッチンには、いくつか食材ストック用の収納ケースがあります。「収納ケースに収まる量だけと決めて、ストックを持つようにしています。買いすぎを防げますよ」。また、自分だけでは無く家族も収納場所が分かるよう収納ケースはラベリングする工夫もしているのだとか。
キッチンの上には極力物を置かないようにしているとのこと。調理スペースを広くするほか、掃除が楽になるという利点もあります。「上の写真の左側のポットは調理油用の専用容器です。揚げ物をする時にはボトルから直接油を注ぐこともありますが、普段は専用容器に入れた油を使っています。よいしょとボトルを取り出す手間を省けますし、キッチンの見栄えが良くなりますよ。よく使うものは、使いやすい場所に置くことが大切です」。
毎日のように使うキッチン。まずは持っているものを見直した後、効率を意識しながら収納しましょう。
金内朋子(かねうちともこ)
整理収納コンサルタント・2級認定講師
首都圏を中心にクライアント宅での整理収納支援サービス提供、講座・教育機関にて保護者向けセミナー、雑誌やwebのコラムやメディア出演など、幅広く活動中。3LDKのマンションに子供4人と夫の6人暮らし。2014年ESSE「収納インテリアグランプリ」大賞受賞。2015年ワニブックス社「散らかし屋さんが片付けたくなる部屋のつくり方」を上梓。元片付けられない経験を活かし、多くの片付けられない人の共感を呼んでいる。
オフィシャルサイト:ヘヤコト