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ただし、この検査はがんを確定診断するものではなく、あくまで現在の身体の状態におけるリスクを評価するスクリーニング(ふるい分け)検査である。遺伝的傾向を調べるものでもない。リスク評価が「高い」と判定された場合は、提携医療機関での再検査や相談が推奨される。検査結果は、検体を提出してから約2〜3週間で通知される。
開発者であるサリバテックCEOの砂村眞琴氏は、もともと消化器外科医として、特に発見が遅れがちな膵がんの診療に尽力してきた。診断時にはすでに進行しているケースが多く、治療成績が厳しい現実を目の当たりにし、「定期的かつ手軽に受けられるリスク検査の必要性を痛感した」という。誰でも、どこでも、何度でも受けられる検査で、がんと人々の距離を縮めたい。その強い想いが、この検査の開発につながったのである。
検査はすべて自由診療で費用は以下の通り。
単品購入:26,400円(税込)※送料無料、1回のみ
定期コース(年1回):1回あたり19,800円(税込)
定期コース(年2回):1回あたり16,800円(税込)
定期コース(年3回):1回あたり15,600円(税込)
定期コース(自動継続制)は継続回数に応じて1回あたりの費用が割安になる料金体系となっている。
記者の弟は予防接種が原因でB型肝炎になり、30年近く地元の国立病院で半年ごとに定期検査を受けていた。ところが7年ほど前、いきなりステージ3の肝臓がんを宣告され、誤診ではないかと別の病院で再度検査したら、ステージ3ではなくステージ4だった。結果、一年間の闘病後にこの世を去ったのだが、悔やまれるのが半年前の定期検査ではがんが見つからなかったことだ。それも、半年ごとのスパンで肝臓の検査を行っているのに肝臓がんの兆候が発見できなかったのはどうしてだろう。サリバチェッカーには今のところ肝臓がんの検査は対象外のようだが、さらなる技術革新であらゆるがんに対応できるよう進化し続けてほしいと強く感じた。