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明治の面影が残る世界遺産・富岡製糸場で、たった1日だけ開催される特別なイベント――それが「たべる!めぐる!シルクフェスin富岡製糸場」だ。高崎商科大学と不二家による産学連携プロジェクトから誕生した新作「カントリーマアム(富岡シルクミルク)」の発売を記念して、2025年5月31日(土)、富岡の魅力を五感で味わえる催しが実施される。
イベントの目玉は、富岡の老舗菓子店「まゆ菓優 田島屋」とのコラボカフェだ。創業明治25年、地元の人々に長年親しまれてきた田島屋の看板商品「シルクミルク」の発売30周年と、「カントリーマアム(富岡シルクミルク)」の新発売を祝し、2つの“シルクスイーツ”が一堂に会する特別な空間がこの日限定で登場する。観光で訪れた方はもちろん、地域の人にとっても、自分たちの土地の魅力とおいしさを改めて再発見できる贅沢な企画となっている。
さらに、学生が開発に関わった新商品「カントリーマアムミニ(富岡シルクミルク)」の無料配布も予定されており、全国発売に先駆けてその味を体験できるチャンスだ。そのほか、地域の商店との連携で展開される「ガラポン抽選会」、キャラクターたちとの「写真撮影会」、特製パッケージに入り込んだかのような「フォトスポット」など、体験型のコンテンツも盛りだくさん。
観光客も地元の人も一緒になって楽しめるこのイベントは、まさに“お菓子でめぐる富岡”の一日。スイーツを通して地域を感じ、歩き、味わう、新しい体験のかたちがここにある。
【イベント概要】
「カントリーマアムpresents たべる!めぐる!シルクフェスin富岡製糸場」
会期:2025年5月31日(土)
開催時間:9:00~17:00
会場:富岡製糸場西置繭所(多目的ホール)及びその周辺
〒370-2316群馬県富岡市富岡1-1
「カントリーマアム(富岡シルクミルク)」は、ただの新商品ではない。開発の起点は、高崎商科大学と不二家による産学連携プロジェクトだった。地域活性と観光振興をテーマに、47名の学生が群馬のポテンシャルを活かしたお菓子の企画に取り組んだ。チームごとに県内を訪れ、地元の企業や生産者に話を聞きながらアイデアを磨いていく過程は、まさに“教室の外の学び”そのものだった。
選考を勝ち抜いたのは、富岡市の伝統素材「シルク」に着目したプラン。現地に根ざした調査と、学生ならではの自由な発想が評価され、不二家の全国ブランドとのコラボというかたちで実を結んだ。プロの現場で、実際に商品化されるまでを経験できたこのプロジェクトは、若者たちにとって貴重な実践の場となった。
商品名にも冠された「富岡シルク」は、世界遺産・富岡製糸場のある富岡市で現在も生産されている、純国産の希少な絹素材だ。日本国内で流通する絹製品の中でも、わずか0.1%以下という貴重なこのシルクは、なめらかな質感と上品な風味を持ち、クッキーの生地に練り込むことで、独特の口どけを生み出している。
「カントリーマアム(富岡シルクミルク)」は、そんな富岡シルクとミルク、ホワイトチョコチップを組み合わせ、白く焼き上げたやさしいミルクソフト味。地域の文化と食の魅力をぎゅっと閉じ込めた一枚に仕上がっている。当日は、全国発売に先駆けて、この味を体験できるミニサイズバージョンが無料で配布される。手に取るだけで、群馬・富岡の風景が思い浮かぶような、“物語のあるお菓子”がそこにはある。
【商品概要】
・カントリーマアム(富岡シルクミルク)
発売日:2025年6月3日(火)全国発売
・カントリーマアムミニ(富岡シルクミルク)
発売日:2025年6月17日(火)全国発売
※コンビニエンスストア等一部流通限定
このイベントは、スイーツをただ「食べる」だけでなく、地域の文化や歴史、人とのつながりを「体験する」ことができる貴重な場である。学生たちの自由な発想と行動力、不二家の技術とブランド力、そして地域の老舗や店舗が力を合わせたからこそ実現した、まさに産学地域が一体となった一日だ。「カントリーマアム(富岡シルクミルク)」を味わうという体験は、単に新商品の試食ではない。そこには富岡シルクという地域の誇りと、学生たちの汗と学びが詰まっている。商品を通して、来場者が“地元の物語”に触れ、その魅力を再発見することができる。
5月31日(土)限定のこのフェスティバルは、観光客にとっては忘れられない旅の思い出となり、地元の人にとっては地域の新しい一面に気づくきっかけとなるはずだ。お菓子が媒介となって、土地と人、人と人がつながる。そんな豊かな時間を、ぜひ富岡で体感してほしい。