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社会人にとって勉強は必要だと思うか聞いたところ、「はい」と答えた人は90.8%。多くの社会人が勉強の必要性を感じているようだ。
必要だと思う理由として、「知見が豊かになるから」「今後の人生に役立つから」がいずれも6割を超える回答となった。
一方、「社会人になって勉強しているか」という質問に対して、「はい」と答えた人は約6割だった。過半数を超える社会人は勉強しているという回答だが、残りの約4割の人は勉強していないという結果となった。
勉強をしない理由を聞くと、「時間がない」「勉強する理由がない」「興味がない」の回答が多かった。また、年代別に見ると、19歳~29歳では「時間がない」を選択した人が半数近くを占めていた。社会人になって数年は仕事を覚え、結果を出すことに精一杯で勉強する余裕がない、と考える人も多いのではないだろうか。
「勉強をしていない」と回答した社会人のうち、勉強を「したい(「そう思う」「ややそう思う」)」人は4割未満だった。現在勉強をしていない人においては、勉強への意欲自体も高くない傾向が見受けられた。キャリアアップやキャリアチェンジへの希望が特にない場合や、現状の業務をする上で勉強の必要性が感じられないと、忙しい毎日の中で「勉強したい」という気持ちは芽生えにくいのかもしれない。
社会人で勉強をしていると回答した人に、週の平均勉強時間を聞いたところ、「週1時間未満」が6割を超える結果となった。勉強をしている人でも、日々の忙しさなどから勉強に充てられる時間自体は限られていることが窺える。
勉強していると回答した人に具体的な勉強内容を聞いたところ、「お金・資産運用・投資」が最も多く、「国家資格」、「語学」、「その他の資格」「趣味関連」と続いた。また、年代別で見ると、「お金・資産運用・投資」の回答率が高いのは30歳~39歳だった。平均寿命が伸び、老後が長くなる人生100年時代において「お金」への関心も高く、勉強をする人が多いようだ。
勉強を始めた時期については、20代までに始めた人が過半数の一方、40歳以上で始めた人も24.5%という結果に。早い段階で始めた人も多い中で、ある程度社会人経験を積んでから勉強を始める人も一定数いた。企業が行っている「リスキリング」も浸透してきているように、何歳になっても勉強を始めるのに遅すぎるということはない。
社会人になってから勉強をしている人に、勉強をする理由・始めたきっかけを聞いたところ、「自分の知見を広げるため」が過半数を超える最多となり、続く「資格取得のため」、「関心が高い分野(趣味・教養目的)があるため」も、自分の人生を豊かにする理由・きっかけが多い結果となった。一方で、「仕事で必要な知識・スキルを身に着けるため」「昇進・キャリアアップのため」などの仕事関連の理由は、意外にも3割未満という結果だった。
社会人で勉強をしている人に、勉強をしていて良かったことを聞いたところ、「知見が広がった」が過半数で最も多く、「新しい知識が得られることに楽しさを感じる」「業務に役立った」の回答も多かった。
調査概要
調査対象:19~65歳の社会人800名
調査方法:インターネットを用いたアンケート調査
調査期間:2025年1月29日~1月30日
今回の調査では、社会人に勉強は必要と考えている人は多いものの、実際に勉強している人は約6割で、勉強時間は「週1時間未満」という人が多かった。勉強していない人の中には、忙しい日々に追われ勉強する余裕がない人もいるだろう。勉強している人の回答で「新しい知識が得られることに楽しさを感じる」という意見があったように、週に1時間など、少しでも勉強する時間を作ってみることで勉強の楽しさを感じられるかもしれない。また、自分のペースで無理なく続けることが、社会人が勉強をする上でのポイントだと言えそうだ。