今年1月に次世代型ハッカソン(※)『GIFTech』を発足した株式会社レアゾン・ホールディングスが7月4日(木)19時に、美術大学を対象とした特別セミナーをオンラインで開催する。これは『GIFTech』で共創しているFIELD MANAGEMENT EXPAND(KANAMELグループ ※旧AOI TYOグループ)と共催するオンラインセミナーで、就職活動に悩む美術系学生が自身の適性を見つける手助けとなることを目指したものである。

※ハッカソン=プログラマーやデザイナーなどの専門技術者が共同でひとつの目的を実現するために集中して作業するプロジェクトのこと。

美術大学生対象 特別セミナー開催背景

同セミナー開催のきっかけは、レアゾン・ホールディングスで行われた新卒入社社員向け就活アンケートだった。全職種では6割程度が「就職活動は楽しくなかった」と回答した中、デザイナー職での入社者はなんと全員が「就職活動は楽しくなかった」という結果に。株式会社ユウクリが行った調査によると、就職活動の反省点に関してクリエイティブ職では53.8%が「もっと早くから動けばよかった」と回答し、特に美術系学生が就職活動に取り掛かるのが遅くなっていることが判明(下のグラフ参照)。さらに、具体的な業務内容や向き不向きといった自分の適性がわかる情報が不足しているという声も多く、就職活動に非常に苦労していることがわかった。

学生の就職意向は「大手企業がよい」が減少し、「やりがいのある仕事であれば中堅・中小企業でもよい」が増加している。

クリエイティブ層は希望する仕事を最重視しており、クリエイターとして「やりたいことをやり続けたい」という意向が見える。

これらの調査結果を踏まえ、レアゾン・ホールディングスは学生支援プロジェクトとして今回のセミナーを企画。また今年春の『GIFTech 2024 春』では多様なテックカンパニーやクリエイティブ・エージェンシーが手を取り、プロダクトをゼロから開発するアイデアや技術を深掘りするアカデミー、次世代型ハッカソンを開催したが、その際に「デザイナーを対象としたGIFTechを開催してほしい」という多く声に応える意図もあったという。

当日はゲームデザイナー辻本義雄氏と広告デザイナー尾坂圭介氏が登壇し、両者がゲームデザイナーと広告デザイナーの魅力をディベート形式でぶつけ合うことで、参加者が自身の適性を見つける手助けとなることを目指すという。

KANAMELグループ(旧AOI TYO グループ)「FIELD MANAGEMENT EXPAND」 広告デザイナー 尾坂 圭介氏
ロゴ、KV、デジタル、映像、SPツール、パッケージ、エディトリアル等の様々制作経験を積み、ロジックからの感覚に落とすビジュアライズを武器に、ブランディング・プロジェクト・飲食業界など⻑期的に人を動かす、機能+表現+体験が必要とされる分野を中心にクリエイティブを担当。

株式会社ルーデル ゲームデザイナー 辻本 義雄氏
大学卒業後デザイン会社にてグラフィックデザイナー、アートディレクターを担当。その後、モバイルアプリケーションの開発・運営会社へ、デザイン組織立上げメンバーとして参画。2020年4月にレアゾン・ホールディングスに入社し、現在は主にデザイン本部全体の組織オペレーションに加え、プレイヤーとしてソーシャルゲーム事業におけるUIビジュアルのコンセプトデザイン・アートディレクションや、全社に関わるコーポレート系の案件なども担当。

開催概要
日時/2024年7月4日(木)19:00〜20:30
登壇者/
KANAMELグループ(旧AOI TYO グループ)「FIELD MANAGEMENT EXPAND」 尾坂 圭介氏
株式会社ルーデル 辻本 義雄氏
募集期間/2024年6月12日(水)〜7月2日(火)18:00
応募ページ/https://design.reazon.jp/2024-01

今回のセミナーのタイトルは「デザイナー対決 楽しいのはどっち?広告デザイナー VS ゲームデザイナー」。普通のセミナーは堅苦しいイメージがあるが、なんとも楽しそうなタイトルで、セミナーというよりもむしろイベントといった感じかも。参加するデザイナー職志望の学生も、これなら緊張せずに当日を迎えられるかも。また、セミナー終了後には各職種のインターンシップの案内も行われる予定なので、参加者にとって充実した一日になることは間違いなさそうだ。

情報提供元: 舌肥
記事名:「 次世代エンジニア育成プロジェクト「GIFTech」が就活に悩む学生デザイナーのための支援プロジェクトを始動