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遺族間トラブルを経験した人の半数以上が兄弟・姉妹間でのトラブルを経験したことがわかった。一方、司法書士・行政書士の回答では、「遺書」に関連する回答が上位を占める結果となった。
■遺族間トラブルの具体エピソード
・故人が誰にも言わずに多額の借金を残して死去し、その返済で子供同士が揉めた(40代/男性/宮崎県)
・遺言書を個人で調べて作成したようだが内容が不十分となり効力がなかった(50代/男性/東京都)
・資産(遺産)がどこにどれだけあるのか不明なため相続の可否や手段を決められなかった(50代/男性/長野県)
・遺書に記載された相続の不公平で遺族間で争いが起きた(50代/男性/奈良県)
それまで仲の良かった兄弟や姉妹であっても、骨肉の争いになったという回答が多く寄せられた。相続がきっかけで不仲になってしまうようなことは、できるだけ避けたいものだ。
遺族間トラブルを経験した人のおよそ3割が、未だ解決していないと回答。半年から1年かかったという人も約2割いることから、トラブル解決には時間を要することが読み取れる。一方、司法書士・行政書士の26%が1か月程度で解決したと回答(※司法書士、行政書士は、解決までにかかる平均時間を回答)。個人だけで解決するのはなかなか難しいのが相続問題と言えそうだ。
次に、「トラブルを解決するまでにどれくらいの費用がかかりましたか?」と質問したところ、遺族間トラブルを経験した人では、「1万円未満(22.3%)」「6~10万円程度(16.5%)」「21~50万円程度(16.0%)」「11~20万円程度(14.9%)」「1万~5万円程度(11.1%)」という結果に。司法書士・行政書士の回答では、「6~10万円程度(32.8%)」「11~20万円程度(26.2%)」「21~50万円程度(16.5%)」「1万~5万円程度(13.9%)」「1万円未満(4.8%)」という結果となった(※司法書士、行政書士は、解決までにかかる平均金額を回答)。遺族間トラブルを経験した人の約2割が1万円未満で解決できたと回答し、司法書士・行政書士の約3割は、6~10万円程度が平均金額であると回答した。この結果から、プロに依頼した場合とそうでない場合で、金額にも差が出ることがわかった。また、21~50万円と回答した人も少なくないことから、遺族間トラブルの解決には多額の費用がかかる可能性があることも明らかになった。
「遺族間トラブルは個人の終活だけで解決できると思いますか?」と質問したところ、遺族間トラブルを経験した人のおよそ6割が、個人の終活だけでトラブルを解決するのは難しいと回答。個人の終活だけに頼っていた結果、遺族間トラブルが起きてしまい後悔している人が多いのかもしれない。では、トラブルを未然に防ぐために必要なことは何なのだろうか。
■遺族間トラブルを未然に防ぐために取り組むべきこととは?(自由回答)
・生前、早い内に遺書を用意する。トラブルになった時の為に、頼れる人を探しておく(30代/女性/埼玉県)
・遺書を公正証書として残す。銀行口座・証券口座などは整理してまとめておく(30代/女性/東京都)
・正式な遺言書の作成。相続人にあらかじめ連絡等があれば揉める事も少ないと思う(40代/男性/三重県)
・事前に遺言書を正式に法的効力があるものを作成し信頼できる人に預けておく事(50代/男性/長崎県)
正式な遺言書の作成および、財産の管理を徹底するという回答が多く寄せられた。また、事前に相続人にきちんと話をして納得してもらうという回答も。
一方、個人の終活が抱える課題にはどのようなものがあるのかを、司法書士・行政書士に聞いたところ、書類の不備が生じている可能性があることや、手間と時間を要する、専門店知識が必要といった回答が上位を占める結果となった。
■個人の終活で、解消すべき問題点とは?(自由回答)
・エンディングノート的なものを残しておいてもらう(40代/東京都/女性)
・明確な証書(40代/男性/大阪府)
・家族間と第三者を交えて決めるべきことはしっかりと決めておき、いざとなったとき言った言わないの根本的トラブルを防ぐことが何よりも重要(40代/男性/埼玉県)
・生前から意思疎通をとっておく(60代/女性/東京都)
このような回答から、生前から意思確認をし、適切な書類を作成することが重要であることがわかった。
遺族間トラブルを未然に防ぐサービスがあれば、利用したいと考える人が多いことがわかった。
【まとめ】
今回の調査で、家族が終活をしておらず遺族間トラブルを経験した人と司法書士、行政書士それぞれが経験した遺族間トラブルが明らかになった。トラブルの内容やトラブル解決までに必要な時間など、遺族間トラブル経験者と司法書士、行政書士それぞれでの見解は異なる結果となった。また、遺族間トラブルを経験した人のおよそ6割が、個人の終活だけでトラブルを解決するのは難しいと回答した。家族が終活をしていなかったことでトラブルに巻き込まれた経験から、今の終活の在り方では限界があることが読み取れた。司法書士、行政書士の見解として、終活の課題として「書類の不備が生じている可能性がある」「手間と時間を要する」「専門店知識が必要」といった回答が上位を占めた。このことから、今の終活サービスでは足りない部分、課題を解決できる新たなサービスが求められているのかもしれない。
調査概要:「終活と遺族間トラブル」に関する調査
【調査期間】2023年7月8日(土)~2023年7月14日(金)
【調査方法】リンクアンドパートナーズが提供する調査PR「RRP」によるインターネット調査
【調査対象】調査回答時に 家族が終活をしておらず遺族間トラブルを経験した/司法書士/行政書士 と回答したモニター
【調査人数】1,024人
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ
今回、「終活と遺族間トラブル」に関する調査を実施した株式会社CONNECTは、終活支援サービス『コトダマ』(https://kotodama-post.com/)を提供している。『コトダマ』は、大切な方へ、事前に登録したメッセージを届ける終活支援サービス。
契約者に不慮の事故や災害などが起こった際、遺族がCONNECTへ連絡すると、登録している大切な人へのメッセージが配信される。従来の類似サービスでは遺族のみを対象としていることが多いが、『コトダマ』はお世話になった人や友人など多くの人にメッセージを伝えることが可能だ。
さらに、メッセージを届ける機能の他に、「財産・負債登録」や「延命・臓器提供登録」といった、終活に必要な機能も複数用意されている。スマホやパソコン、タブレットなどで簡単に進められるので、もしもの時に備えて終活を始めてみたいけど何から取り掛かればいいのか迷っている方にもおすすめだ。
自分が安心して最期を迎えるためにも、残された家族のためにも「終活」について考えるのに早すぎることはない。思い立ったが吉日。気になった人はこの機会に一歩動き出してみては?
終活支援サービス『コトダマ』
https://kotodama-post.com
株式会社CONNECT
HP:https://connect7.co.jp