半島応援メディア『半島は日本の台所』を運営する光文社とコロッケ専門店『コロッケのころっ家』を運営するコロッケエンターテイメントが共同開発した「半島コロッケ」の第一弾「かつお香る南高梅コロッケ」が7月19日に発売。その発売記念発表会が同日に東京都内で開催され、ものまねタレントのコロッケと音楽家のミッキー吉野を招いたトークセッションが行われた。ここではその発表会の様子とともに、実際に試食した「かつお香る南高梅コロッケ」の感想をお届けしよう。

謎の新グルメ「半島コロッケ」とは?

国土において広い範囲の陸地が水域に突き出した地形を指す「半島」。千葉県南部の房総半島や静岡県東部の伊豆半島などが日本の代表的な半島であり、それぞれの半島には海などに囲まれた環境や風土が育んだ特産物や郷土の味がある。そして、全国の半島のうち23の地域が「半島振興法」による半島振興対策実施地域に指定されており、国交省では「半島の食のブランド化推進のための官民連携体制構築実証調査」を実施。その一環として、光文社が運営する半島応援メディア『半島は日本の台所』では半島地域の魅力ある食を発信する取り組みを行っており、この度、この取り組みに賛同する『コロッケのころっ家』と共同開発した「半島コロッケ」を発売する運びになった。

「かつお香る南高梅コロッケ」 1個240円(税込)

「半島コロッケ」の第1弾商品として、7月19日から全国約50店舗の『コロッケのころっ家』で限定販売(売り切れ次第販売終了)されるのが、紀伊半島の特産品である南高梅を使った「かつお香る南高梅コロッケ」だ。本商品は高級ブランド梅として全国的に知られる和歌山県みなべ町産の南高梅を生地に練り込み、同じく紀伊半島の風を感じるカツオ節の風味をプラス。これまでにない爽やかテイストのコロッケとなっている。

挨拶に立った光文社の今泉祐二氏

発売記念発表会の冒頭に登壇した光文社国際事業部の今泉祐二氏は「日本全国の皆様にもっと手軽に半島の色のおいしさを味わってほしいという考えから、おかずの代表格であり、お惣菜として日常的に購入する率が高いコロッケに着目しました」と今回の開発経緯を説明。「梅の酸味が効いていて、暑い夏でもさっぱりと食べられる自信の一品になっています」と商品をPRした。

ものまねレジェンドのコロッケが「かつお香る南高梅コロッケ」をPR

次に、ものまねタレントで『コロッケのころっ家』のプロデューサーであるコロッケが登場。
まずは発表会に先立って国交相の石井浩郎副大臣を表敬訪問したことを報告し、「何かモノマネをしようと思ったんですけど、そんな空気ではなく…。半島の話でいろいろ盛り上がりました」と、男鹿半島の近くで生まれ育った石井副大臣とのエピソードを披露した。

トークセッションに登場したコロッケ

宇土天草半島がある熊本県の出身で熊本城の復興支援にも力を入れるコロッケは、「日本全国のいろんな地域を応援できる食フェスみたいなものを考えていた時に、ちょうど『半島は日本の台所』の方々から声をかけてもらい、ぜひ一緒にやらせていただきたいと思いました」と本企画に参加した経緯についてコメント。その上で「半島と付くところには、海の幸、山の幸がとても多くあるので、そういうものを広めることに少しでも協力できれば」と半島コロッケにかける思いを語った。

ミッキー吉野作曲の『コロッケのころっ家』テーマソングのお披露目も!

本人が今ハマっているという“BTSの中の誰か”のモノマネを見せるなど抜群のサービス精神で会場に笑いを誘ったコロッケは、この日発表されたばかりという『コロッケのころっ家』のテーマソング「コロパリピ」のライブパフォーマンスも初披露。

「コロパリピ」制作時のエピソードで盛り上がったコロッケとミッキー吉野
「コロパリピ」は、コロッケの遊び心が詰まった奇想天外のポップチューン

作曲を担当した、ロックバンド「ゴダイゴ」のメンバーで音楽家のミッキー吉野を招いたトークセッションも行われ、「ミッキーさんは“半島”というとどこを思い浮かべますか?」というコロッケの問いに対して、吉野が「僕は神奈川県出身だからやっぱり三浦半島。大根やカボチャ、トウモロコシもあるし、スイカも有名です」と語るなど“半島トーク”に花が咲いた。

「かつお香る南高梅コロッケ」をテイスティング!

さて、発表会が終わった後は、お待ちかねの試食タイムだ。

試食用に一口サイズにカットされた「かつお香る南高梅コロッケ」の断面は、南高梅をふんだんに使っていることが分かる、ほんのり桜色。「ソースいらず」がポイントの商品だけあって、会場にもソースの用意はなし。そんなところに潔さを感じつつ、混じり気なしの味を実食!

ついに「かつお香る南高梅コロッケ」を試食!

正直食べる前はコロッケと梅というマッチングに若干の疑問を抱いていたが、実際に食べてみると、これがなかなか良い塩梅。最初に南高梅の酸味と風味がやってきて、そこにジャガイモの甘さが加わり、カツオ節の香りが後味にやってくるという三重奏な味わいだ。一方で、衣からは胡麻油の香りがかすかに感じられ、もうひとつのアクセントになっている。梅の酸味が、ソースが持つ酸味代わりの役割を果たし、本当にそのままでサクサクと食べられるコロッケに仕上がっていた。

なお、試食中に光文社の今泉氏に尋ねたところによると、開発で最も苦労したのは梅干しとカツオ節のバランスだったそうで、当初は梅よりカツオの風味が勝ってしまうことに頭を悩ませたという。それをクリアするため何度も試作を繰り返した結果、ちょうどいいバランスを見つけ出すことができ、その“おまけ”として中身もきれいな桜色に仕上がったのだとか。

これまで半島が誇る名産品の魅力を発信してきた『半島は日本の台所』にとって、こうしたオリジナル商品の企画は初めての試みだといい、「夏は爽やかな梅にチャレンジしたので、冬はクリームコロッケに挑戦するのもいいかもしれませんね」と語ってくれた今泉氏。なるほど、クリームコロッケならば積丹半島のウニとか能登半島のカニなどがマッチしそうだし、津軽半島のリンゴなんていうのも意外なマリアージュを見せるかもしれない…と、そんな期待を抱かせる今回の出来栄えだった。

紀伊半島が誇る特産品をコロッケで味わおう!

「かつお香る南高梅コロッケ」は、全国約50店舗の『コロッケのころっ家』にて税込240円で販売中。紀伊半島の「半島コロッケ」を食べて、全国の“半島の味”に関心を持つきっかけにしてみてはどうだろう。

情報提供元: 舌肥
記事名:「 ものまね界のレジェンド・コロッケも応援する「半島コロッケ」って何だ? 光文社『半島は日本の台所』×『コロッケのころっ家』新商品発表会