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なんと原料の選別から熟成まで、すべての工程に必ず“人の手”が介しているのです。
機械だけでは決して生み出せない、繊細で温かみのある焼酎造りに人の手は必須なのです。
また、ここには南九州の文化遺産である‟人の手による焼酎造り”を継承するという意味合いもあるんだそう。
さらに宮崎の自然の恩恵を受けて造る焼酎だからこそ、その製造過程でいかなる環境汚染も生み出してはならないという考え方をもつ黒木本店では土を耕し種を蒔くところから、ボトルに詰めるまでのすべてを行っています。
製造過程で出る廃棄物も、有機肥料として有効利用しているという「黒木本店」は自然の恵みは自然に還すという「自然循環農法」を採用。
また、原料の中でも特に重要とされている水には、尾鈴山水脈から流れ出る小丸川の伏流水とされる地下水をろ過して使用しているのだそう。
自然の恩恵と伝統文化を守ることを第一に考え、時間も手間も掛けた理想の焼酎造りを続けている黒木本店。
そんな同蔵が醸すプレミアム焼酎「百年の孤独」は一体どんな焼酎なのでしょうか?
百年の孤独は、黒木本店の造る麦焼酎の銘柄。
厳選された大麦と手造りの麹を原料とするなど、黒木本店の焼酎らしいこだわりも満載ですが、その特徴はなんといってもその熟成方法。
蒸留後にそのまま瓶詰めして出荷される一般的な焼酎とは異なり、ウイスキーと同様に蒸留した焼酎をホワイトオークの樽で熟成させ、3年もの・4年もの・5年ものをブレンドしたものが「百年の孤独」として出荷されます。
そのため、百年の孤独の色は薄い琥珀色で香りもウイスキーなどの洋酒に近く、アルコール度数は強いですが、甘みもあり麦の香ばしさが広がります。
風味を楽しむタイプの焼酎ため、ストレートやロックで飲まれることが多いのです。
今では数々のヒット商品があり有名な黒木本店ですが、第一次焼酎ブームの1980年代頃はまだまだ“売れない”焼酎メーカーだったそう。
そんな中、東京の企業をやめ、跡を継ぐために帰ってきた黒木敏之さん。
まずは山芋で焼酎を造ってみたところ、これが大ヒット!
しかしブームは長く続きませんでした。
続いて思いついたのが、焼酎の長期熟成。
ブレンド用の麦焼酎が余ったため、お試しとして3年間、樫樽で貯蔵してみたことが始まりだったそう。
飲んでみると思っていたよりもおいしく、商品化に至ったのです。
ちなみに「百年の孤独」という名前は世界的に有名なガブリエル・ガルシア=マルケスの長編小説から来ています。
なんと黒木敏之さんが著者本人に電話をして、商品名の使用許可をお願いしたんだとか…
使用許可が出た後は、本人に直接お礼を言うためコロンビアに飛び立ったそうです!!!フッ軽すぎる!!
発売後、「百年の孤独」の斬新な味わいは焼酎ファンを中心に広がっていきます。
さらに現在の天皇陛下のご成婚の際に、テレビ番組で「下のお気に入りのお酒」と紹介されたことや、黒木本店のある高鍋町出身の今井美樹さんが笑っていいとも!のテレフォンショッキングで「皇太子様がこれで晩酌してる」と紹介したことで大ブームになったそう。
一過性ではなくそのブームが今でも続いていることからも、そのおいしさが本物ということがわかりますね。
百年の孤独は非常に人気のある銘柄ですが、製造に時間がかかり、生産本数が少ないため店頭で無条件で手に入ることはめったにありません。
「百年の孤独」だけでなく、その後も斬新な焼酎で、数々のヒット商品を生み出している黒木本店。
米焼酎「野うさぎの走り」、麦焼酎「中々(なかなか)」なども注目の焼酎です。
百年の孤独は樫樽で貯蔵するといまるでウィスキーのような製法によって造られるため、ほんのりとオークの香りが漂います。
麦の香ばしい香りも非常に強く普通の焼酎とは一線を確した焼酎と言えるでしょう。
飲み方は、百年の孤独のストレートかオンザロック、あるいは5:5の水割りがおすすめです。
度数が40度と高いため、お酒がそれほど強くない方は初めは氷を多めに入れたロックかストレートで楽しむのが良いでしょう。
蒸留後にそのまま瓶詰めして出荷される一般的な焼酎とは異なり、「百年の孤独」はウイスキーと同様に蒸留した焼酎をホワイトオークの樽で熟成させ、3年もの・4年もの・5年ものをブレンドしたもの。
まろやかで芳醇な飲み口が特徴です。
以上、ウイスキーのような味わいのプレミア焼酎「百年の孤独」についていかがでしたでしょうか。
百年の孤独は普通の焼酎とは一線を画す非常に特徴的な味わいです。
入手困難と言われるプレミアム焼酎なのでなかなか目にする機会はないかもしれませんが、どこかで出会った際にはぜひ味わってみてはいかがでしょう。
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