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アニメ内で、新たなホテルBARを設立するために行なわれた審査において、とあるバーテンダーが得意のカクテルとして作ったのが「マティーニ」です。審査をした部長も「強いカクテルだから~~」と語っていたように、このカクテルの基本的なレシピはジン、ドライ・ベルモットという2つのお酒をステアして混ぜただけなので、アルコール度数、呑み口ともに非常に強いです。
世界中に何千種類もあるとされるカクテルにおいて、別名“カクテルの王様”と呼ばれているこの1杯。なぜ王様なのか、確定的な説はありませんが、シンプルなレシピゆえにバーテンダーの腕が試される難しいカクテルだからとも言われています。
度数の高いスピリッツであるジンに、風味づけのような形で加えられるドライベルモット。この両者を水っぽくならない程度に氷の中でステアして、絶妙な温度感で提供する。多くのカクテル好きがオーダーする1杯ではあるものの、バーテンダーにとっては作る際に背筋が伸びる想いにかられることも多いのだそう。
文豪ヘミングウェイや数々の偉人が愛した他、映画「007」では主人公が愛飲するなど世界中のお酒好きを魅了する「マティーニ」。お酒好きであれば、ぜひ1度はBARで飲んでみたいところですよね!
ジン:45ml
ドライベルモット:15ml
1.ステアグラスに氷を入れ、材料を注ぎ冷たくなるまでステア
2.カクテルグラスに注ぎ、オリーブを添えれば完成
↓より詳しく「マティーニ」について知りたい方はこちら↓
作中では、主人公の佐々倉溜がたったの30秒で作り上げ驚かれていた「グラスホッパー」。英語を直訳するとバッタ・キリギリスといった意味。バッタなどのように淡い緑色をしたカクテルなので、この名前が付けられたのだそう。
チョコレートのような香りと生クリームの口当たり、ミントの風味が爽やかなカクテル初心者にもおすすめな1杯で食後に飲むアフター・ディナー・カクテルと呼ばれています。チョコミント味のスイーツなどが好きな人には、刺さること間違い無しの1杯です!
アニメでは佐々倉が「プース・カフェ」での提案をしていますよね。「プース・カフェ」とは、カクテルのスタイルの1種。リキュールやシロップなど、いくつか比重が異なる飲み物を順番に注いでいき、複数の層を形成するような形で作られるスタイルです。混ざらないように注ぐのは非常に高度な技術が要するとされており、作中で佐々倉が全く混ざらない完璧なプース・カフェスタイルのグラスホッパーを提供した際は驚きの声が上がっていました。
通常、グラスホッパーはシェイクスタイルで提供が行なわれますが、古くはプース・カフェのスタイルが一般的だったのだそう。そういった歴史や背景も知りつつ、お客様に最適な提案を行える。やはり、佐々倉はただもののバーテンダーではないということですね!!
ミントリキュール(グリーン):20ml
カカオリキュール(ホワイト):20ml
生クリーム:20ml
1.材料をシェイカーに入れて、氷を入れシェイク
2.グラスに注げば完成。お好みで
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「マティーニより軽くて、シェイクしたカクテル。色はピンクで!」とオーダーされ、佐々倉が作り上げた1杯が「コスモポリタン」です。ベースにウォッカを使用し、クランベリージュースを主体に作り上げる品の良い甘さと、爽やかな後味が魅力なショートカクテルです。マティーニよりは軽いものの、ウォッカベースということもありアルコール度数は20 度前後とそこまで弱いカクテルではないので注意してくださいね!
誕生の歴史に関しては1980年代のアメリカが発祥とされていますが、世界的に有名になったきっかけは、歌手のマドンナが映画の撮影中に好んで飲んだというエピソードが広まり、知名度を得たと言われています。
さらに2000年代には人気海外ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」で主人公が常にオーダーするカクテルとしてコスモポリタンを愛飲したことから、特にドラマの視聴者層であった若い女性を中心に爆発的な人気を得ました。実際にドラマが放映された後には、多くの女性がコスモポリタンをBARでオーダーする現象が起きたそうですよ!
「コスモポリタン」は、フレッシュなライムジュースを使うカクテル。バーによっては既成のライムジュースを使用するところもありますが、新鮮さは段違い。美味しいコスモポリタンを飲みたい場合は、フレッシュなライムを絞って使うことをおすすめします。
ウォッカ:30ml
ホワイトキュラソー:10ml
クランベリージュース:10ml
ライムジュース:10ml
1.材料をシェイカーに入れて、氷を入れシェイク
2.グラスに注げば完成
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「おすすめの1杯をお願いします」という言葉だけで、佐々倉が作り上げた1杯が日本でも定番のハイボールです。“おすすめを頼んで、ハイボールなんて…”と、バーテンダーの力量に絶望してBARをあとにしようとしたものの、佐々倉が作ったハイボールを飲んで衝撃を受けたシーンがとても印象的でした。
御存知の通り、「ハイボール」はウイスキーをソーダで割ったシンプルな飲み物。日本人にとってはハイボールがカクテルという認識は薄いかも知れませんが、海外ではそこまでポピュラーな飲み方ではなく“あえて”オーダーする1杯ということで、しっかりカクテルとして認知されているのかもしれませんね。
作中で「美味しいハイボール」として提供された1杯は、ストレスフルな毎日を送り疲れているお客様を意識してアルコール度数を落として作られていました。通常、アルコール度数を落として提供すると味が落ちてしまうものの、佐々倉は硬い氷を使うことで味のバランスをとっていました。実際に、ハイボールは氷の溶け具合やソーダの割合で大きく味が変化していく飲み物です。しっかりとしたBARで飲むハイボールと、家で作るハイボールに大きな味の違いがあるのは、氷の違いや炭酸の強さなども影響していることがおおいんですよ!
もし、美味しいハイボールを作りたいのであれば冷凍庫の製氷機で作られる氷ではなく、コンビニやスーパーで購入する純氷などを使ってみてください!驚くほど味が変わるかも知れませんよ。
好みのウイスキー:30~60ml(好みの強さで)
炭酸:適量
1.グラスに氷をフルで詰めてステアすることで氷のかどをとり、余分な水分を捨てる
2.ウイスキーを注ぎ、炭酸をゆっくりと注ぐ
3.下から1~2回ウイスキーを持ち上げるように軽くステアすれば完成
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“世の中には絶対に人を裏切ってはならない職業が2つあります。医師・薬剤師、そしてもう1つはバーテンダーです”
こんな象徴的な言葉を語るプロのバーテンダー・佐々倉が作るカクテルはどれも美味しそうですよね。アニメも面白いですが、原作である漫画『バーテンダー』ではより多くのカクテルが紹介されており、アニメよりも細かいノウハウや豆知識が紹介されています。
アニメをみてカクテルやBARの世界により興味が湧いた方は、ぜひ漫画版の『バーテンダー』も手にとって読んでみてくださいね!