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料理上手で知られるおなじみのタレント・タモリさんが紹介した独自のレシピは数知れず。どれも学ぶところが多く、さくっとお手軽に作れる男メシが多い印象ですが、「ほぼ日刊イトイ新聞」で話題になったことがある「タモリカレー」は、その中ではちょっと例外的な一品かも。
他のタモリレシピに比べて材料の数と所要時間はかかりますが、お味は間違いなくダントツの本格度! 自宅にカレーを煮込めるようなお鍋がなくても、大きめのフライパンで作ることもできるので、実際試した手順をご紹介いたします!
あれば……
まずは鶏もも肉を食べやすい大きさに切ってから、カレー粉(大さじ1)を揉み込みます。あればクミンとターメリック(各小さじ1)も。カレー粉に入っているなら無くてもOKですし、炒め玉ねぎがない場合は、玉ねぎをみじん切りにしてオリーブオイルとバターで炒め、あらかじめ自作しておくのがオススメです。ちょうど玉ねぎ1個分でOKなので。
フライパンに油を敷いて、カレー粉を揉み込んだ鶏もも肉に軽く火を通します。
次にお鍋などに1リットルのお湯を沸かします(今回はギリギリ1リットルいける程度のフライパンで調理しました)。ここに先ほどの鶏もも肉を投入し、続けてマンゴーチャツネ(大さじ1/2)、赤ワイン75cc、ホールトマト75gを加えてよくかき混ぜましょう。ホールトマトは100%トマトジュース(75cc)でも代用可能です。
お鍋の様子に注意しつつ、もう片方のフライパンなどでペーストを作ります。炒め玉ねぎ、おろしニンニク(小さじ2)、おろししょうが(小さじ2)を弱火で炒めます。香りが立ってきたら牛乳(1/4カップ)、ヨーグルト(大さじ1)、カレー粉(大さじ1)、あれば再度クミンとターメリック(各小さじ1)を加えてかき混ぜましょう。
できたペーストをお鍋に投入。さらに醤油(少々)、砂糖(ひとつまみ)、塩(小さじ1)、とろけるチーズ(30g)を加えます。あとは中火のまま、蓋はしないか密封しない半蓋にして、合計2時間程度煮込んでいきます。たまにかき混ぜて、アクを取るかどうかはお好みで。
2時間煮込んだら味見をして塩などで整え、シャバシャバ気味のままだったら最後に15分ほどガッと強火にかけましょう。ちなみに今回フライパンで調理したところ、2時間足らずでしっかりとドロっと濃いルウになってくれました。
時間と手間はかかりましたが、なんとか完成。じっくり煮込んだぶん鶏肉にしっかり味が染みまくって……これがもう超濃厚ながっつり系チキンカレーに仕上がってくれました!
ルウのドロっとした感じ、伝わるでしょうか。元々4人前用のレシピですが、鶏もも肉を減らせば(今回は500g→300g)、2人分の大盛りボリュームにちょうど良い程度になります。
肝心のお味ですが、かなり芯の太い濃厚な辛旨感をベースに、マンゴーチャツネほか食材の旨味が組み合わさった、蜂蜜を入れたような奥深くかつ元気な甘味がビシバシ効いてきて……これは旨い! 柔らかく煮込まれた鶏肉もゴロゴロで、他に野菜などは入ってないのに満足度高すぎです。
とにかくパンチが強い本格感で、お店で1000円ぐらいするちゃんとしたカレーにも全然負けてません。材料の分量はちょっと間違えても問題ありませんが、コレのためにマンゴーチャツネを買ってきて、「余らせても勿体無いから……」と多めに入れすぎないよう注意したほうがいいかも?
はじめてカレーを作る人でも、煮込む時に焦がさないよう注意さえしておけば問題ナシ。安定して激ウマな一皿を作ることができるレシピです。休日のご馳走なんかに試しに作ってみるのがオススメですよ!