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以前、薄型モバイルバッテリーとして cheero の5,000mAhクラス製品の検証をお届けしましたが、今回はモバイルガジェットでおなじみのメーカーAnkerの『PowerCore Slime 5000』をチェック。
アマゾンで薄型モデルを探すと、両者が人気商品としてピックアップされやすく、仕様も見た目も似たところから、チョイスに悩む人もいそうですよね。実際の性能もそんなに違わないと思いますが、念のためガチ検証してみましたよ。(mitok編集部)
バッテリーに5.0V/1.0Aの負荷をかけ続け、終止電圧(バッテリー充電1回分の寿命となる目安の電圧、モバイルバッテリーの場合は4.5V)に下がるまでの時間。1回の充電でもっとも長く使えるモバイルバッテリーの指標となる。
※『cheero Power Plus 3 〜』は5V 2A負荷テストのため4.5V終始時間は参考値。
結論からいえばAnkerの薄型モバイルバッテリー『PowerCore Slim 5000(ブラックモデル)』は “ やや待て ” だろう。対抗馬で気になる『cheero Slim 5300mAh』と比べると電源性能は良いが、容量コスパが気になる。
最大供給電流は公称値 2.0A に対し、1.67A(4.5V降下時)。それ以降は電圧ノイズの幅が次第に大きくなっている(1.67Aまでが安定ラインと見られる)。電源の保護切断は 3.3A弱となり、2A負荷時でも供給が継続されることは確認できた。ただし、電圧ノイズがさらに大きくなっており、音楽再生時にノイズが乗る可能性は考えられる。
実測容量差は -5.7% と良値である。『cheero Slim 5300mAh』との比較になると、『PowerCore Slim 5000』のほうが電源性能は上、容量コスパは下、携帯性では 20g ほど軽い 119.8g という重量を考慮しての購入判断となるだろう。
薄型モバイルバッテリーの場合、抜き挿し時に薄い基板が反って、信号線のハンダ付け部が剥がれて浮くことがある。『PowerCore Slim 5000』はスイッチとmicroUSBコネクタのハンダ部に対し、ボンドで浮き防止の処理が成されていた。
※本企画の検証結果はすべての商品で同様の結果を保証するものではありません。個体差等により結果が異なる可能性を踏まえたうえで、購入する際の一材料として参考にしていただければと思います。また分解等の検証は専門知識を持つ者が行なっております。真似しないようご注意ください。