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20,000mAh級の超容量モバイルバッテリーが必要な場合、選択肢ってあまりないですよね。いまだとそのひとつが『Anker Power Core II 20000』。モバイルガジェット周辺で有名なAnker製のプロダクトです。
超容量であるだけでなく、本体のフル充電時間を短縮する2ポート同時充電が可能という、やや変態チックな仕様の製品でして、ついついポチりたくなります。
というわけでこちらの製品、モバイルバッテリーとして“買い・おすすめ”なのでしょうか。気になる性能をガチ検証してみましたよ!(mitok編集部)
バッテリーに5.0V/2.0Aの負荷をかけ続け、終止電圧(バッテリー充電1回分の寿命となる目安の電圧、モバイルバッテリーの場合は4.5V)に下がるまでの時間。1回の充電でもっとも長く使えるモバイルバッテリーの指標となる。
まず結論から述べると「買ってOK」だろう。公称スペックを満たし、コスパも良い。
公称容量20,000mAhに対し、実測容量は3.7V換算で19,136mAhで誤差-4.3%、5V換算では14,161mAhだった。1Ahあたりの容量コスパは229.9円(購入価格4,399円)で悪くない。
1ポートの最大供給電流は3.82A。これとは別に底上げ負荷テスト(3ポート中2ポートにダミー抵抗)も実施してみたところ、底上げ3.0A時は2.72A、6.0A時は0.72Aで保護切断となった。電源自体は6.0A以上の出力が可能だが、実質的には2.72〜3.82Aあたりの認識でいるほうが正解だろう。
バッテリーセルには10,000mAhという大容量のラミネート型リチウムポリマーセルを2枚使用している。そのほうが小型化できるようにも思えたが、円筒型セルを6本も内蔵した『cheero Power Plus 3 Premium』とサイズ感はあまり変わらないようだ。ただ、セルの数が違うため、電極を連結する板金部においては組立ての手間や重量差がわずかにあると考えられる。
『Anker PowerCore II』は特別な機能として、2ポートを使った本体充電機能が備わっている。バッテリーセルに負担はかかるが、2A+2Aで給電することで充電時間を大幅に短縮するというものだ。内部基板の構成回路を見ると、単純に2つのmicro USBコネクタが並列で実装されているのではなく、充電ブロックのDC-DCコンバーターがちゃんと2系統構成されていた。
20,000mAhともなると通常の2A給電ではフル充電に10時間以上かかる計算のため、2ポート充電機能は大容量モバイルバッテリーにはうれしい機能だろう。
※本企画の検証結果はすべての商品で同様の結果を保証するものではありません。個体差等により結果が異なる可能性を踏まえたうえで、購入する際の一材料として参考にしていただければと思います。また分解等の検証は専門知識を持つ者が行なっております。真似しないようご注意ください。