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ダイソーの数あるデジタル小物の中で『節電スイッチ付 コードタップ 3個口』は同店の中では高価な400円商品です。でも、スイッチ付き電源タップとしては破格ですよね。電源タップの選択基準は、とりあえず口数やスイッチの有無など使い勝手、そして価格になると思いますが、中身も見た場合、本商品は大丈夫なのでしょうか。検証してみましたよ!
400円という破格のテーブルタップ。配線にハンダ付けが採用されていたのは残念な点だが、剛性の高さや工作精度など全体的な作りについてはよく見かけるPC周辺機器メーカー製品よりも良い。432円(税込)という価格も考慮し、評価は高めにした。
100円ショップの商品であれば、コスト削減のために各部のグレードを落として100円に近い価格を実現したいところ。ただ、一歩間違うと事故になりかねない電力製品については、最低限かけなければならないコストとリスクのギリギリのバランスをとっていますよ的なスタンスが感じとれる。
スイッチタイプではないが、mitok編集部的にもっともおすすめの電源タップは、秋葉原の電材ショップ、愛三電機による『AOAM41N-MG』だ(口数はお好みで)。さすがプロの作り。より太い導線が使われ、抵抗値は低く(13.9mΩ、今回のダイソー製品は31.2mΩ)、高効率で電力を分配できる質実剛健モデル。秋葉原で電源タップを探すなら、ぜひ同店に寄ってほしい。
ガワ(ケース)の装甲が厚く、絶縁性に優れ、頑丈かをチェック。電源タップは足もとに置くものなので、うっかり踏んでも簡単には壊れないくらいの強度がほしい。
スマホの充電程度なら多少いい加減な構造でも大丈夫かも知れないが、大電力機器を使用した時には発熱や電圧低下の原因になる。
ハンダは銅よりも電気抵抗が高く、240℃以上で溶け始めるため、電力配線にはなるべく使わないほうがよい。
壁コンセントとタップの口までの間のスナップ式コンセント、ON/OFFスイッチ、サーキットブレーカーなどはなるべく無いほうがよい。 接触部は導電部の何百倍もの電気抵抗があり、発熱や電圧低下の原因となる。電気抵抗は、ショート状態にしたプラグを一箇所挿し込み、タップのプラグ両端を4線式抵抗計で計測。
※本企画の検証結果はすべての商品で同様の結果を保証するものではありません。個体差等により結果が異なる可能性を踏まえたうえで、購入する際の一材料として参考にしていただければと思います。また分解等の検証は専門知識を持つ者が行なっております。真似しないようご注意ください。