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先日イケアとダイソーのオリジナル充電池のガチ検証をお届けしたところ、Amazonベーシックの充電池はどうなのよ? という要望をいただきました。確かにアマゾンのPB商品は他社製品に比べるとちょっと安めで気になるところですね。mitokでは過去にスタンダード(1,900mAh)と高容量(2,400mAh)の2モデルを検証しているので、改めてご紹介しましょう。なお、検証時のモデルと現行モデルはデザインは異なりますが、型番は同じです。それでも見た目以外に手が加えられている可能性もあるので、あくまでもご参考程度にどうぞ。
AmazonベーシックはアマゾンPB(プライベートブランド)で、他社の同種製品と比べると、少々お買い得という価格設定が特徴ですね。こちらは同PB充電池のスタンダード(公称容量1,900mAh)モデル。公称容量と実測容量(1,893mAh)の誤差はー0.4%で問題ありませんね。容量、パワー(60分後電圧1.173V)ともに良好で、買って損はない製品でしょう。
容量コスパは、1Ahあたりの価格が125.1円/Ahでほどほど。飛び抜けて安いダイソーとイケア(ともに80円台/Ah)と比べるのは酷ですね。参考までにパナソニック『eneloop(1,900mAh)』は156.4円/Ahでした(公称充電回数はAmazonベーシックの2倍以上)。
電池形状は富士通製造モデルに似ています。
Amazonベーシックブランドの高容量モデル。公称容量は2,400mAh、実測容量2,339mAhで誤差は-2.6%。十分に許容範囲内といえるでしょう。
容量コスパで見ると、1Ahあたり110.5円でスタンダードモデル(1,900mAh)よりお買い得です。両者で迷ったら、カメラのストロボなどパワーを必要とするものに使うなら高容量モデル、そこまでパワーが要らないものに使うならスタンダードモデルを選ぶとよいかと思います(スタンダードでもパワーはある)。
かしめ部の形状が富士通製品に酷似しているので、中身は富士通製かもしれません。全体的に卒のない作りですね。
終止電圧(充電1回分の寿命となる電圧。ニッケル水素充電池の場合は1.0Vが目安)に下がるまでの時間。2.2Ωのセメント抵抗を電池につなげ、両端の電圧をデーターロガーで記録。終止電圧が1.0Vになるまでの時間を計測。
最後にまとめ。基本的にスタンダード、高容量ともに買って損のないモデルです。あとは予算と用途に応じて選べばよいでしょう。
Amazonベーシックブランドの電気小物はけっこう種類が多いんですよね。充電池にしても800mAhモデルや750mAhモデルもあります。今後、そうした製品から気になるものをピックアップしてガチ検証していきたいと思います!
※本企画の検証結果はすべての商品で同様の結果を保証するものではありません。個体差等により結果が異なる可能性を踏まえたうえで、購入する際の一材料として参考にしていただければと思います。また分解等の検証は専門知識を持つ者が行なっております。真似しないようご注意ください。