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ダイソーは電気小物も充実している100円ショップ。充電池と充電器だって100円で買えるんです。性能が低くてもしょうがないな〜なんて引き下がるレベルの値段ですが、そこをあえてガチ検証してみました。
単3形ニッケル水素充電池『ReVOLTES』と『Ni-MH専用充電器』の2製品。セットで購入する人が多いでしょうか。果たしてこれ、買っても大丈夫?
電池メーカーの特徴が出る+電極側の形状はガス抜き穴が3つ。これは大手電池メーカーのどのモデルにも属さない形状のようだ。
終止電圧(充電1回分の寿命となる電圧。ニッケル水素充電池の場合は1.0Vが目安)に下がるまでの時間。2.2Ωのセメント抵抗を電池につなげ、両端の電圧をデーターロガーで記録。終止電圧が1.0Vになるまでの時間を計測した。下記の放電グラフは参考として過去に検証した2,000mAh級充電池のもの。
『ReVOLTES』の実測容量は1,291mAhで、公称容量差はわずか−0.7%。かなり良値である。1Ahあたりの容量単価83.7円はイケア製『LADDA』の83.3円に次ぐ優秀さ。容量コスパの非常に高い充電池と言えるだろう。
一方で、100円という価格を実現するために容量を1,300mAhに抑えていることから、やはり日ごろ携帯するような機器で使用するには絶対的な容量が心許ない。使いどころに悩むが、家電用リモコンや子ども用玩具に用いるのが妥当なところだろう。
まとめておくと、
お次は……充電器。
え、充電器も100円なの!? と思わず声に出してしまいそうになる衝撃価格。どんな作りだ!? ということで調べてみた。電源回路はトランス電源を半波整流したものとなっており、本来 -ΔV(降下電圧)検出方式で行うべきニッケル水素充電池の充電制御を、充電効率を落としてコストダウンしている形だ。 半波整流は正弦波の下側の電圧は出ないので、時間あたりの充電電力は半分となる。ただ、半分休みになるので電池にかかる負担は抑えられる。
ガチ検証的には買う気がそそられない製品なので、部品取りという道も確認してみた。対象はトランスの性能。100mA程度であれば3.5V以上の出力が見込めるので、簡単な3.3Vデバイスの電源あたりには使えるかもしれない。電源回路に本体価格(100円)の何倍もの部品代はかかるが、充電池の収納個所にワンチップWi-Fiモジュールを組み込んでIoTデバイスを作る、なんてことも考えられそうだ。
※本企画の検証結果はすべての商品で同様の結果を保証するものではありません。個体差等により結果が異なる可能性を踏まえたうえで、購入する際の一材料として参考にしていただければと思います。また分解等の検証は専門知識を持つ者が行なっております。真似しないようご注意ください。