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日ごろ漫画やゲームで慣れ親しんでいるファンタジーの世界。魅力的なキャラクターがたくさん登場しますよね。
そんなファンタジー世界観のイラストを描くためのコツを、イラストレーターの天野英さん(Twitter)にレクチャーしてもらいました。
第1回は「剣士キャラの描き分け方」。数多くのゲームに携わってきたプロの技、ご参考にどうぞ!
※本企画は新刊『萌え絵の教科書 vol.5 ゲーム絵師が教える! ファンタジーイラストの基本ルールと魅せるテクニック』(天野英 著)から一部を抜粋したものです。
剣士は、ファンタジーでは主役を張ることも多い非常にポピュラーな職業です。作品のメインとなるキャラクターなので、世界観やキャラクターの性格によってはダーク系だったりSFっぽかったりと、多種多様な剣士へアレンジすることも可能です。そうした個性的な剣士をデザインするためにも、まずベーシックな描き方を覚えておくことは必須。
基本のキャラを作ることができたなら、そこからの足し引きでいろんなキャラクターが作れるようになり、キャラクターデザインのバリエーションもグッと増えていきますよ。
最近のファンタジーものでよく見かけるタイプがコチラ。鎧は最低限にして、身体のラインが出るようにデザインすると、素早そうなイメージが出てきます。スポーツ用品の流線型のラインなども参考になりますよ。また、たなびくマフラーもスピード感を強調する小道具として便利ですが、パーティに盗賊がいる場合、デザイン次第ではキャラクターがかぶってしまう可能性もあるので注意しましょう。
基本のデザインよりもスマートにして、後衛キャラクターの要素を入れていくといいでしょう。ひらひらした部分を作ったり、刺繍を入れたりと上品なデザインにすると雰囲気が出てきます。ここでは、肩などに鎧を残しつつ、帽子やスーツに変更して「普通の剣士ではない」感じを出してみました。
ファンタジーと言っても、科学技術が発達していたり、超古代の文明が存在していたり、SFっぽい要素が入ることも珍しくはありませんね。そうした世界では、剣士も不思議なエネルギーを使っていることでしょう。そんな場合は、近未来を感じるように発光するラインを入れてあげるとそれらしくなります。エネルギーの源っぽいオーブをはめ込むのもいいですね。
また、陸軍の野戦服や将校のコートなど、ミリタリー要素との相性も◎。さらにSFっぽくするのならば、外骨格アーマーなどパワードスーツのデザインを参考にするといいでしょう。
現代日本にダンジョンが出現、ファンタジー風の仮想世界が舞台などなど、現実とファンタジーがリンクした設定も人気を集めています。そうした世界観をアピールするには、ファンタジーと現代、異なる文化のアイテムを混在させるといいでしょう。ここでは全体的に学生服っぽいデザインにして、首からヘッドホンを下げさせています。
萌え絵の教科書 vol.5 ゲーム絵師が教える! ファンタジーイラストの基本ルールと魅せるテクニック
立体感のある剣を描く方法は? 重厚感な鎧をデザインするには? 魔法のエフェクトの描き方は? エルフやドワーフをそれっぽくするには?
コンシューマ・モバイルを問わず多くのゲームに関わってきたイラストレーターが、そのノウハウを活かして、印象的なキャラクターの作り方を伝授! 剣や鎧・魔法の杖・ドラゴンなど、ファンタジーの世界観を盛り上げる小道具・モンスターを描くテクニック。それっぽく見せるためのルールも大公開!
著者|天野英(あまの・はな)
元ゲーム制作会社所属のイラストレーター。ライトノベルなど小説の装丁、TCG やゲームのキャラクターイラストを中心に活動中。
- 価格|定価2,160円(本体2,000円+税)
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