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大容量・高コスパのコストコは、生鮮品である野菜や果物の取り扱いも充実しています。が、なかには聞きなれない品種もありますし、海外産のものも……。たとえば『セロリスティック』はアメリカ産(PACIFIC)で、一袋で1.13kg。鮮度や味がどうなのか、買っても大丈夫なのか、気になりますよね。
そこで、mitokではコストコ食材のアレンジレシピでお馴染みの塩野めいこさんに、ガチンコのレビューを依頼。2歳・4歳の男児を育てる主婦の目線から、厳しくチェックしてもらいました!
※本検証は、2017年11月9日に購入した1袋についてのものです。個体差、保存状態、購入店、入荷時期などによって、品質は異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。あくまでも判断材料のひとつとして参考にしていただければ幸いです。
袋から出してみると、根本や葉の部分は切り落としてあり、長さを揃えられていました。このセロリは、根元側がそれほど横幅がなく、スラッとしています。欧米でメジャーな「緑色種」と呼ばれる種類なんですね。
ちなみに、普段、スーパーでよく見かける色が白っぽくて末広がりになっているセロリは、「中間種」と呼ばれるものです。
なお、コストコではドール(Dole)のセロリもありますが、今回チェックしているのはPACIFICのものです。
通常、セロリを選ぶ際は「切り口が変色したり乾燥しているものは、中にス(空洞)ができていて食感が悪くなっているので避ける」と言われます。が、今回購入した『セロリスティック』の場合は、思いっきり切り口が変色していました。そのうえ、一部には割れてしまったり、乾燥しているものも。鮮度という点では、あまり高い評価はできません。
この『セロリスティック』は、近所のスーパーで日ごろ買っているセロリの感覚で選ぶと、わりと味が異なる感じがあるので注意したいところです。
全体的に水分が少なく、筋が多い印象。食べてみるとエグ味が強く、歯触りが悪くなる原因の筋が、ワシワシとした食感を作っています。我々が普段食べている「中間種」に比べると可食部分も少なく、サラダには不向きでしょう。本品は、どちらかというと加熱調理用のセロリと言えそうです。加熱してしまえば、繊維質っぽさは気にならなくなるので、スープや煮込み料理の具材としては問題なく使えます。
変色して傷んだ部分が目立つため、けっこうトリミングすることになりました。可食部が少ないという印象なので、コスパはあまり良いとは言えません。
というわけで、この『セロリスティック』は、残念ながらあまりおすすめできないというのが結論です。ただ、加熱調理用としての使いどころはあるでしょう。たとえば、セロリをトマトベースのソースに入れると、とっても美味しくなります。そういったソースを大量に作る目的で購入するのはアリです。
ちなみに、セロリは、基本的には長期保存に向かない食材です。なので、買ったらすぐに消費したいところ。食べきれない場合は、薄切りにして冷凍しておきましょう。これで、2週間程度なら保存が可能となります。