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11月7日、VRChat社は、新年を祝うイベント「VRChat New Years Eve 2024」に向けた作品の公募を発表しました。
今回の公募では、ポスターやロゴなどの作品が対象となっています。選ばれた作品は、イベント会場となる「VRChat」内の仮想空間に展示される予定です。なお、応募は国籍や年齢を問わず広く行われています。
VRChat社は、毎年「VRChat New Years Eve」を開催してきました。去年のイベントでは、仮想空間上での祭典が24時間にわたり開かれ、日、米、欧から著名なVRDJが集められました。
詳細は以下のリンクにて。なお、情報は英語となっています。
https://ask.vrchat.com/t/developer-update-9-november-2023/20710
作品はVRChatの公式discordにて募集しています。上記VRChat公式のポストから、discordへのリンクを取得できます。
11月3日、VRChat公式は、ニューヨークで開かれるアニメイベント、「Anime NYC 2023」に参加することを発表しました。
VRChatはVtuberグループの「hololive _EN」とコラボし、イベント用のワールドを制作しています。当日は会場のブースにあるスクリーンのほか、「VRChat」内の仮想空間上でコラボを楽しむことができました。なお、ワールドには無料で参加することができます。
「Anime NYC」は、毎年11月にニューヨークで開催される、アメリカでも大きな規模を誇るショーケースのイベントです。展示ホールの広さは約28,000平方メートルに及び、前売りチケットはおよそ50,000枚ほど販売されました。
詳細は以下の記事で確認できます。
9月20日、東映アニメーション株式会社は「プリキュア」シリーズ20周年を記念して、VR上のイベント、「プリキュアバーチャルワールド」の開催を公表しました。イベントは「VRChat」や動画配信サイトにて開かれました。
イベントは、株式会社Gugenkaと共催で行われました。この企業は、VR/AR/MRなど先端コンテンツを活用した、アニメのデジタルグッズ販売と技術研究を行っている日本の企業です。
開催日程は、2023年12月9日と10日の2日間でした。
イベントの具体的なプログラムは、キャラクターたちが歌とダンスを披露する「ミュージックステージ」と、キャラクターたちの戦いが見られる「バーチャルキャラクターショー」の二本立てでした。
イベントの詳細は、以下の公式サイトにて。
https://gugenka.inc/precurevirtualworld
10月3日、カシオ計算機株式会社は、腕時計ブランドの「G-SHOCK」を体験できる仮想店舗を「VRChat」上に公表することを決定しました。
「G-SHOCK」には「MY G-SHOCK」というサービスがあり、ベゼルやベルト、バックルなどの8つのパーツを自分好みにカスタマイズできます。パーツの組み合わせのパターンはなんと100億通り以上。様々なカラーバリエーションを試すことができます。
今回発表された「G-SHOCK STORE」では、仮想空間上でこの「MY G-SHOCK」を体験できます。また、BOOTHにてセットアップアイテムを購入すれば、仮想店舗以外のVR空間でも、カスタマイズした腕時計を身に着けられるようになります。もちろん、「VRChat」内の腕時計としても、時刻を確認できます。
カシオ計算機株式会社はこの発表に先立ち、VRChat社とパートナーシップ契約を締結しています。今後も、VRChat社とのコラボレーションが計画されているほか、新しい企画や追加のコンテンツが発表される見込みになっています。
カシオ公式サイトから、より詳細な情報を見ることができます。
https://www.casio.co.jp/release/2023/1003-vrg-shock/
9月29日、アークシステムワークス株式会社は公式BOOTHをオープンし、「VRChat用 なりきり衣装セット」を発売しました。
「なりきり衣装セット」は、アークシステムワークス株式会社が発売している、「VRChat」向けのアバターセットのシリーズです。この衣装セットを購入すれば、同社製のゲームに登場するキャラクターの姿になって、「VRChat」を楽しむことができます。
今回追加されたのは、人気シリーズ「GUILTY GEAR」に登場するキャラクター、「ブリジット」の衣装です。
セットには複数のクリエイターが制作したアバターが入っており、好きな見た目のものを使用できます。
公式サイトで、他の衣装やショップの情報が得られます。
https://www.arcsystemworks.jp/portal/post-25990/
イギリスの大規模な独立系映画の祭典、「Raindance Film Festival」におけるVR部門の祭典、「Raindance Immersive」が「VRChat」にて開催されました。
これは8年連続で開催されているイベントで、今年は11月4日から12月3日にわたって開かれました。イベントではVRやARの映像作品に関わるクリエイターやパフォーマーのために、様々な催し物が提供されました。
先日は、日本文化をVRで体験できるツアープログラム、「VR Japan Tour」がイベントに参加し、日本のクリエイターやパフォーマーも登場しました。
Raindanceの公式サイトにて、詳しい情報を得ることができます。なお、情報は英語となっています。
https://www.raindanceimmersive.com/
「VRChat」では日夜、有志のクリエイターによって様々なワールド(仮想空間)が制作されていますが、その中でも特徴的なものをお伝えします。
現在制作中の「The Ultimate Spider-Lair 2024」は、VRChat上の「スパイダーマン」のファンコミュニティ、「The Spider-Lair」によって企画、制作されているワールドです。
このワールドは、「スパイダーマン」の世界観であるミッドタウンを忠実に再現したものです。プレイヤーの移動速度やジャンプの高さも自由自在で、ビル街を自在に飛び回ることもできます。また、天候や明るさ、色彩といった要素も自由に変更でき、好みのシチュエーションで「スパイダーマン」の世界に没入できます。
ワールドは制作中であり、2024年にリリースされる予定です。
11月4日、VRChat社はヘッドセット一体型のVR機器、「Pico 4」に対応することを発表しました。
「Pico 4」は、日本の企業「Pico Technology Japan株式会社」が制作しているVR機器です。同社製のOSを搭載したVRヘッドセットはスタンドアローン型であり、PCやスマホと接続せずに、単独で使用できます。また軽量で装着がしやすく、画質にも優れていることが特徴です。
これまで「Pico 4」で「VRChat」を楽しむためには、PCなどの外部機器を接続する必要がありました。しかし、今回の対応によって、「Pico 4」のスタンドアローン型という特徴を活かした遊び方ができるようになります。
まだ正式なリリース日は決まっていませんが、「VRChat」の遊び方がさらに広まることに期待がかかります。
11月8日、VRChat社は、連携しているSONY Group社の「mocopi」に、下半身優先機能を追加したことを発表しました。
「mocopi」は、SONY Group社が開発している、小型軽量なモーションキャプチャーです。本格的なモーションキャプチャーは、一般のユーザーにとっては手が届きづらいものです。しかし「mocopi」を使用すれば、ダンスなどの複雑な動作でも、小型の装置とスマートフォンを使って再現することができます。
これまでも「mocopi」を使用して「VRChat」を楽しむことはできましたが、さらに正確なトラッキングを実現できるかもしれません。
発表された下半身優先機能は、VR機器のコントローラーを使用することを前提としたものです。るのです。
「VRChat」ではもともとコントローラーを使用した操作ができますので、その分センサーを増やし、下半身を重点的にトラッキングすることで、より自然な動きが再現できるようになりました。
装着用のバンドは日本を始め、各国で無料配布される予定です。
10月18日、VRChat社は新たなアップデートを発表し、「VRChat」のバージョンが2023.4.1に移行することが明らかになりました。
これまで「VRChat」はゲームエンジン「Unity」の2019年版のバージョンで作動していましたが、今回発表されたアップデートより、2022年版のバージョンに移行します。これによって、より高いパフォーマンスが発揮できるようになり、様々な環境でFPSが5から20まで向上する、としています。
ただ、クリエイター向けの開発キットであるSDKは、まだUnity 2022に対応していません。このため、クリエイターはまだ2022バージョンへのアップロードを行わないように公式から強調されています。SDKは現在開発中であるとのことです。
VRChatはVR機器のためのサービスだけでなく、モバイル版の開発にも力を入れています。
8月18日に、VRChatのサブスクリプションに登録しているユーザーへ「Android Alpha」が公開されました。これはアルファ版なので完成版ではありませんが、これによってAndroidのスマートフォンで「VRChat」を楽しめるようになりました。
10月13日には、Android向けの新しいUIが導入されるとともに、Googleアカウントでログインができるようになりました。
さらに11月6日には、フレンドやグループ、最近の情報などを、Android向けに調整された専用のUIで見ることができるようになりました。
X公式アカウントでのユーザーとのやり取りによると、開発中の正式なモバイル版は、将来的には無料でユーザーに開放する予定だということです。
VR空間で新しい体験を届けられる「VRChat」には、企業からも関心が集まっています。
アニメ・ゲーム作品のイベントは多数開催されており、アバターやワールドの発売の動きがあります。また、アニメ・ゲーム以外でも、仮想店舗の設立など、VR空間を利用した新しいサービスが始まっています。
「VRChat」に関わるクリエイターも国内外で積極的に活動しているほか、イベントも多数開かれています。
「VRChat」のサービス自体も向上しており、パフォーマンスのさらなる向上やモバイルへの対応、新しい機器への対応などのアップデートがありました。
今後も広がっていく「VRChat」の世界に注目です。