ブロックチェーンゲームの未来を語る

左:古瀬 祥一 様(CROOZ Blockchain Lab株式会社 代表取締役社長)
右:森田 康徳 様(株式会社gumi Head of Blockchain Game Business)

合同記者会見の中で、CROOZの古瀬様は「私たちは、既存の(ソーシャルゲームやコンシューマーゲームで遊んでいる)ゲームユーザーでも遊べるブロックチェーンゲームを作りたいと考えています。」「その中で、gumi社とCROOZ Blockchain Labは同じアプローチをしようとしていることを知り、今回の共同記者会見開催に至りました。」と語りました。

また、司会者の「今後のブロックチェーンゲームの展望は?」という質問に対しても、ご登壇されたお二人は各々の見解を述べました。

gumiの森田様は「今回の東京ゲームショウに併せて、多くのブロックチェーンゲームのタイトルが発表されるはずです。業界全体で一緒に盛り上げていきたいです。」と語りました。

一方でCROOZ古瀬様は「(現在のWeb3×ゲームの領域において、)時価総額がトップの企業は、ベトナムの会社[Sky Mavis(スカイ・メイビス)社。ブロックチェーンゲーム『Axie Infinity』を運営]です。一方で、モバイルゲームの業界では中国系の企業が力を付けてきています。(日本のゲーム企業として、彼らに)正面からガチンコで挑み、グローバルに戦いにいきます。」とも述べ、今後の展望を語りました。

また、「まだまだブロックチェーンゲームにネガティブなイメージを持つ企業様は多いと感じます。その点、我々は上場している企業なので、何かがあっても逃げも隠れもできないですし、しないです。『ちゃんと遊べる』『ちゃんと楽しい』そんなブロックチェーンゲームを作っていきたいです。」と語り、しっかりとプロダクトに向き合っていく姿勢を明確にしました。

ブロックチェーンゲームはまだまだ黎明期であり、業界が立ち上がっていく時期であると言えます。業界内には、黎明期ゆえに『サービスを開始したものの、すぐにサービスが終了してしまったり、休止してしまう』ようなプロダクトも散見されます。

そのように、ゲームとして『成立していない』プロダクトも散見される中で、CROOZ様からもgumi様からも、『しっかりと遊べるゲームを提供したい』というメッセージが出たことは非常に大きいと感じました。

CROOZ古瀬様|賞金総額2,000万円!公式e-Sports大会を開催

その後、記者会見は各社のプロダクトの紹介へと移りました。

まずはCROOZ Blockchain Labの古瀬様より、同社の人気タイトル『PROJECT XENO』のご紹介がありました。

PROJECT XENO(プロジェクトゼノ)とは?

引用
https://project-xeno-1.gitbook.io/project-xeno-whitepaper-jp/
©2023 PROJECT XENO | NFT Games. All rights reserved.

2023年5月10日に、クルーズ株式会社の100%子会社であるCROOZ Blockchain Lab株式会社より正式リリースされたブロックチェーンゲームです。

『GameFi』と『e-Sports』の要素を備えたPvP(Player vs Player)が特徴で、「Play To Fun &Earn」というコンセプトのもと、オンライン対戦ゲームとして持続的な成長を目指すプロジェクトとなっています。

プレイヤーは保有するNFTキャラクターを駆使してゲームをプレイし、バトルに勝利することで暗号資産やNFTを獲得することが可能です。ガバナンストークン「GXE」及びユーティリティトークン「UXE」の2種類のトークンが使用されます。

引用
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001057.000006324.html
©2023 PROJECT XENO | NFT Games. All rights reserved.
©2023 Alim Co., Ltd. All Rights Reserved. Developed and Published by gumi Inc.

 

「PROJECT XENO」のトークン「GXE」は、2023年4月15日に暗号資産取引所「Bittrex Global」への上場が決定しました。また、2023年4月23日には暗号資産取引所「Gate.io」へも上場しています。

さらに、人気YouTuberであるヒカルさんや、東南アジア地域でボクシング世界8階級制覇のマニー・パッキャオさん、『フィリピンで最も有名な日本人』Fumiyaさんなどの有名人の方々がリリース前からアンバサダーに就任しています。

ヒカルさん、マニー・パッキャオさん、プロボクシング元世界5階級制覇のフロイド・メイウェザー・ジュニアさんとのコラボNFTが先行販売されていましたが、こちらも好評を博しました。

このようにリリース前に2件の上場が決定し、有名人を起用したプロモーションを行っていることからも注目度の高さが伺えます。

2023年9月21日から10月4日にかけては、株式会社gumiの新作Web3ゲーム「BRAVE FRONTIER VERSUS」とのコラボが開催されました。

コラボNFTセール、コラボキャラとの対戦、さらにはコラボに先行して9月1日からコラボ記念チケットプレゼントキャンペーンも実施されています。

人気IPコラボ

古瀬様からは、本記者会見で初出しとなる『ロックマン』とのコラボレーションを発表し、「今後とも多くのアニメやゲームとコラボしていきたいです。」と語りました。

また、賞金総額2,000万円の公式e-Sports大会である『ヒカルカップ』の開催や、同社がリリースするブロックチェーンゲームタイトルである『エルゴスム』のコスプレコラボについても情報を解禁しました。同社の運営するタイトルの具体的な施策について発表されました。

「PROJECT XENO」各種リンク

 

White Paper :https://project-xeno-1.gitbook.io/project-xeno-whitepaper-jp/

公式サイト:http://project-xeno.com/

公式X(旧Twitter):https://twitter.com/PROJECTXENO_JP

gumi森田様|大人気インフルエンサーを起用したプロモーションを発表

続いて、gumiの森田様が登壇し、同社の手掛けるブロックチェーンゲームについて発表しました。

まずは、シリーズ全世界合計3800万ダウンロードされている『ブレイブ フロンティア(ブレフロ)』に、Web3・GameFiといった新たな要素を取り入れた『ブレイブ フロンティア バーサス(ブレフロバーサス)』について紹介しました。

e-Sports化や世界展開も視野に入れていること等、今後の展開や『PROJECT XENO』とのコラボレーションも発表されました。

続いて、同社の主力タイトルである『ファントム オブ キル』のブロックチェーンゲーム、『ファントム オブ キル -オルタナティブ・イミテーション-』を2023年にリリースすること、同作のアンバサダーとして『さらば青春の光』が就任すること、日本屈指のコスプレイヤー『えなこ』さんとのコラボレーション実施を発表しました。

ファントム オブ キル -オルタナティブ・イミテーション-とは?

引用
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000099.000042656.html
株式会社gumi ©Phantom of the Kill

そもそも「ファントム オブ キル(ファンキル)」は、株式会社gumiの開発スタジオであるStudio FgGが開発・運用しているモバイルゲームタイトルです。

“戦略性×ドラマ”をコンセプトとしたシミュレーションRPGで、白熱した3Dバトル演出と、武器の名を持つ謎の少女たちとのドラマティックなストーリーが魅力です。

累計600万ダウンロードを超え、2022年11月にオリジナルIPタイトルとしては異例の8周年を突破しています。現在においても多数のゲームユーザーに愛されているタイトルです。

引用
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000007653.html
©Fuji&gumi Games, Inc. All Rights Reserved.

 

「ファントム オブ キル」は、株式会社フジ・スタートアップ・ベンチャーズと株式会社gumiが共同設立したジョイントベンチャー、株式会社Fuji&gumi Gamesのスマートフォン向けゲームアプリ第一弾として2014年10月にリリースされました。

深いゲーム性とストーリーが人気を集め、Google Playが選ぶ「2015年ベストゲーム」のロールプレイング部門5選にも選出されています。

2016年、株式会社フジ・メディア・ホールディングス及び株式会社フジテレビジョンはゲーム事業を統括する新会社「株式会社フジゲームス」を設立し、Fuji&gumi Gamesのゲーム事業を承継しました。

2017年には、ファントム オブ キルの著作権及び諸権利が、株式会社Fuji&gumi Gamesから株式会社FgG(株式会社gumiが設立した連結子会社)へと移っています。

 

2023年6月、gumiが新作ブロックチェーンゲーム「ファントム オブ キル -オルタナティブ・イミテーション-(ファンキルオルタナ)」を2023年内にローンチすることを発表しました。

「ファントム オブ キル」に登場したキャラクター(キル姫)たちの育成を極めることができる新しいゲームとなっています。さらに、育成したキル姫をNFT化してゲーム外へ持ち出すことや、GameFi要素を通した暗号資産の獲得が可能です。

本ゲームのWhitePaperでは、ガバナンストークン「Oshi Token」及びユーティリティトークン「Hime Token」の2種類のトークンの発行についての情報が公開されました。トークンの発行については、シンガポールを拠点としてグローバル水準のトークン発⾏実績・知⾒を有するBOBG PTE. LTD.が担当します。

「ファントム オブ キル -オルタナティブ・イミテーション-」各種リンク

 

WhitePaper:https://gc-games.gitbook.io/phantom-of-the-kill-alternative-imitation-jp/

公式サイト:https://alterna.phantom-of-the-kill.com/

公式X(旧Twitter)https://twitter.com/PK_Alterna_JP

Web3×ゲームの世界の地殻変動

本記者会見を通じて、両社は「e-Sports化」「人気インフルエンサーの起用」「自社人気IPの活用」などの発表を行いました。

従来、ブロックチェーンゲームはいわゆる「Play to Earn」が主流で『ゲームで遊ぶとトークンを手に入れることができる』ことを打ち出してきました。ゲームタイトルの認知戦略も、NFTやガバナンストークンの価格による経済的メリットを説いたものが多数でした。

一方で、今回両社が発表した戦略はそういった「ブロックチェーンゲームの認知拡大をする定石」と大きく異なっています。どちらかと言えば、Web3の外側にある「エンターテイメントの世界」で成功してきたノウハウを活用した手法です。

Web3の界隈でマスアダプション、つまるところの新規ユーザーの拡大が叫ばれている中で、両社の取り組みは今までのユーザー以外へ認知を拡大するにあたっては大きなパワーを持っていると感じました。

近い未来に、モバイルゲームを遊ぶような感覚で、自然とブロックチェーンゲームを触るようになるのではないかと感じる記者会見でした。

今回ご紹介した作品以外にも、両社はブロックチェーンゲームの開発を発表しています。

今後の両者の動きにも、目が離せません。

エルゴスム

エルゴスムはスマートフォン向けweb3RPGゲームです。

“禁忌に触れた少女達の運命”をテーマに、美麗なグラフィックと人類の起源に迫る 物語でエルゴスムの世界を演出します。

ダンジョン攻略とキャラクター育成・トレジャーハンター (装備品の厳選)を中心 としたゲームサイクルをベースに、GameFiの要素を備えたゲームシステムにより ゲームプレイ中にNFTを獲得する機会が用意されます。

ゲーム内で無料で獲得したNFTはマーケットプレイスでトレードすることができ、 事前にNFTやウォレットを準備することなく全てのプレイヤーにNFTを獲得する チャンスがあります。

「エルゴスム」各種リンク

公式サイト:https://ergosum-game.com/

公式X(旧Twitter):https://twitter.com/ergosum_jp

エレメンタルストーリーワールド

エレメンタルストーリーワールドは2015年にリリースされ、現在も好評配信中の『エレメンタルストーリー』のシリーズ最新作となるパズルRPGゲームです。

エレメンタルストーリーのパズルピースでスキルの形を作って攻撃する簡単で楽しく爽快なパズル性をそのままに、 楽しんで稼ぐ<Play To Earn(遊んで稼ぐ)>要素とパズルシステムを更に進化させた<ルーラーシステム>をプラス!

「エレメンタルストーリーワールド」各種リンク

公式サイト:https://elementalstory-world.com/

公式X(旧Twitter):https://twitter.com/elest_world_jp

情報提供元: GAMEMO
記事名:「 ブロックチェーンゲームを多くのユーザーに! CROOZ Blockchain Lab × gumi 合同記者会見レポート