- 週間ランキング
「Unreal C++」の定義を理解するには、「C言語」と「C++」についても理解する必要があるので、1つずつ確認していきます。
「C言語」は、1970年代に開発された歴史の長いプログラミング言語です。
ゲームやソフトウェア開発における汎用性が高く、プログラムの実行速度が早いという特徴のある言語です。
「C++」もプログラミング言語の一つで、「シープラ」などと略して呼ばれます。
「C言語」の上位版にあたり、「C言語」にオブジェクト指向を与えたものです。
オブジェクト指向とは、オブジェクト(モノ)と操作に分けてプログラムを組み立てていく考え方です。
これにより、「C++」では下記のようなメリットを得ることができます。
「C++」には開発源によっていくつか種類があります。
マイクロソフト社の「Visual C++」やボーランド社の「Borland C++」などが有名ですが、その内の1つが「Unreal C++」です。
「C++」を初心者でも使いやすくし、独自の拡張機能を追加することで、Unreal Engineとの親和性を高めています。
Unreal Engineにはプログラミングやコードを書かずともゲーム制作が可能な「ブループリント」という機能が搭載されているので、基本的にはそちらで制作を行うことが可能です。
より専門性の高い作業を行う場合に「Unreal C++」を使用することをおすすめします。
「Unreal C++」について公式のEpic Games社は「補助付きC++」と表現しており、他のプログラミング言語に慣れていれば簡単に使用できる作りとなっています。
「Unreal C++」の具体的な特徴を見ていきます。
近年のC++の機能のほとんどを利用可能です。
使いやすく簡単にというコンセプトがあることから、難解な部分に関しては使用されないよう配慮されています。
開発時の混乱を防いだり、インクルーシブ社会への配慮などのため、シンプルで読みやすいコード規約があります。
コーディング規約には必ず従う必要があります。
コードを追加する際は、Unreal Editorからクラス名を入力するだけで自動で生成されます。
メモリ使用状況を常に確認できます。
メモリの負荷状況も見ることができるので、調整がしやすいです。
C++で生成された内容がブループリント上にも追加されるので、両者で連携をとりながら進めることも可能です。
ゲーム実行中にコードの書き換えを行える「ホットリロード」が搭載されているので、細かな修正や変更、確認が可能です。